もはや「堀知事」では無理だろうが

来年が統一地方選挙なのだ
 汚職とか有ったりすると「選挙で浄化を」と思ってしまう。「統一地方選挙」とは時期がずれるのだけれど、統一地方選にあと一年となった。僕は前から「一文字苗字の組長は去れ!」ってことを叫んでいる。国の制度では「森」が消えた、次は札幌市市長「桂」である、そして北海道知事「堀」である。この両者はどちらも「役場からのたたき上げ」なのだ。やっと来年それを変えるチャンスが我々に回ってくる。
 「委ねたら任す」って言葉がある。一回信任したらゴタゴタと口を挟まないってことだ。それはそれで良いのだが与えられた期間に成果を出さなければ退陣願うしか無い。それが「我々は税金を払うことによる政治参加者なのだ」って意志の表明の「唯一の場」だから。正直言って北海道を「堀」で乗り切る選択は間違ったのだ。北海道(北海道庁)が北海道民のために役にたったことは無いってのを証明しただけじゃないのか。
 前の森首相の時も自民党筋は(特に亀井静香あたり)「なにか失政が有ったか。ただ人気が無いだけで首相は替えられない」などと嘘吹いていた。桂については「顔が見えない組長」、堀については「失政の積み重ね」を指摘したい。

道都札幌の顔が無い札幌市
 前市長の板垣氏も市職員の出であった。彼は高齢多選を繰り返しながら後継者を指名して退陣したのだ。彼の政策は「スポーツ崇拝主義」であった。札幌オリンピックの影響なのか体育会系の施策しかしてこなかったと言っても良い。そのため札幌の各地に体育館併設の「地区センター」が乱立することになる。何の目的も無い「ツインキャップ」とかフリーマーケット以外に使い道が有るのかって「ツドーム」なんかが出来た。「キタエール」や、そもそも「札幌ドーム」だって思いつきの「箱もの」として公共事業バンバンて札幌市を作った。
 支店経済と言われる札幌市だが独自施策はほとんど無く、まさにゼネコンの支店と組んでの「箱もの行政」が横行したのだ。この施策をそっくり引き継いだのが今の桂市長なのだ。ワールドカップが開催される「札幌ドーム」に行った人なら解るが、ここに地下鉄の福住から15分歩かないと行けない。普通の都市計画なら「札幌ドーム駅」を作るだろうが、それが無いのは一環した都市計画が札幌市に無い事の証明なのだ。しかも札幌市の施設は全部欠陥だらけと思われるのはどの施設も一般来場者用の駐車場がほとんど無いことだ。「公共交通機関をご利用下さい」とは言うけれど、札幌ドームなんかは結局臨時バスの併用で逃れているのだ。その臨時バスのために道路を交通規制したりする。まったく、周辺住民には迷惑このうえない施設なのだ。
こんな札幌市の「箱ものは思いつき」を証明する施設は他にもある。札幌副都心なんて地域がある。ここでフリーマーケットを開催すると付近住民からの路上駐車クレームがすごい。ここは地下鉄駅直結の場所なのだが、それでも車で来て路上駐車する人間が多い。何故ならば地下鉄の終着駅なので札幌市の端に位置し、「公共交通機関をご利用」すると家族4人なら往復で2、560円もかかるのだ。地下鉄に歩いて行ける家族の場合だ。バス併用だと3、520円も必要なのだ。いくら商品単価が安くたって公共交通機関で出かける気がしない。
 とまぁ、桂市長には委ねられた課題が多い。がしかし、まったく対処していない。僕が指摘したいのは
1)175億円にもなる国保の累積赤字への対応
2)慢性的赤字を抱える地下鉄業務の改善
3)支店経済のまま施策の無い市役所の産業計画
4)合併を求める人口が全体の1/5にもなる石狩市の対応
5)作った「箱もの」運営への市税の支出中止
などである。特にいいかげんだと思うのは「札幌ドーム」の運営で単年度黒字ですと言うが、では草野球で利用の場合の本人負担を安く設定して、市から補助金で支出するって構造をどうする。札幌ドームの収入は市役所からの税金でかさ上げされる構造。結局市民が利用すればするほど税金を「補助」の名目で支払っているじゃないか。その事を市議会も誰も指摘しない。何故なのだ。それは既に札幌市の民主主義制度が腐っているからだ。マスコミも含めて、頭を押さえられた支店経済主義の負け犬精神に貫かれているのだ。
その音頭取りが札幌市役所って組織なのだから住民は馬鹿にされたとしか感じ得ない。
 このことを唱えると住民や、はては市役所職員からも「だって、市長が無能じゃ無理じゃない」って返事がくる。完全に諦めてるのだ。市民とは別な次元で札幌市役所が有るのだ。こんな自治体も珍しい、しかも制令指定都市なのだから北海道が駄目な訳だ。
 札幌市の職員が中心になって行ってた勉強会に数年前に僕も参加していた。その主旨は「語れない市職員を変革しよう。他業種の人と意見交換をしよう」って主旨で始まった。そのために僕も「徴兵(笑い)」されたようなものだ。
 仕事が忙しくて半年ほど参加出来なかった後に一通のFAXが届いた。その内容は「市役所からの指示で幹部は民間との研究会のような交流を自粛するようにとの通達が出た。よって、本交流会も発展的に解消することにした」って内容。それを書いた係長は文面を皮肉たっぷりに書いているが、僕から言わせれば「解散に抵抗出来ない限界こそが、札幌市役所の元凶なのだ。お前は通達を受け入れそれを皮肉でヒョーロンするだけの存在でしか無い」と激高した。その旨、FAXで返信した。もちろん、返事は無い。

道政に至っては道庁は北海道の傍観者
 鈴木宗男に見られるように寄らば大樹の陰、長い者には巻かれよ、まるで自主性が無いのが北海道庁なのだ。明治の時代でも無いのに北海道を14支庁に分けてそれぞれに支庁を設け職員が存在する。地方自治体はとっくに支庁ではテンポが遅いので話しにならず札幌に出張して本庁で仕事を進める。そもそも14個の支庁長のポストが惜しくて支庁制度を続けているとしか思えない。
 事業の進め方もバラバラだ。北海道庁が進める「情報化」に市町村でこんな話しを聞いた。10年ほど前から書類がFAXで届くようになった。遅れて郵送でも届く。やがて「電子メールを使うからアカウントを登録せよ」となって電子メールで届く、遅れてFAXで届く、そしてさらに遅れて郵送でも届く。防災無線を整備したので防災無線で100ページものFAXを送ってくる。途中でFAXの紙が切れているなんてのは日常茶飯事、そのために職員が用紙チェックしなければならない。そんな道庁の都合に市町村は振り回されている。
万事がこの調子で古いものを一掃して新しいものに替えるって発想が無い。しまいにはホームページをプリントアウトしてFAXで届く、後から郵送でも届く。こんな調子だ。道庁の情報を見るようにとパソコンが1台道費で配備される。パソコンを使った事が無い部署に配置される。しばらく埃をかぶったままだ。そのうち新しい職員が配備されて、そろそろ使えるようになったからと電源を入れるとWindows3.1だった。
まったく情けなくなるような状況だ。ポータルサイトの「北海道人」なんてのがある。届出書類のPDFが入手出来るのが自慢らしい。
札幌一人勝ちに加担する道庁、堀政治
1)まず何と言っても「エア・ドゥ」だな。空港使用料も延滞する状況で航空会社と言えるのか。そもそも民間会社なのだから民間の論理で貫かなければならない。職員の給与カット、リストラなんてのが全然聞こえてこない。困ったら道庁や札幌市に泣きついて済ませようとしている。そもそも石子って堀の飲み友達、元子分じゃないか。送り出す時に「何時でも泣きついてこい」とでも口説いたのじゃないかと思う。
 急死した先代の社長なら「土下座してでも乗って貰う」って姿勢が有った。今の石子では「大手が合併して10%下げるなら我々も下げる」とか、ま、商売つーもんが解らない発言をしている。「今の機材は大きすぎる」てのも解らない論理だ。機体を小さくして便数を多くするのがエア・ドゥ再建の柱だとか。まったく役人しかやってないから経営感覚無いのだ、損益分岐点って計算すら出来てない、結局無能役人なのだ。
 「今、そこにある座席」を売るのが企業感覚だろう。今そこにある座席が多すぎるなんて発想は民間企業には無い。役所が好きな「立ち退きさせて道路を拡張する」って傍観者発想はいいかげんにしてもらいたい。
2)次は「住宅公社」だな。そもそものつまずきは北広島に「高度医療都市、ハイメックス」を作るって横路時代の「新長期計画」を真に受けて土地の先行取得したのがボディブローとして効いているのが現在の住宅公社の実態。なんせ、知ってる道庁職員が「買った金で道庁が買えってのは役人根性まる出しだ。原野は原野としてなら買う」と拒絶したものだから利益は瞬時に損失に変わったのだ。「先行取得」故に得られる利益に天下りした事態が通用しなくなったのだ。攻めるも守ると道庁職員って茶番劇。そこに膨大な道民の税金のピンポンが行われてる。でも、誰も指摘しない。北海道のジャーナリズムを標榜する北海道新聞すら、突っ込み入れない。読者(金払ってる)の中の道庁関係者に配慮するってのは地に落ちた論理なのだが。
そもそも単年度会計に咲いたあだ花が「住宅供給公社」だろう。基本的に単年度会計制度の元で土地取得が容易でない事がおかしいのだと言うべきで、天下り先作るほうがハッピー(役所がね)なもんだからなだれ込んだ責任は果たしてもらいたい。道民の税金を使うってのは責任転化なのだ。自分達の「甘い汁」構造が破綻したら住民に処理費用の負担を願うってのは、官僚の一貫した論理だ。住専も金融再建も結局「他人の金」をあてにした再建計画なのだ。その「他人の金」が税金なのだ。公務員の不祥事を賄う税金の使い方ってのはおかしいだろう。民間では責任と給与、不作為と責任は一体なのだ、「間違ったら責任を執る、そして組織として処置を考える」ってのがリンケージしている。が国はあいまいだ。処置の財源は国民からなんぼでもとれるって意識に起因するような気がする。「他人の金の管理」には普通かなり気を使うものだ。小さな委員会の会計なんかを仰せつかると、幹事会の飲み会の領収書でも決裁するかどうか悩むのが民間の感覚だ。だた、「他人の金はもらったもの」て感覚が横行してるのが官僚なのだろう。なんせ、事例の列挙にいとまが無い。
「右肩上がり」の時代に余禄程度の行為が今は許されないって意識が官僚に無くなっている。昔と同じ「甘い汁」をくれってことが起こす事件はこれからたくさん出てくるだろう。札幌市も掘ると深いでぇ。
昔「北海道5悪」ってのが有った。1)北海道庁、2)北海道拓殖銀行、3)北海道大学、4)北海道電力、5)北海道新聞社、これらの5悪が公共事業を取りに来る支店経済に北海道を押し込めたのだ。北海道拓殖銀行が無くなった今、5悪は4悪に減った。「俺の会社は北海道5悪にはならんな」なんて豪語してた奴の会社が「雪印食品」だったりするのだが。
3)次が北電泊三号機だな。もはや原発はコストが合わないのだ。核燃料サイクルなんかは技術的に可能だが社会的リスクが大きすぎる。そのリスクをコストに換算すれば経済的に成り立たないのが原発だ。現に10電力は廃炉費用をなんとか税金導入で逃れようとしている。そもそも広大な北海道は風力発電を積極的に取り入れるべきなのだ。
「バイオ特別区」とか「農業特別区」なんて中央からの出向官僚が書きそうなシナリオ以前に北海道独特の施策が有って良いのだ。「バイ、ホッカイドウ」と言いながら北海道発の施策を作ってないじゃないか。
北海道電力は「エネルギー特別区」で自然エネルギー指向の会社にして、電力の脱原発化をはかるべきなのだ。その方面の知識が無いから原発三号機を認めてしまう失政を執るのだ。三号機を認める何の理論も無いじゃないか。しいて言えば「北海道電力の将来を考えて」かな。でもなぁ、原発は廃炉の場面で、道庁の公費を狙っているのだよ(繰り返すがそれは道民税って住民の拠出したものなのだ)。企業の論理に住民の税金をつぎ込むって機能しか道庁に無いのか。道庁職員はどう思っているのか。
 次は...もう止めた。馬鹿馬鹿しくなる。結局役人が組長なので全て内部で完結している。公僕としての情報の開示が無い。それで良いのだとトップが同類だから姿勢がまったく改まらない。まるで「北海道開拓史長官、黒田清隆」ではないか今の堀は。林務行政に戻って森に囲まれて過ごすのが似合いだろう。切った張ったの民間感覚が無いのだ。 出来ない(能力が無い)のだから選挙だけに邁進する。選挙に勝つ事が最大命題の人間に北海道は委せられないのだ>全労労組解ってるのかぁ。
 お願いだから「森」と同じように「堀」と「桂」と一文字姓は辞めてくれよぉ。

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2002.05.01 Mint