猛犬ラッシーとの戦い..帯広、幕別、池田、音更

コース概要
 十勝平野の東側になるのだろうか。東十勝の表記が見えてくる地域になる。十勝平野を地図で見ても「十勝」の名称を持った市町村は無い。池田町が「十勝ワイン」の名称を公正取引委員会の勧告で「トカップ」にしたように、十勝の実態はこのあたり十勝平野から発している。多くは帯広市を中心に南十勝とか東十勝とか称している。
 まさに十勝平野の中心、帯広市を皮切りに十勝川に添って幕別、池田、そしてオホーツクへ抜けるルートの士幌への足がかり。そんなサークルコースが今回のコース。
 朝起きると札幌は小雨。天気予報を見ると若干の回復はするが今日は曇空模様。十勝平野も小雨の状態。しかしインターネットで見ると雨が本格的に降っている地域はオホーツクの一部だけ。よし、決行と車に自転車を積む。
輪行&コース概要
 デポ地点がこれから重要になる。今回のコースは容易にサークルコースが取れるようにまとまっている。ここから先に進むためにはそれぞれの市町村でデポ地点を調べておかなければならない。その出発地点になるのは芽室町の芽室公園。
札幌から樹海ロードである国道274号線を進み日勝峠を越えて国道38号線に合流して帯広に向かう。
 芽室町は国道をバイパスと位置づけ、町並みは国道と離れた(南にずれた)所にある。国道を帯広に向かって走っていると右側に芽室町市街地があるのだけれど、国道からだとその存在も良く解らない。
 ここ芽室公園には沢山駐車スペースがあるのだけれど、奥の噴水の有る公園の駐車場に車をとめる。ここには観光協会の売店があるのだが、ま、文句は言われないだろう。(実は、売店もトイレも全て閉店。なんのための駐車場なのか、帰ってきて疑いを持ったのですよ)。
ここまで札幌から180km程でしょうか。実質3時間チョット(笑い)です。

帯広(おびひろ)市
 芽室町から帯広市までは10km弱。国道38号線を進む手もあるけれど、芽室町の市街地から西帯広の帯広の森へ向かう。のどかな田園風景が広がる。先々週は植え付け真っ最中だったビートの苗も4、5枚の本葉が伸びている。また、収穫時期をずらすためかこれから植え付けの畑もまだある。帯広の森に近づくと市街地が広がってくる。新興住宅地になっているようだ。総合体育館、陸上競技場、よだれが出るほどの大きな駐車場。ここは十分車のデポ地点として使える。地図を見るとこのアイスアリーナ施設の立っている所は「帯広の森運動公園」がしかし、市町村境界はこの先にあり、ここは芽室町。まるで、小樽に「札幌市民雪捨て場」(実際に有るのだが)があるようなものじゃないか。なんで、「十勝の森」じゃなくて「帯広の森」なんだろう。訳有りって感覚を持つ。
 陸上自衛隊の十勝飛行場を右手に見ながら帯広中心街へ向かう。大谷高校の前を通っておっと、このあたりの風景はランチョ・エルパソ近郊ではないか。なんせ、10年ほどまえに兼務で帯広営業所長なんかやっていたので帯広の土地感はは結構ある。しかし、車であっちこっち移動するので実際に一人で行けと言われると解らない。
もう一つ札幌人が帯広に違和感を持つのは北3条西6丁目が札幌流なら帯広は西3条北6丁目と表記される。これが札幌人の神経を90度混乱させる。180度の混乱なら収拾も楽だが、90度ってのがくせもので、何処に行くときも迷ってしまう。とりあえず起点はJR帯広駅にするのだが、ここがまた45度道路と角度を持って帯広市内を進んでいる。都合90度プラスマイナス45度の混乱を札幌人は受けることになる。で、帯広が嫌いになり、帯広は札幌の配下にならずに十勝で一人勝ちができる構造になっている。
 たどり着いたJR帯広駅前。むむ、全然変わっている。昔の十勝バスのオンボロなレンガ倉庫は何処に行ったのだろうか。駅前がダイナミックに東京の山の手線界隈の駅のように変身している。で、人の動線が悪くて人通りはまばらだ。
 そっかか、駅の周辺で不祥事を繰り返して結局、無機質な金属的な駅前を造るつもりなんだ。地図を広げて帯広市役所の場所を確認。前述のとおり90度予想位置が違っていた(笑い)。少し戻る感じで厚生病院と市役所にたどり着く。ま、10年前は帯広市で一番大きな建物が市役所でいいのかと市役所で喚いたのだけれど、そこそこ市役所より大きな建物が増えているようだ。線路に添って進むと、おうおうなつかしい。昔わが社の帯広営業所が有った酪農会館は昔のままあるじゃないか。線路が高架になって当時の雰囲気と少し違うが、とにかく酪農会館がわが社の唯一の地方営業所の所在地だったのだ。
 帯広の事は帯広人にしか解らない。その独特な文化がここ帯広市にはある。先の芽室町にある帯広の森もその一つかも知れない。

幕別(まくべつ)町
 札内橋を越えて幕別町に入る。ここは国道38号線、まさか犬が出てくるとは思わなかった。直売場をやっている農家の横から犬が走り出す。雑種の犬なので振り切ってやる。まさか咬み付いてこないだろうと思い同じ速度でしばらく走ってみる。攻撃するために前に回るように必死に走っている。これを前に回しても向かってこれるんだろうかと考えながら横を走りながら吠える犬を観察した。時速30kmを越えても追ってこれるようだが、やはり10秒を過ぎると犬の速度が落ちる。少しこちらが前に出ると追うのをあきらめるようだ。しっかし、自転車見た事無いのか田舎の犬。まったく迷惑きわまりない。
 幕別町の役場は国道に唯一の信号機を右に曲がった先にある。結構にぎやかな商店街が広がる。ここの役場の駐車場は休日は解放されているようだ。ここもデポ地点としてチェック。国道38号線とどう生きていくのか、なかなか方針が解らない町って感じだった。帯広市に近すぎて、独自の町づくりの方針が出せないのかもしれない。ならば、帯広市と合併したほうが良いのじゃないだろうか。
 ここから先、豊頃町に向かうには最適のデポ地点である役場駐車場を確認して池田町に向かう。

池田(いけだ)町
 このあたりは新鮮味が無いと言うか、12年前にパソコン通信のPC−VANで「88池田フォーラム」に主催と言うか参加と言うかしたので、あえてコメントは無い。十勝川を越えて、この河川敷きで休憩をする。おにぎりを食べてバナナを食べてここれからのコースを考える。一番の問題は放し飼いの犬対策。国道242号線を進むうちは良いが、今回の予定に道々31号線が入っている。この道々には結構放し飼いの犬が居る地域がありそうだ。そこを通るか悩む。
 池田町はあいもかわらず活気の無い町並み。ただ、お勧めはJR池田町の先にある十勝川河川資料館。普通の資料館ってのは展示主体になうのだけれど、ここは実際に十勝川が氾濫した時に何処の水門を閉じると効果があるか自分でジオラマを操作して体験できる。田圃を水浸しにして住宅地を救うとか、結構真剣に考えると決断を要する事象を表示してくれる。これって結構治水の悩みを体験できる貴重な体験展示物だと思う。僕の今まで見た展示でAランクの上位に位置される施設だ。

音更(おとふけ)町
 池田町から国道242号線を北上して道東自動車の池田インターチェンジに向かう。ここから道々31号線を利用して国道241号線に抜けて士幌(しほろ)町に向かう予定だ。
十日川に添って国道を左折すると向かい風と登り坂が始まる。なんか、放し飼いの犬の雰囲気が感じられる。犬のテリトリーは小さいのだけれど、自転車を知らないのかとにかく威嚇してくる。ま、噛まれたら飼い主を訴えれば良いのだからその始末は簡単なのだが。しかも、無分別に人に咬み付く犬を放し飼いにしているとも思えない。がしかし、口で言って説得できない畜生を放し飼いしている飼い主の意識が信じられない。言い方は悪いが結局「田舎者」なんだろう。
 スピードで逃げ切れれば良いのだけれど生憎の向かい風と登り坂。途中2箇所で放し飼いの犬と遭遇。追いかけてくる犬を度に速度で振り切るがかなりキツイ。海外自転車旅行記なんかを読むとヌンチャク振り回したなんてのもあるけど、いっちょヌンチャクで武装したろうか。でも、ヌンチャクだと犬が死んだらこちらの責任だし、それが正当防衛になるのかなぁとも思う。結局次回から火薬で音を出すおもちゃのピストルでも携帯しようと思う。
 そもそも畜生を放し飼いするのが迷惑なので、一回噛まれてから裁判にするって手も考えないとサイクリストは被害者(精神的)泣き寝入りの構図をまぬかれない。
 途中峠を越えるあたりで「三菱自動車十勝研究所」が道の右側に見えてくる。見えてくると言ってもガードレールが目につく程度なのだが、この施設って相当広いと思われる。しかも回りは自衛隊の基地のように金網と忍者返しの付いたバラ線(鉄条網)が張って有る。入り口の道路には遠隔操作のカメラが取り付けて有る。
峠の登り始めでお目にかかり、十勝4WDランドの入り口にある記念石碑まで道々31号線からもずうっと見えている。外部に秘密な実験をやっているのだろうけど、規模として相当大きいが広報できない施設なんだろうなぁと坂を登りながら感じた。
 音更池田線(道々31号線)を西に向かうが西からの風が益々強くなる。日中気温が上がる今日のような晴天に近い天気では海からの風が強く吹く時があるが、今日はそもそも平野部でも強い西風が予想されていた。この風に逆らって国道241号線に出て士幌町へ向かうのは困難と思われた。結構池田からの峠越えで消耗してしまった。
 目標を音更に変更し、八千代で左折して音更町に針路を変更する。
 今日は走りの巡り合わせなのだろうか一回も公園に出会わない。そのため水のみ場で顔を洗う事ができない。音更の市街地に入ると公園が見えた。早速汗で汚れた顔を洗ってひと休みする。
 ここの公園は水のみ場とトイレはあるが、ゴミ箱は無い。ゴミはあくまで持ち帰ってもらう。そんな考え方なのだろう。札幌なんかでこんなことすると、空き缶が散乱するのだが、ここの公園はそんなゴミ捨てする人が居ないようで綺麗に整頓されている。ささいな事だが、そんな所に町に住む人の雰囲気を感じる。
大きな道路にぶつかったので左折。道路標識に間違いなく「241」と書いてある。地図で確認すると。おや? 国道241号線ってこの辺りでは2本ある。2本に別れたまま帯広で国道38号線に合流している。まいったなぁ。地図で自分の位置を確認できない。さっき川を渡ったから東側の国道241号線なんだろうと憶測で役場が有る方向に向かう。坂を登るとアイスアリーナ、総合グラウンド等のスポーツ公園が広がる。そこに公園全体の地図がある。おっと、この坂の登り口を右折すれば役場があったんだ。
結局役場の裏から役場に到着したのだけれど、ここの役場の駐車場はオープン。次回使わせてもらおう。なんて発見があった。開基100周年の記念なのだろうか、役場の前にわりと大きな噴水がある。しかも土曜日というのに動いている。公園じゃなくて役場に噴水と言うと島牧村くらいしか記憶がないが、ここ音更ってもしかして結構都会なの?
 役場の前で最後の補給して、道の駅「おとふけ」に向かう。ここの道の駅のおばさんは感じの良い人で、100円の道の駅マグネットシートを買ったら「道の駅完全制覇一覧表」をくれた。なんか買って帰らないとと思ったのだけれど、自転車では荷物になるものばかり。どうせ次回役場の駐車使わせてもらうのだからそのとき買う事にしよう。お勧めは十勝の「新得蕎麦」、「鹿追蕎麦」の詰め合わせ。これって、比較試食ができる。
 ここから帯広に向かって南下。途中、右折して帯広新得線に登る。道々75号線だ。西に向かう道なので向かい風が強い、しかもアップダウンが結構ある。再度国道241号線に合流した地点で左折して国道38号線に向かう。十勝川を越えると再度帯広市になる。
 考えてみると帯広市ってんは結構狭いのだと気がつく。JRの帯広駅を中心として考えた場合、北に向かうと2kmで音更町。その音更町は住宅街としても商業地区としても栄えている。東に向かうと1kmで札内川を越えて幕別町。これも帯広市の延長のように商店街等が広がっている。南に向かうと札内川に添って幸福駅まで帯広市なのだが、こちらは農業開発が進み住宅地の余地は無い。
唯一西方面しか帯広の都市計画が無いのが良く解る。
はくりんだで国道38号線に合流してあと10kmで芽室町公園に戻る。もちろん西に向かうので向かい風が強い。しかし、歩道の整備がされているのでドタンバ帯広と芽室町の境界線までは広い歩道が自転車専用道路のようだ。何故か境界線でいったんこの歩道は途切れるが、芽室町に入ってからは古い舗装(結構デコボコしている)の歩道が続く。登り坂の手前で芽室公園。車のデポ地点に回って今回のコースの終了。
 芽室公園で顔を洗おうと思ったのだが、水のみ場が少ない公園で結構歩かなければならなかった。多分、多くのサイクリストが芽室公園を利用して北海道を旅することができると思うが情報がほとんど無い。芽室は国道38号線からはひっそりと離れているが、ここを使わない手はないぜ、と思う。

2000.06.10 本日の走行 103km

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