拉致被害者にまとわりつくなマスコミ

蓮池の兄貴を見るとムカツク
 まったく、なに様のつもりなのか、ニュースステーションの久米も何を考えて出演させたのか。昨日(11/6)の放送を見ていてムカムカしてしまう。
『あんたは何なんだ』って意見が有るが、と久米から振られて蓮池の兄は「そんな事は余計なお世話だ」としゃぁしゃぁと述べる。そして「拉致家族の支援をお願いしたい」と述べる。まったく、なに様のつもりなのか。自分のスタンスを隠匿して国民に支援をお願いするって性格は何処から来るのか。それが知りたいから「何者なんだ」と聞いているのに、まったくアカウンタビリティ(説明責任)を果たしていない。
 外観はサヨク崩れの高校教師、昔のPC−VANってパソコン通信で「平和SIG」のシスオペやってたpeaceに似ている風体、発言、世間知らずなのだが、その正体は明かさない。そのそも北朝鮮の逆メッセンジャーじゃないかと疑いたくなるような言動も散見される。
 何処の馬の骨とも解らない者を番組に呼んで、視聴率史上主義なのだろうが、国民の中にはアホも居る訳で、このアホを洗脳するような番組作りをしていて恥ずかしくないのかと自省を促したい>久米宏。

国交とゴシップを解ってないテリー・伊藤
 もう一方の馬鹿がテリー・伊藤だな。発言がメチャクチャなのを自分自身気が付いてない。正論を吐いていると信じる姿勢が哀れを誘う。
 こんなんを副知事に押していた鳩山弟も都知事選挙に落選して当然だと思う。まったく、歴史観、時代背景、公的論理である国交、の意識が無く、個人のキャラクターでコメントする姿勢に怒りを感じるとともに、そんな奴がマスコミに登場するマスコミの今回の情報をコシップ扱いする姿勢にも腹が立つ。
 政治をゴシップで扱うのなら、それなりの見識を持って製作してもらいた。モー娘と拉致被害者と同じ背景「芸能」では、見ているものがたまらないのだ。部署の縦割りで「芸能部署」で扱う拉致被害事件は北朝鮮を利する。まったく日本の国益を害するこのような見識の無い製作なのだ。
 大韓航空機が1983年9月1日(日本時間)にサハリン沖で当時のソ連のスホーイに撃墜された時の国際社会の動きを思い出して欲しい。269人もの命が失われた誤認撃墜事件だが、これも「国の指示で行った軍事行為」なのだ。個々の事象に対する駆け引きはあるが、大局では国交を断絶するとか国として制裁措置を取るとかの動きは無かった。つまり、個々の事象と国交の大局を両立させたのだ。いや、させなくては、外交は成り立たないのだ。
 テリー・伊藤の馬鹿さ加減は11月2日の放送で露呈されている。「北朝鮮との約束を守って、一旦帰国した拉致被害者を帰せ」って主張は、どうしようも無く馬鹿なんだなぁとアキレかえってしまう。「北朝鮮との拉致家族に関する約束を守れ」ってのは、テリー・伊藤は北朝鮮のメッセンジャーなのだと解る。泥棒と約束したらそれを守らないのは人道に反するのか。違う。正確には「泥棒と約束することが、人道に反する」のだ。
 ついでに加えて置くが、「一時帰国(なんで「帰国」なんだ。拉致解放と呼べ!)」後に北朝鮮の核開発を北朝鮮が認めた。これに対して拉致解放の人々を北朝鮮に戻して外交カードに使われるのを避けるための政府の方針(外交手段)は当然のことだ(次項で切るが)。それを、「北朝鮮との約束を守らないと、彼らもこれから約束を守らなくなるぞ」って説得力も何も無いテリー・伊藤の思想は何処かネジが外れているのだ。

政治のカードに使う政府
 北朝鮮の核開発は日朝交渉の前に内閣にアメリカから伝えられていたのは事実だろう。実際に北朝鮮に行ったメンバーが知っていたどうかは闇の中なのだが。
拉致問題の為に政府専用機を飛ばし、日帰り首脳会談をセッティングしたのだとしたら(結果はそこしか見えないが)日本は国際的外交の中で大馬鹿者だろう(現に、そうなのだが)。
 政府専用機を飛ばして北朝鮮に入った小泉首相は、北朝鮮から見れば飛んで火にいる夏の虫なのだ。何か成果が欲しくて飛んできたのだから、もしアメリカから伝えられた「核開発疑惑解明(あの時点では公開されてなかった)」を求めて交渉に入ったら、小泉首相は世界で初めて北朝鮮の脅威(テロ枢軸国)を証明した政治家って地位を得られたのだ。
そんな事は北朝鮮はお見通し。だから、午前の会談で拉致被害者の情報を流して、午後の会談に向かったのだ。午後の会談では拉致事件への謝罪で始まった。時間が限られてるのだから、政府専用機で飛び込んだ「虫」はこれで満足して「国交回復」に署名して帰っていくだろう。まったく、上手に出来た演出だ。小泉純一郎首相はこれに踊らされただけなのだ。
 で、帰りの政府専用機の中でスタッフは考えた。結局、大名行列ではないか。何の外交的成果も無い。どちらかと言うと、このままでは日本はテロ国家とアメリカが指摘した北朝鮮の援助国になってしまうではないか。なんて自省が飛行機の中で頭をもたげて来ただろう。
 で、官僚は強い(爆笑)。外交を切って情に訴える広報に方向転換したのだ。元はと言えば小泉首相が拉致問題を解決したって有頂天になってる馬鹿丸だし状態なので、官僚としては理論武装を必要としたのだ。
 がしかし、官僚は税金は「他人の金」と思っているので経済支援なんて名目で、結局辻褄を合わせようとしているのだが、これをマスコミはまったく視聴率に貢献しないので突っ込んでいない。

「国交回復交渉」が出来る時期?
 小泉純一郎よ、考えてみたらどうだ、と言いたい。「国交回復交渉」ってのは日本と北朝鮮が夫婦になるってくらい重たい(かな?)関係なのだ。アメリカを見ると北朝鮮とは個別対応を選んでいる。つまり、「核開発条約」とか個別の事柄に条約を結ぼうってことだ。小泉が唱える「国交」ってのは、「唇を許したら身体まで」ってドツボなのだ。そこまで踏み込むだけ双方(日本と北朝鮮)分かりあえてるのか?
それを考えると今回の「扉をノックした」程度の外交は、ただそれだけなのだと認識すべきである。社民党の土井氏は「経済援助と人道援助は違う」なんて意見をお保ちのようだが、基本的に僕は日本が中国に原爆開発の経済支援をしている現状を考えるとまったく今の行政は憲法違反なのだと思う。ODAって結局軍需援助でないか。特に中国に対しては。それが平和憲法ニッポンなんて脳天気な事を言っている社民党に意識がないのが解らない。
 包括的「国交回復」にサインした小泉首相は何も考えていない。あの国には個別対応すれば良いのだが、包括的になった日本はもしかした「悪の枢軸国」側?

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2002.11.09 Mint