東京都は桝添要一知事の目があるな

都民が求める「行動力」
 ゲスなテレビタックルなんかで田島女史と遊んでいるから誤解も多いが、どうも東京都知事椅子の可能性は一番手ではないだろうか。他の候補には「青島知事は何故失敗したか(もしくは、何故都民は失望したか)」の見識が感じられない。都民が青島知事に当時求めたもの、そして青島立候補せずでその同じ思いを託す相手としてNextに何を望むかを考えると桝添さんの選挙運動(実際にはその前哨戦なのだが)はジンジン都民に訴え浸透してるように思う。何故青島知事は何も出来なかったのか。それを踏まえて行動計画を立案する姿勢が他の候補者に比べて秀でている。そして、公約が具体的で明快である。これはダークホースと言うよりも本命と受け止めておくべきだろう。
あとは、スキャンダルだけ警戒して置けば良いだろう。
 柿澤さんの65歳、明石さんの67歳、チンペイの67歳、共産党の候補者65歳、桝添さん50歳、鳩山さん50歳。なんと、この間に15歳以上の世代ギャップがある。
なんかドクター中松も立候補するらしいが、彼も60歳だったと思う。
正直言って既存の組織では60歳を越えるって年齢は後進に道を譲る立場であって、67歳あたりの組長では4年もの間、エネルギッシュになにかを進めることが出来るとは思えない。いや、先輩に失礼だから表現を換えると、自ら陣頭指揮をとるよりも後進を支える役割を担うことが真の「世間のため」であろう。
民間で会長もしくは相談役の年齢の人が日本の首都の組長ではエネルギッシュな都市とはなりえない。旧体制を登り詰めた人と、旧体制にこだわらない世代と大きく分かれているのが今回の都知事選挙の候補者のかおぶれだろう。

早めに政策協定を(鳩山&桝添)
 どちらが当選しても、一方を副知事に推挙(大相撲じゃないが、議会の承認が必要なのであくまで推挙)する協定なんかを両氏の間で結ぶことを提言したい。
仕事する知事を全面に出して選挙選を戦うために、この50歳コンビ(フィフテーズと呼ぼう)は連携する必要がある。既存の政党政治を東京都に持ち込まないためにも、新しい選挙方式を目指すげきだろう。知事が都民の投票で「直接」選ばれ、都議会議員が都民の投票で「直接」選ばれ、この両者に政策の対立があったとき、どちらが主導権を握るかと言えば知事側であって欲しい。
 前に書いたが、総保守(日本では共産党も保守と呼んでも良いかもしれない)の時代に政党政治は崩壊しているのだから、あえて、政党政治にこだわることなく、新しい大統領制度の政治を地方自治体で志向してみるもの良いだろう。それが東京都がケーススタディになるのはなんともよろこばしいことだと考える。
議会のチェック機構が2大政党によって行われる時代は資本家と労働者の対立軸を利用して国民のための政治と言うよりも国民個々の立場を代表した政治になってしまった。そこでは「金争奪闘争」だけが階級闘争として浮き上がってくるが、自然との共生とか自然環境保護とか、およそ金にならない政策はネグレクトされてきた。
ところが、人類が未来に向けて繁栄をつづけるための制度の構築には階級闘争ばかりに終始する政治では実現が難しいと国民が気づいているのが旧社会党(現舎社民党)の衰退につながっている。
これからは、大統領と議会、ともに住民の直接選挙で選ばれた同士の相互チェック機能の時代に突入するだろう。総与党の時代はチェック機構不在の恐れを生み出しているのだから。

理想は鳩山邦夫知事、桝添要一副知事
 特にこだわらない。最近の桝添さんの発言をテレビで聴取する限り、北海道知事をあれほど固持した背景が今の都知事選にあるのなら理解できる。
事務所のスタッフを食わせる責任を果たしながら自治体の組長になるのはアメリカでは当然の組長のブレイン総いれかえに通じ、それも良いと思う。ただ、たぶん桝添さんは読み切っているのだろうけど、現在の民主党でない鳩山グループと提携するのは重要な新しい政治を作る手段であると言いたい。
桝添さんは、自分がどれほどの人間か解らない人間だと思う。人はそれぞれ担うべき使命があるのだが、それを東大に行ってしまって見失った人を沢山知っているのですよ僕は。
東大の最大の集団的指導体制は、「われわれは個人である前に日本を動かしている人間なのだ」って、コンプレックッス(そう、僕はコンプレックスと思う)を植え付けるとことです。で、優秀な人材を罠にかける。
古くは木村秀夫氏、東大の航研機(航空研究機)のギヤー(車輪)の設計しか担当しなかったのだけれど、この責任者に祭り上げられ、YS−11の制作では重要な位置をしめる。それはそれで良いのだけれど、昭和41年2月の全日空羽田沖墜落の調査委員会で原因追及で同じ東大の山名教授と対立し「パイロットミス」の結論で終わらせたのは、まさに東大のコンプレックスだと思う。

多分、桝添で決まる
 そうで無ければ都知事選挙で都民の選択は国政の延長線でしかない。青島を選んだ都民感情が何処にあるのか。しかもそれは今回にも同じ判断材料として生きている。
このことを考えると、身の振り形では桝添東京都知事は十分ありえる。
そのときに、敗北宣言するのでなく、新しい政治システムを提言できる力量が鳩山兄弟に問われるのだろう。僕は「桝添で決まる」と読んでいる。

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1999.02.21 Mint