夕張市を利用して我田引水の輩達

夕張市を食いものにするな!
財政再建団体になる北海道の夕張市ですが、マスコミも政治家も心情的な対応で結局、我田引水。

1)他の地方自治体再建のモデルと見る意見
 地方自治体の財政再建団体入り(扱い)は標準財政規模の0.2倍の赤字で陥ります。
一方夕張市は市の財政を外だしして、通常基準の40倍以上の赤字がある。
こんな市町村がモデルになる訳が無い。これを一般の地方自治体対応と同次元の対策で対応しては危機管理能力が無い。
全国で例を見ない財政状況なのだ。特例法を作って対応しなければならない筋の話を、矮小化している国会議員が多い。

2)成人式の予算1万円説
 夕張市の成人式は市役所主催で滞り無く実施された。問題の1万円は成人式後に新成人が開く宴会「成人祭」の市役所が提供可能な予算(ゼロなのだが、前年度の残金が1万円あった)。
「一万円じゃぁ、成人式出来ない」がマスコミ(特に確信犯(誤用のほう)のミノモンタ)によって広まり、お涙頂戴の寄付騒ぎになった。成人式と成人祭を都合よく取り違えて報道する姿勢は詐欺だろう。
190名参加で予算20万円。成人なんだから一人1000円くらい出せるだろうがぁ。

私が一番恐れるのは、夕張市に着目すれば我田引水できると味をしめた集団が、夕張市の市民と結託して一部の市民を時代の寵児に祭り上げ、夕張市の市民感情に亀裂が入ること。
瀬棚町(現、せたな町)の村上医師が瀬棚町長と大喧嘩して辞めた事由を考えると、とても夕張で予防医学の実現が出来るとも思えない。
現在の国の制度では例えば国保会計では全予算の1%しか健康啓蒙に使えない。村上医師は町長に談判して一般会計から予算を引き出そうとしていた。
これは町長が代われば続かない。まして、市町村合併で財政力強化が求められていた町では。
基本的に予防医学は官に頼っていては出来ない。資金面で後押しする制度が無いのだから。医療の現場の問題としてでは無く、国民の健康を保持する制度として運動しなければ実現しない。
夕張市で予算折衝で揉めて、村上医師が去るのも遠い話では無いと僕は見てる。
夕張市を食い物にするな!
と、言いたい。

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