政治家の「薄ら笑い」が今の政治の問題点

福田、山崎は民間の課長クラス
 情報公開が叫ばれて久しいが自民党の広報ってどうなってるんだ。自民党のメルマガを購読しているが「お誕生日企画」やて、まったくお前ら宝塚の花組か、馬鹿!。
記者会見で情けないのが福田官房長官、山崎政務長官(役職はいいかげんに書いたが)。最悪なのは「使命感の欠如」だろう。右から左への伝達儀式でしか無い。その右は官僚で左がマスコミな訳だ。小泉だって首相の器なのか疑う。立ち番の記者と話す様子は市長が逮捕された後にマスコミに囲まれた係長のようだ。手を前で組んで肩を落とすな。そんな事も配慮できないジーサンなんだ、小泉は。画像は本質を正しく伝えてくるのだ。まったく最近の小泉は座敷わらし然としていた金丸と同じに見えてならない。
 プレゼンテーションってのがジェファーソンが言う「情報は民主主義の糧である」って考え方の基本にあるのだ。情報を伝える能力が高いほど国民の賛同を得られるのだ。がしかし、小泉そのもの、加えて福田、山崎はもはや末期的ではないのか。
 昔、細川首相がケネディ気取りだったが、それから比べると小泉はジジイって感じがいなめない。
立ち番記者相手に背中丸めて話すだけが画面に出てくる唯一ってのはどうにかしたら良い。国民に向かって話す姿勢が欠如している。少なくとも細川首相にはそれが有った。
 最大の問題はこの3者に共通する人と話すときの「薄ら笑い」だ。相手を馬鹿にしてるのか。それとも本心は別な所にあるのか。聞く者に発言内容を全然信用できなくさせている態度だ。目の前のマスコミ記者しか意識していない。その後ろに居る国民を意識していない。だから馬鹿丸だしの「薄ら笑い」なのだ。実は国民はしっかりその映像を見ている。そんな事が解らないのは稚拙だと思う。実は彼らの意識は「次回の選挙でも当選する事」でしか無いのだから自分に投票しない(選挙区が違う)人間には「薄ら笑い」で対応するのだ。それが自民党体質ってやつだ。
 「自民党をぶっ壊してでも」なんて言っていた小泉すらベッタリ自民党体質体臭なのだ。今民主党の党首の鳩山氏が言ってるのだが、最初に衆議院議員に当選した時に国会で中曽根に言われたのは「次の選挙でも勝つ事が最大の使命だ」ってこと。結局、選挙民の利権を守る事によって当選を重ねることが自民党だけでなく、今の政治家の本音だろう。
 その「本音」の世界をテレビを始めマスコミに公表しているんだからまったくお先真っ暗ってのがこの3者の態度だろう。「国民」なんてどうでも良いのだ。自分が次回当選することだけで頭の中が一杯なのだ、だから、記者会見なんて「薄ら笑い」で、ユーモアのセンスがあるような振る舞いで良いと思っているのだ。だから、唇の先が曲がってくる。口が曲がっているのは麻生も同じ。人間顔の表情は正直なもので、嘘を言う時は顎の筋肉がアンバランスになるのだ。政治家が悪党面に見えるのは左右非対象な表情になった時。

馬鹿な幹部を認めてしまう自民党
 「田中真紀子」って弾は使わない手は無いのだが、これを使えないのが今の自民党の構造的欠陥だろう。福田に至っては個人的怨念から勝利を納めれば国家なんかどうでも良いって課長体質がもろに出ている。そもそもあの人相は旧来の自民党には無い人相で、共産党に多い人相なんだが、何故か自民党?
 「もう人材は居ません」って事が今の自民党の体制なんだろうか。「頭悪そうだなぁ」って感覚しか僕には無い。ましてテレビで目にする映像は「薄ら笑い」の国民を馬鹿にした態度。これが今の自民党の最大の問題なのだ。国民を味方に付けるって政策が崩壊してる。「自分が良ければ良い」って鈴木宗男体質を益々増大しているとしか国民には見えないのだよ今の3人。
 自民党の天下はいろいろあったが佐藤栄作の時代で終わりを告げたのだろう。田中角栄が批判されたときに的確な対処を怠った(と言ってもそれは25年も前なのだが)。にもかかわらず野党も馬鹿だったので結局訳の解らない公明党(正直言って何を国是としてるか解らない。地域振興券の自己総括が出来ない体質)と保守党(あのなぁ、党首だったら大臣の席を扇から奪えよ)と組んで「宝塚花組」でしか無い今の政権。その政権の座に居る人間達が国民に向かって「薄ら笑い」をしている。
 まったく、馬鹿にするのもいいかげんにせい! と言いたくなる。

国民に目を向けない政治
 次回当選だけが「議員活動」になってしまう今の制度は実は正しいと思う。がしかし、次回当選は国政の場で勝ちとらなければならない。地元の選挙民優先の活動が次回の当選のキーワードだとしたら、それは現行の制度での民主主義をはきちがえているのだ。
 今の日本の制度は「代議員預託」の制度なのだから、代表は「国政の代表」なのだ、」それを預託されてるのだ。がしかし、鈴木宗男に明らかなように国政の代表とはほど遠い「選挙区の代表」が闊歩しているのが現状だろう。
その最たる者が前述の3大名である。まったく。「薄ら笑い」で本質は伝わっているのだよ。解らないで踊っているのは当人だけ。その当人に助言する人間も居ない。
 野党の弱さがかろうじて与党を支えている。そんな国に住んでいるって「なさけない」。 現在の国会議員は国民から(つまり全国一円)信任か不信任か投票させる。新たに立候補した候補も同じ。そして信任票順に並べて定数の順番の最低信任票から下は切る。ただし、この最低信任票を上回った当選者は事前に登録した二次票者に最低信任票を上回る票を回せる。さらに二次票者が上回った分は二次票しゃの指名した二次票しゃに流れる。そんな選挙制度はどうだろう。
 昔、参議院の「全国区」が金喰い虫と批判されたのは全国に名前を売って当選するには膨大な金が必要だったから。でも30年も前からタレント議員に代表されるように全国に名前を売る方法が変化しているのだ。全国区制度が悪いのでは無くて選挙運動そのものが金喰いになる選挙制度が問題なのだ。だから、このITの時代。選挙を前面的に見直し、「投票してくれる有権者」とどうでも良い「投票に結びつかない有権者」を分けるような政治家を排除してはどうだろうか。
 そして究極の「国は外交と防衛のみ、他は地方に権限委譲」に向かって努力すべきだ。

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2002.04.16 Mint