有珠山噴火の様子レポート
たまたま出張があって
物見遊山で出かけたのでは無い事を最初にお断りして置きます。たまたま北海道の南、函館のさらに南の木古内町への出張があって、JRを利用していては2泊3日になるスケジュールしか組めず、車で行ってきました。4月12日の朝6時に札幌を出て翌日の4月13日に帰る予定です。たまたま12日の地震予知連絡会議で時間を限っての道路閉鎖の解除があったので、解除後の最初の通行をしてきました。
あくまで出張の余禄です。あえて出かけたのではありません。
札幌から中山峠を越えて峠を下ると喜茂別町、ここを留寿町へ進み洞爺村香川から豊浦に抜けます。このあたりの道はが通行可能なのはインターネットで入手した情報。通過の直前に有珠山の噴火の様子が変化した場合は別途考えますが、当面、この道を抜けて木古内町に向かう。
途中洞爺村の三四郎坂に下る交差点を過ぎるあたりから洞爺湖が見る。運転しながらも西北の噴煙、金比羅山の噴煙が見える。このあたりは先週は土日通行止めで、路肩の駐車を規制するためか路肩にはガードゲートが設置されている。唯一、ドライブインが駐車可能な場所らしい。午前7時というのに車が20台程見える。
天候が悪く、左の山に見える旧エイペックス洞爺の向こうには噴気が見えるはずですが、今日は見えない。旧エイペックス洞爺が左90度までの間に何かが起こればUターン、それが過ぎて左90度以上に後ろに見えたらとにかく突き進むと事前に考えを整理しておく。
豊浦の坂をバイパスして下ると避難所の横を通る。避難した人たちの車なのか道路の脇に連なっている。ここを過ぎると国道230号と37号の重複国道に出る。この豊浦に旧エイペックスの社員寮があって、ここみ避難所になっている。一時帰宅の集合時間は午前8時。もう、既に一時帰宅は出発したのかもしれない。やけに自衛隊の車が目立つ。
4月13日、函館出発
函館のホテルで朝ニュースを見ると、前日の噴火予知連絡会議の提言を受けて規制区域の範囲が少なくなっている様子。朝7時半のテレビニュースで耳にしたのだが他メモを取り損ねた。ロビーで新聞を買い求めて読むけど新聞には具体的に書かれていない。
ま、ここ函館から有珠山までは4時間近くかかるから、その間の変化もあるだろうと考えて札幌に向かう。出来れば恵山町の恵山から始まって北海道渡島半島の火山地帯を北上したかったのだが、いちおう公務の出張なので、そこまでわがままはできない。途中大沼から右折して駒ヶ岳の東を回る。ここは同乗のメンバーに見せたい砂原町から見た駒ヶ岳と鹿部の間欠泉を見せるため。ここ鹿部とその北の砂原からは噴火湾を挟んで有珠山は目と鼻の先、50km程の距離になる。
道の駅砂原の展望台で有珠山方面を見るがガスがかかっていて良く見えない。
昼食はケンタッキー・ファーム八雲のバイキング。どうも同乗の人に事前に説明したのだけれど、サラダバーとスープバーを考えて最初はセーブしろと言ったのに一人で2000円も食うことになってしまった。ここケンタッキーファームはフライドチキンとサラダバーの組み合わせで1000円程度に納めるのが通のやりかた。
時間開通直後のの国道37号線を抜ける
八雲からは国道5号線と230号線の重複区間を北上。長万部から今度は国道37号と230号の重複区間を静狩峠に向かう。豊浦に入ってすぐにキャンプ場を兼ねた噴火湾展望施設がある。冬のうちは閉鎖されているが、眺望が良いので寄り道をする。たまたまオープンに向けて整備中だったので許可を得てエレベーターで展望台に向かう。
展望台からは有珠山の噴煙が見える。噴火湾に浮かぶホタテ漁業の船。それを警備する巡視艇、警備艇が双眼鏡で見ることが出来る。ヘリコプターは常時3、4機が見える。
ここで同乗の2名の意思確認。このまま37号線を進むと有珠山の南3km程の虻田町の交差点を通る。何か有った時に小さなトンネルの多いこの道では逃げる場所が無い。ここ豊浦から洞爺に抜ければ有珠山の西を抜けるので今日の風向では安全性が高い。で、どっちにする?
結局、閉鎖お看板が残る道々97号線の交差点を直進し虻田町に向かう。JRの線路を越えて洞爺駅に近づくあたりでは避難対象地域のためか警察官が警備にあたり、国道230号線へ進むわき道は全て侵入禁止。町には警備の警察官しか見えずまさに、ゴーストタウン。左側には建物に時々遮られるが西側火口の噴煙が見える。一番噴火口に近い230号線と37号線の交差点を通過。ここから噴火口までは2、3kmの距離。噴煙はまさに地面から浮き上がる感じで上に登るほど大きく膨らむのだが、それが自分に向かってくるように見える。虻田町入江はまさに西山噴火口の最前線だ。
虻田町長和から国道453号線を昭和新山に向かう。有珠山の東側といえ、ここが閉鎖されていないのは不思議だった。途中から昭和新山に向かう。昭和新山の観光施設は2店舗だけオープンしていた。山頂噴火が無ければ、ここは割と安全なのかもしれない。去年洞爺少年自然の家の帰りに寄った時の観光客溢れる雰囲気は無い。
洞爺湖の公園線に下り、右に曲がり公園線を進むが途中から通行禁止で壮瞥に抜ける。道の駅壮瞥サムズで20個で500円のリンゴを買ったが、今日までこの道を来る観光客は皆無だったのだろう。
かえりみち、大滝村の道の駅「フォレスト276」で「きのこ汁」を楽しんだ時には風のせいなのかイオウの匂いが強く感じられた。