【コース案内】

新川河口、石狩川河口を走る
白石サイクリングロードを走る
滝野すずらん丘陵公園を行く
近隣市町村訪問「江別市」
手稲山山頂1024mに立つ
峠を3つも越えるのはキツイ「朝里峠」

新川河口、石狩川河口を走る

 少し平坦な道を走ってみようと、前回調査の新川自転車道路を海に下り、今度は海に向かって右、石狩方面へ向かうルートを走ってみました。
実は手稲山に挑戦しようとしたのですが、天気がイマイチで、眺望が悪いと楽しくないですから。
 前回新川の河口に出る道が無いと書きましたが、これは川の左岸の話。右岸の未舗装の道が海まで続いていました。ここを通って4WDとか、4輪バイクが砂浜へ入っているようです。砂は固いのですが、それでも自転車で走るには重く、ここは一気に波打ち際まで出て、濡れた固い砂の上を走ることにします。
 海水浴シーズン直前ですが、ここは遊泳禁止地区。カレイ釣りの竿に注意しながらひたすら波打ち際を石狩を目指します。砂に一本車輪の後を引いて走るのは気持ちがいいものです。
 サイクリングの目的地を最近選びあぐねているので、ひとつ、札幌近郊の町を訪問してみようと思うのです。例えば小樽市は我が家から10kmで市町村境界に出ます。これで、小樽に行ったよとは言い難いので、一応役場を前まで行くとその市町村を訪問したってことにしようと思っています。
 石狩町は計算センターに入った時に水道業務でおつきあいが有った役場です。石狩川の渡しの所に役場が有ったのですが、去年札幌の近くに新庁舎が建ちました。
 まずは、旧庁舎を目指します。浜を進と石狩湾新港にぶつかります。ここから、新港を見ながら石狩川河口に向かいます。途中旧石狩町役場は石狩郷土資料館になっているのが判明。
 石狩川の河口は向かいの厚田村に向かって侵食中で、子どもの頃見た河口は1km程北に移動しています。「喜びも悲しみも幾年つき」の撮影で利用された石狩灯台はもはや、陸の灯台です。この先に最近できた「はまなす海浜公園」が伸びています。ちょっとイタズラして公園の板で出来た散策路を自転車で駆け抜けます(ごめいわくさんでした)
 石狩湾河口はその先に有ります。河口には誰も居ません。あの、北海道の歴史の入り口石狩河口です。一年に数100m厚田側に伸びているためか、石狩開発建設部の測量標識が所々に設置されています。たまたまの気象条件なのか、海からの霧があたりをつつみ、河口以外は白いベールに包まれて、河口ばかりがはっきり見えます。
 数日前に中学生3人がこの近くの川で亡くなった事もありましたが、なんとなく、歴史を感じます。北海道は史跡が少ない分、自然が歴史を語っていると思います。小説石狩平野、新十津川物語、氷点。
 石狩河口を後にして、新しい役場の庁舎の横を抜けて自宅に向かう時、石狩町には歴史を大切にする人が少ないのかなんと感じました。
走行距離75km。結構哲学しながら走っているのですよね。

94.07 (C)Mint

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白石サイクリングロードを走る

 札幌に住んでいる人なら、地下鉄白石駅近くの環状線をまたぐ自転車専用の陸橋を目にしたことがあるでしょう。あれは白石サイクリングロードの一部です。さて、白石サイクリングロードとはどのようなコースか。行ってみました。
 最も近いルートは豊平川を南9条橋で渡ルートです。ここから北海道マラソンでお馴染みの円形歩道橋を抜けて左に脇道を曲がると自転車道の入り口です。何故か最初の400m程は舗装されていません。まっ、こちらはMTBですから固い土でも関係かりありませんが予想に反していたためか自転車を降りて押している人も居ました。
 400m過ぎると舗装道路で直ぐに環状線を越える陸橋です。この自転車道は結構小さなアップダウンが多く、しかも当日は向かい風、ちと機嫌悪くなりながら走っていたのですが、なかなか整備されているのには驚きました。
 一つは、給水が容易になるよう配置されているのです。全長10km程ありますが、大きな休憩所が3ヶ所あり全て給水所付きです。また、沿道には学校も多く、ここでも給水可能です。
 冒険コースとか、MTBコースなんかも沿道に有ります。
 厚別川の橋を渡ってしばらく進むと林間コースを最後に終点です。ここが近々北広島まで延長される計画が実施に移されるそうです。
 実は、終点で地元のサイクリストと会いまして色々話を聞きました。このサイクリングコースは町内会による利用が多く、白石青葉町内会ではサイクリング部が有るそうです。最高年齢92歳のクラブで前日も開発記念塔までツアーしたとか。
 話を聞いた人も62歳だそうですが、とてもそのようには見えないのです。あしりべつにMTBコースを作るためのスポンサー探しをしているとか。考えてみると自転車ってのは年齢層の広い趣味なのかもしれない。水泳に次ぐ年齢層の広さを誇るかもしれない。
50年後自転車に乗っている自分を想像するのも悪くないものです。
帰りは追風を利用してレーサーと競争してコテコテに負けたりしながら、一気に戻ります。
これほど地域に密着した自転車道は他に無いんではと思います。
もし、訪れる人が居たら休憩所で話しかけてみましょう。イロイロ教えてもらえますよ。
さて、南9条橋に戻ってメータは35km。いよいよ一日100kmを目指して滝野すずらん丘陵公園に向かうのであった。

94.07 (C)Mint

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滝野すずらん丘陵公園を行く

 1日で100kmを走破する。この目標に向かい、豊平川自転車道路を支笏湖に向かい遡り始めます。これまたあいにくの向かい風。先ほど白石サイクリングロードで合った62歳のサイクリストの言葉「坂はいい、何時か下りになる。風はどうしようもない。あるところから追い風になる訳じゃない」なっとく。
 支笏湖と滝野の分岐点までは、3回目になるかな。ノロノロペースで行き着きます。ここの直前のコンビニでおにぎりを購入。さすが3時間以上走ると空腹では足に力が入りません。最悪血糖値低下で意識モウロウなんて事態に陥るかもしれない。
 左に曲がり、これが地獄の登りの開始です。まるで足に力が入らない。メーターを見ると、50kmを越えて、そろそろ限界かもしれない。なんとか下りの目処を付けて休憩することにします。豊平川の最終地点で給水した1.5リットルの水筒も半分も残っていない。たぶん気温は30度を越えて、アスファルトからの照り返しを加えて水筒の水はお湯になってきている。
 3km程でやっと下り坂。ひと休みしておにぎりを食べ大休止です。
 昔の記憶ではここから清田までは緩い下りの連続で、しかも追い風のコンディションなはず。給水も公園内でできるからと全て飲み干します。これで、朝から3リットル消費したことになる。
 滝野公園まで快適な下り坂。途中自転車道が切れますが、横道があって車道を走らなくても良いようになっています。
 滝野公園入り口到着。実は、ここはアシリベツの滝として観光名所だったのですが、大規模な開発によって巨大な公園になったのです。中には自転車道が伸びていてアシリベツの滝を含めて3つの滝を巡回できます。中の散策は次回にして清田に向かい飛ばします。
 緩い下り、追い風、こんな条件で30km程の速度で走るのは気持ちが良い。やはり20kmを越えるスピードが自転車を満喫できる。登り坂を10km前後でヨタヨタ走っているときは、ペダル漕ぎマシンと化してしまって、ちっとも面白くない。
 しばらく無人の自転車用歩道を駆け抜けると真栄の町並みに出てきます。ここが札幌第2のテクノパークになるには時間がかかりそうです。なんせ、ここよりだいぶ街寄りにゴルフ場が有る立地なんですから。国道36号に直行して、メータは70km。ここから大谷地に抜けて札幌新道を戻れば100km走破です。
 横を流れる川を見ると「厚別川」。そうか、アシリベツの滝の流れは厚別川になっているんだ。(うっ、まてよ、さっき白石サイクリングロードで渡った橋は厚別川だったなぁ)と思っていると白石サイクリングロードに出てしまったのです。
なんと、グルっと回ってきたのです。
 水筒の水も無いので、このサイクリングロードを通って給水をして、元の南9条に戻ることにします。
 ここで、メータは80km。このままでは自宅に戻ると90kmで到着となってしまう。ここから、豊平川コースを雁来まで下り。百合が原公園を経由して自宅に戻れば100kmを越えられるのですが、実は足がなにやら言う事を聞かなくなってきている。
踏み込んでも力が出ない。先週85km走破して自信を付けたのですが、今週はふとももの疲れが完全に取れない状況(だって、土曜日に85km走って日曜日にはちょっとした丘へハイキングで30kmは歩いた)これからの20kmが不安。
そこで、自宅に向かい、最後の仕上げは発寒川コースにすることに方針決定。
自宅前で計ったように、90km。
発寒川コースは往復でちょうど10km。最後の仕上げの登りにかかります。が、全然登れない。普段なら終点まで悪くても20分なのに、全然進まない。途中で休みながらなんとか進むのですが、500m程でまたく足に力が入らなくなる。そうだ、手稲山でやった中島悟のナットウ走法に切り替えよう。
発寒川コースは500m毎に印が付いているので、500m走ったら休憩の繰り返しで都合9回の休憩を挟んでやっと終点へ。残り5km。
 あとは、坂を下り100km完成。
自宅前で99.90km。前庭でグルっと一周したら、めでたく100km。
まったく、無謀なチャレンジでした。総時間6時間。足もさることながら、手の皮が剥けて痛い。
もう、夏場の100kmはこりごり。

94.08 (C)Mint

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近隣市町村訪問「江別市」

 札幌市が市町村境界を接している市町村を訪問しようと考えてみました。
北から時計回りに、石狩町、当別町、江別市、広島町、恵庭市、千歳市、喜茂別町、京極町、赤井川村、小樽市、4市5町1村となるわけです。
 市町村訪問はその市町村役場の前に行くことをもって訪問完了とします。
前回石狩町は新旧含めて役場の前には行ったので、今回は江別市を目標にでかけます。
 実は、開発記念塔の回りはMTBで走るコースが沢山有り結構楽しめるとの情報を得ていたので、この方面を狙っていたのです。
コースは札幌新道をひたすら石狩川に向かい、ここから12号線に出て森林公園を横に見て江別市役所へ。ここから折り返して、あとは気の向くままに戻るルートです。
 札幌新道横の歩道は歩く人も無く快適に走れるのですが、なんせ車の騒音と排気ガスをもろにかぶります。また、歩道の段差が多く、膝に来ます。1時間で大谷地通過、ここから12号線に出て森林公園に向かいます。ここまでまだ札幌市なんですよね。
 大きくカーブを左に曲がってJRの線路を陸橋で越えると市街地らしくなってきました。ローソン、セブンイレブンが有りますね。今日はここでオニギリとザンギの昼食を買い込むことにしましょうか。(あっ、ザンギてのは鳥のから揚げで、ケンタッキーフライドチキンの北海道版のようなものです)
 JRで江別駅に行った時も感じたのですが、江別の街は札幌方面がひらけていてJRの江別駅まででみんな降りてしまい、江別駅で降りるのは極小数なのです。銀行や信金が有る市街地も市役所からはかなり手前なのです。
 それにしても、歩道の作りが悪い。家の引き込みは必ずと言っていい程段差になっていてそのたびに膝でショックをやわらげているとやがて膝に痛みが..もちょっとなんとかなりませんかねぇ>江別市
 江別駅から見えるNTTの通信鉄塔が見えてくる頃に高砂町、左側に江別市役所が有りました。ボトルが空のため補給しようとしたのですが、水飲み場がありません。
 市役所の前は芝生が広がり、噴水なんかも有るのですが、この「旅人」の憩いの場がありません。隣は何年か前に農業情報化大会でおせわになった市民会館(?)です。そちらに回っても水飲み場が有りません。
 ムッっとして市役所の前をあとにしたのでした。
もう少し足を伸ばして、D51って名前のラーメン屋で昼食とも思ったのですが、やはり森林公園にしました。ショックの大きい歩道を走っていると結構ラーメン屋が多いことを発見。それも12時開店の店が多い。なんでまた...
 酪農学園大学の近くのセブンイレブンで昼食を購入して森林公園へ。駐輪場へ自転車をとめて歩いて記念塔近くの木陰で昼食。最初自転車進入禁止と思っていたのですが、看板を見ると自転車可。昼食を終わると早速自転車で走ってみました。
 森林公園の中の道路は未舗装ではあるけれど樹木のトンネルのようになっていて涼しく快適な道路です。地図を見るといくつかの沼めぐりができそうで、とりあえず近場の瑞穂の池に向かいます。江別市街で痛めた膝が...。本来快適なコースもこのひとことが気になって十分楽しめません。
それにしても、MTBを持っている人は一度は走ってみたくなるようなコースです。
 で、最後は自転車をかついで坂を下り瑞穂の池へ出ると、なんと堤防の検査のために水は抜かれてるんです。横には「水面に写る緑を堪能してください」なんて看板が出てるのに。
林道を開拓記念村に向かい森林公園を出ます。森林公園も水飲み場の少ない公園です。これじゃあ「旅人」には優しくないですね。
 ここからもみじ台に向かうともみじ台自転車道があります。(これは、長さ的に自転車道とは呼びたくない)で、厚別川を越えたあたりから白石サイクリングロードに抜けお決まりのコースを戻ります。
 1ヶ月ぶりに80kmも走ったのと江別の歩道で痛めた膝は悪化の一途、南9条橋を渡る頃には何時もの「敗残兵」パターン。信号で止まる度に自転車を降りて立って信号待ち。スタートではいつもの3倍くらいスピードが乗らない。
 なんで、ここまでして自転車に乗るか自分でも分からなくなってしまうのだけれど、また暇が出来ると自転車で出かけてしまう。
膝は最悪で、日曜日はほとんど歩けなかった。

94.08 (C)Mint

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手稲山山頂1024mに立つ

挑戦3回目にして山頂に立ちました。
1994年9月4日12時45分ロープウェイ山頂駅到着。

 最初はトレーニングのつもりで出掛けたのですが、今日はやけに山頂が近く見える。気温もそれほど高くないので、水の減り具合も少ない。特に昇る程に気温が下がってくるのが膚に感じられる。
 舗装された道路をロープウェイ登り口まで約1時間。今日は地域の老人倶楽部の大会でもあるのか、高齢者のグループがやけに目に付く。ここで、標高500m程。ここまでは結構自転車で登ってくる人が居ます。今日もドロップハンドルの自転車が2台駐輪しています。
 ここから車両止めのゲートを乗り越えて山岳道路に入ります。頂上の電波塔の保守等で自動車が走行可能な道が頂上まで出来ています。一般の登山道として利用されています。また、冬は林間コースとしてスキーコースにもなっています。スキーに来たときは、あまりの緩斜面に他のコースを滑るのですが、これを自転車で登ろうとすると苦労しました。
 手稲山はロープウェイ駅までは水平移動距離もあって、傾斜は緩い(と言ってもかなり苦戦しますが)のですが、ここからは頂上が見えるぶん急斜面なのです。
 自転車では100mも走ると足がつってきます。そこで小休止を繰り返していては何時間かかるか解りません。また、今日は登山者が多いので、歩いて登る人よりも遅いって訳にもいきません。
 で、自転車をこいでは足がもたなくなると降りて押して歩くの繰り返しになります。道は一部舗装で後はジャリ道。ギアを最低速度にすると時々後輪がグリップを失う程の急斜面を登っていきます。
 急斜面から時々見える下の様子は高度感があって、登ってる登ってると確認できるのですが、その分直射日光が当たり、身体は滝のような汗、水筒の水はお湯と化しているのです。山頂に向かう道路は手稲山を左から大きく巻いているので、目標となる山頂は見えません。時々スキーゲレンデの標識からおおまかな残り距離を推測する訳です。
 いくつかのカーブを曲がってふと前を見るとテレビの送信塔が見えます。 「あっ、あそこが頂上だ」 意外なほど近くに見えます。あと300m程でしょうか。
 頂上には乗ったままで行きたいので、ここで最後の小休止。たしか山頂には自販機が有るはずなので、水はおあずけです。煙草を1本吸って、あたりの眺望を楽しみます。
 あと一息。最後の坂を登って頂上到着です。
やった、MTBでの目標達成。
 早速自販機でコーラを買おうとしたら、あれあれ、魚臭い。ななんだぁ。
ロープウェイの山頂駅の待合い室は酒盛りの場と化してる。自販機でビールが飛ぶように売れてる。イカの薫製を肴にワンカップ飲んでる人も居る。なんと、地域の老人クラブの大会でもあったんだ。
 山頂から前に走った新川自転車道、その先の石狩湾そして石狩湾新港が望めます。「あそこも、走ったんだ」
 山頂には20分くらい滞在して身体を休めます。その間も続々老人クラブ登山は登ってきます。どうも、平和の滝方面から登ってくるようです。誰も最初の言葉は「冷えたビールまだあっかぁ」です。それにしても、山頂に ビールの自販機 なんか何時ごろから設置されているんだろう。
 帰りは下り坂だから楽かと言うと逆で、ブレーキを握る手が硬直するほど手に力を入れないと自転車が止まらない。登り始めた頃追い越した登山者とすれ違い「さすが自転車は早いなぁ」なんて声をかけられたり。途中急斜面では自転車を降りて歩かなくてはならない場所もあって、考えられない事に手を休めるために1回休憩を挟んで無事ロープウェイ搭乗口へ。
 ここからは、慣れた舗装道路を一気に山麓まで下って、そして自宅へ。
 MTBであれば、手稲山頂はねらえますね。2時間半ひたすら自転車をこぎ続けることができる人ならば。
以外と簡単に1000mをクリアできました。
それにしても、江別で痛めた右膝がまた痛くなってきた。

94.09 (C)Mint

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峠を3つも越えるのはキツイ「朝里峠」

 札幌近郊のサイクリングマップを捜すと、市役所で出している「あるとこ全て書き」がみつかりました。これは、自転車道路って名称が付いているコースは全て出ています。しかし、それぞれ単独で、中には900mしか無いなんとかならないのぉって言ったようなコースも掲載されています。もちろん、今年の僕が発見した新川コースは出ていません。
 北海道サイクリングコースを紹介した本が有ります。札幌近郊は4、5箇所しか出てないのに1200円だったので、立ち読みにとどめました。
 この本に上級コースとして、2つ出てます。一つは懸案の支笏湖です。で、あと一つは「1泊のスケジュール必須」と書かれている定山渓(jouzankei)ダム、朝里ダム回りの100kmコースです。
 で、支笏湖は来年に回したので、もうひとつのダムめぐりコースの下見をしてきました。
 このコースは、札幌市南区の定山渓から最近できた定山渓ダムに抜けて、朝里峠を経て小樽市の朝里ダムに出て札幌に戻るものです。ガイドブックでは、どちらも温泉地である、朝里もしくは定山渓に1泊するスケジュールを勧めています。
 我が家からですと、南区へは、距離的に小林峠を越えて行くのが得策です。山を巻くよりは、5kM以上短縮されます。また、小樽市の朝里からは、張碓峠を越えて札幌に戻ることになります。
 つごう、3つの峠を含む100kmのコースなのです。
前に、「一日100km走ったら一人前」にチャレンジしてましたので、おおむね100kmの感覚はあるのですが、これは平地でのこと、峠をからめるとどれほど違うのかは未知数です。
 下見ですので、出発は10時30分、まず小林峠越えです。これは、自宅からすぐ上りが始まり、標高300m程でしょうか。春にMTBを始めた頃は自転車を押して登った峠ですが、既に4、5回クリアして最近は一気に越えれるようになっています。
 途中給水で小休止しただけで、峠を越えます。いつもなら、豊平川までおりるのですが、今日は定山渓に向かうために新しくできた道に分かれます。本当は、下までおりて国道230号を走る手もあったのですが、すでに峠をひとつ越えて高度を保ちたかったのですが、実はこれが大失敗。国道230号はなめらなに昇るのですが、このわきみちは小さな峠越えだったのです。ここでも、結構消耗しました。(本番では使わないことにしょうとかメモです)
 この道は八剣山(はっけんざん)の見える簾舞(みすまい)の近くで国道230号に合流します。
 北海道の道路は、絶対歩く人が居ない(なんせ、回りに人家が無い)のに舗道が有る道路が結構有ります。本州だと、ダンプに踏まれそうになりながら走る道も、「自転車専用道付属国道」なんで、結構安全に走れます。ここ230号もこの悪例(我々サイクリストには歓迎ですね)に従い付属自転車道が有ります。
 ゆるやかな、アップダウンを経て、定山渓の入り口のトンネルに出ます。このトンネルを出てまっすぐ行くと定山渓温泉。右に曲がると定山渓ダムに向かいます。
 ここで、これから朝里峠を越えるとすれば、水筒への補給が必要です。ここから、30km程はまったく給水ポイントがありません。有るとすれば、ここです。捜しました、すると、公園があって、パークゴルフおよび野球場完備、ここに給水ポイントがありました。
 水筒を満して、さて、ここから朝里峠までは、25km程です。下見としては、特に給水ポイントが確認できたのですから、よしとしなければ。メータは30kmをさしています。全行程の半分くらいは下見しておこうと峠に向かうことにします。
 朝里峠の手前には国際スキー場があります。もちろん、定山渓ダムもあります。昔は、緩く川を遡る道が有ったのですが、今はダムの底。逆に一気にダムサイトを昇ることになります。そして、新しい道はいくつかのトンネルを経て国際スキー場へ。おっと、前輪を見ると先日購入したライトを付け忘れている。出掛けにセットするのを忘れてました。ま、下見だから、駄目なら戻ろうと思い、ダムに向かいます。
 定山渓ダムの上部がそのまま道路になっていて、ここへ向かって大きくダムを巻いて登ります。最初のトンネルが長い。途中真っ暗で平衡感覚を失いそうになり、スピードを緩める。それにしても「誰も歩かない舗道」は助かる。もし、このガードレールに守られた舗道が無ければ、無灯火では通行不能だろう。
 ダムサイトまで登ると後は、湖水を見ながら水平な道が続く。随所に観光用の駐車スペースがあり、家族連れの車が多い。バイクもとまっているが、自転車は無い。さっきから1台も見掛けないので、どうも今このサイクリングコースを走っているのは僕だけなんだろうか。
 左手に湖水を見ながら快適に飛ばす。ここは 北海道でも景色は最高のコース だろう。紅葉の季節は最高の眺めになるだろう。
 ダム湖が終わるときつい登りが始まる。なんせ、行く先はスキー場なのだから、しかたがない。ギアを落として回転数を上げて登る。手稲山で取得したテクニックで、力でペダルをこぐより長距離では長続きする。それに、膝への負担が少ない。
 ダムから15km、やっと国際スキー場が視界に入る。このスキー場の中間地点程の高度を登ると朝里峠だ。あと3km。ここまで、登りだったので、引き返すのは楽だが、現在距離メーターは50km。そろそろこのコースの中間点でもある。もはや、引き返すより前に向かったほうが自宅は近い。
 力を失いつつある足をだましだまし、最後の登りをすすむ。それにしても、ここまで奥地へ自転車で、しかも単独で入るのは誰も居ないようだ。時々すれちがう車のドライバーも「ここを自転車で!」って驚きの表情に見える。
 いよいよ朝里峠。標高400m程であろうか。昔は軽自動車がコーヒやホットドックを売っていたのだけれど、今日は何も無い。2、3台の車がとまっているだけ。ここで、大休止。食料を持ってこなかったのがくやまれる。やはり3時間も何も食べないでこいでいると疲労が大きい。峠を越えたら食堂を捜そう。
 汗がひいてきたので、ジャンパーを取りだし、これからの下りにそなえる。峠越えでいつも気になるのが、登りで熱くなった身体が急に冷えるので、筋肉にダメージが出ること。少しづつクールダウンしたいのだが、いっきに冷やすことになってしまう。
 さて、朝里ダムに向けてダウンヒル開始。新しい道が作られている最中で、つづらおりのこの道も2、3年の命か。それにしても長いダウンヒルが続く。朝里ダムを左手に見て最後のループ橋を下って7km。この間一台のロードナーとすれちがう。時間からして、今日は定山渓温泉宿泊の予定なんだろうか。
 すっかり冷えた足はさっぱり力が入らない。緩い坂を下り国道5号線に向かう。あと30km、その中間に標高200mの張碓峠が有る。食事もしなければ。
 結局コビニでパンを買って、朝里の高台で食べる。あと30kmはラジオを聞きながら流すことにする。ふとももの痛みに膝の痛み(たぶん、骨でなくスジの痛み)が加わる。ギアを落として15kmの速度確保で進む。あと、20km、あと10km、もはや景色を楽しむ余裕は無い。
 空模様もあやしくなってくる。一気に走れれば良いのだけれど、雨に打たれるしかない状況。あと、1km。やっとゴールの目途が付き一安心。
ゴーォォル。
距離メータを見ると99.52km。長かった。
やっぱ、ガイドブックに「上級」と明記されるだけある。
グループでかなり余裕を持って行けばクリアできるかもしれない。(たぶん、8時間以上の計画が必要)
今度の100kmはきつかった。

94.09 (C)Mint

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