筋道立てろよ外務省
言った言わない問題
そんなものはどうでも良い。
具体的に鈴木宗男の名前を言ったと公言すれば鈴木宗男になにされるか解らないってのは大人なら誰でも理解するのだから。「議事録に無いから言ってない」、「特定の国会議員の名前は言っていない」どれもこれも真っ黒に近い灰色で鈴木宗男に言われた(後、どうしたかは後から述べるが)のは事実であり、それを田中外相に言ったか言わないかなんてのは議論の意味をなさない。外務省に長く勤め上げて、議事録に無いから言わなかったなんて小学生でも言わない詭弁を何故弄するのか。そこそこの地位もあるのに「餓鬼の使い」以下の行動しかとれないのは何故なのか。
マスコミも「本当に言ったのか、言わなかったのか」なんて言って物事の本質を見失っている。菅直人に至っては「どちらかが嘘を言ってるのだから、嘘を言った人間は職責を辞すると良い」などと訳のわからないこれまた「餓鬼の使い」をやっている。「嘘をついている」のが問題では無くて、1国会議員に対応して国益を侵しかねない外務省の体質こそが政治家として正義を振るう場面だろうに。
「嘘ついたら針千本飲ぉぉます!」って、いい歳こいた菅直人も情けない。
誰に指示されるのでも無く外務省が決めた
これまた苦し紛れに重家局長は予算委で「外務省自身の判断で許可、不許可を決めた」と答弁している。外務省自身の判断になぜ外務省のトップである田中外相の決裁が無いのだ。「一部の外務省官僚の暴走」では無いか、その暴走を「外務省自身の判断」とは偽証である。国益を外務省官僚が私している事の証左だ。
この事が最大の問題点なのだ。政府のやり方に不満の団体は参加していただかなくて結構と言った鈴木宗男に「鈴木さんはNGOの事がおわかりでないないようで、一度お会いして説明したい」と逆にNGO代表からやんわり揶揄されるのは、やはり基本的に解ってない感情的恫喝(これが好きな政治家多いからなぁ)で馬鹿丸出しってことなのだ。
None Gaverment Group、非政府組織なのだよ。政府のやり方うんぬんって土俵より更に外側の広い土俵で活動するのがNGOなのだよ。中東視察前に「シリア高原くらい見ておかなければ」とゴラン高原を知らなかった山崎拓と同じように、政治家に求められる基本的知識も無いのだから困ったものだ。
「外務省が決めた」などと外圧は無かったように取り繕いたいのだろうが、これが「口は災いの元」あきらかに大臣判断を受けていないのだから暴走行為であると述べているのだ。「外務省官僚が国益を私している」これが連綿と続く外務省問題の根本にあるのだ。ハエ叩きのように出てくる事象だけ叩いてないで、もっと本質に気がついて戦略を練ることが菅直人と言うか、野党の姿勢だろうに。だから、小沢一郎なんかに嫌われるんだよ。
小泉もミニ塩ジィなのか
小泉の改革が嘘っぱちだと思うのは、国会で立ち番の記者に「女の武器は涙だから」みたいに通りすがりの記者会見をすること。どうみても新橋のガード下で「さんまのスーパからくりテレビ」でとつかまるサラリーマンおやじに見えてならない。
アメリカの大統領のように執務室から直接国民にテレビを通じて訴えることはしないのか。郵政民営化と同じように馬鹿の一つ覚えのスローガンで「総理大臣直接選挙制」なんて言っていたのは記憶の底に埋もれたのか。
議論をはぐらかし、安酒くらったサラリーマンのように立ち会見して、言っていることはヒョーロン家。これで行政のトップと言えるのか。これほど気楽な総理大臣は過去に居なかったのではないか。能力が無くても森首相のように回りの協力があれば格好も付くが、反対勢力の中で自分が何もしないでヒョーロン家していては何も進まない。それが、ここ8ヶ月の結論ではないのか。
田中真紀子も誰が敵か気が付けよ
つくづく女性は戦略的行動が下手だと思わせる田中真紀子外相の行動。
官僚なんて大したことは無い。一番簡単なのは上の2,3人の首を切れば良い。同期の人間は一人が事務次官になると辞めていくのだから、あっという間に若返りを図れる。それよりも、官僚を利用して利権をむさぼる国会議員を糾弾すべきだ。田中人気は「自民党を解体してくれるかもしれない」との期待なのだ。
外務省の改革なんか簡単なのだ。その簡単なことをいじり方が下手で複雑にしているのだ。その間に、利権政治家から官僚が知恵付けられて武装しているのだ。スパァと切れば良い。それが出来る地位に居るのだから。
「もうやってらんない。外相辞めます」と今言えば、相当な効果が有る。加藤紘一と新党まで行かなくても政治グループを作るべきだろう。「お互い、自民党に潰されそうになりながらも、自民党を変えたかったのだ」とか言えば支持は集まる。そもそも批判だけしていれば良いのだから気が楽だろう。それぞれ自分の分に有った所で一番活躍できるのだよ。