札幌ポタリング 小林峠

コース概要
札幌でサイクリングを楽しむには3つのコースがお勧め。
新川を西に進む「新川サイクリングロード」、この先では石狩湾の海に出会える。「白石サイクリングロード」、これは延長中で、北広島市まで伸びている。そして、「豊平川サイクリングロード」、豊平川の両岸に展開しており、一周20km程にもなる。ときどき練習中のレーサーとすれ違う事もある。
で、シーズン始めとして、周回コースとして中央区を抜けて小林峠を越えて西区に下るコースを走ってみる。このコースは定番だが、4年ぶりになるだろうか。少しは変わった風景に出会えるだろうか。

輪行概要
実は自宅から自宅まで「実車」(自転車のみ)ってことで、ここのコーナーは無し。

札幌飛行場跡地
住民が言うのだから(僕です)間違いないのだが、札幌の町は「押しつけられた公共事業」の巣である。住民発想の施設がほとんど無い。住民発想で無いが故に地方交付金による「公務員」の運営の場違いな施設が山ほどある。
枚挙にいとまが無いが、例えば東区のガメラのような形状のツドーム。ここは予め使われない施設として周到に設計されたのか駐車場が貧弱である。数ヶ月に1回、フリーマーケットが開催されるので、行くのだけれど、施設の駐車場は出展者の車で満杯、入場者は1.5kmも離れた百合原公園の臨時駐車場に車を駐めて歩くか、1台だけのシャトルバスで会場に向かう。が、少ない駐車場を待つ車の渋滞に巻き込まれて、シャトルバスは歩くよりも時間がかかる。
会場側に言わせると「公共交通(市営地下鉄)を使って下さい」とのことだが、フリーマケットで購入して手で持ち帰るものだけしか入手出来ないのでは意味がない。結局、市民本位では無くて、地下鉄を作るために需要をでっち上げるための施設配備なのだ。
現に、今年オープンするサッポロドームは最寄りの地下鉄福住駅を5万人が利用すると地下鉄敷設時に需要予測して、実際は「とても、そんなに捌けませんよ」と市営交通は本音を漏らしている。急遽作られた駐車場は「大型バス専用」とのことで、利用者の足が確保されずに「永久に満席にならない施設」になるのでは無いかと思う。
 で、なんでこんな話しから始めたか言うと、西区から北区へつながる北24条線を進むと、「札幌飛行場跡地」の碑に巡り会える。道の左側に小さく建立されている。ここは大正14年当時に唯一北海道と東京を結ぶ定期航空路線が有った飛行場である。
 そこを知ったのは20年ほど前だろうか。今回は、まず、その飛行場跡の史跡を訪ねて北区へ向かう。本来のコースならば真っ直ぐ中央区に向かい、北9条あたりから豊平川のサイクリングロードに入るのだが、今回はかなり手前から東に向かう。
 何故、そこまでコダワルのかと言えば、札幌には歴史を大切にする郷土意識が無いことに常に不満を抱いていたから。
実は昭和30年(今から40年程前)には札幌の人口は30万人程だった。それが、昭和の市町村合併や支店経済のおかげで現在170万人。実に40年で5倍になってる。もちろん地方からの流入が激しかった。なんて言ってる僕自身も小樽市の住民から25年ほど前に札幌の住民になっている。女房も札幌生まれでは無いし、親も小樽から引っ越したし、妹家族も旦那が道内を点々とする転勤族だが、家は札幌に建てた。つごう、親子筋でも6人がここ25年程の「札幌流入組」である。
その流入人口が多いためか、「郷土史」にまったく弱いのが札幌である。僕は、「札幌も国際空港を持てたのだ」と札幌空港の碑の前で感じた。それは、千歳空港と紙一重だったのだ、市民が、行政が未来を見通すことが出来なければならない。そんな象徴として、札幌空港跡地から学びたい。そのために、今回ポタリングのコースに選んだ。
なんだ、実は毎年札幌マラソンで「阿部友恵選手」の応援に来ている場所から近かったのだ。
前は歩いて(結婚当初、運動不足を感じ、夫婦で週末に10km歩く運動なんてのをやっていた)見つけた時は雪があったので、この雪の先に空港跡地が有ると思ったのだけれど、門柱が2個+記念のブロンズ、そんな跡地だった。この種のものを大切にしないのが札幌の文化なのだ。外部からの流入者が文化を作るにはまだまだ時間がかかる。その間に、本来の「土着の」札幌文化は忘れ去られ、壊されて行くのだろう。本当にそれで良いのだろうか。
 「井戸の水を飲むときは、それを掘った人への感謝を忘れてはいけない」大嫌いな中国、その首相の言葉だが、蘊畜があると思う。札幌は、それを失っている。

小林峠
豊平川サイクリングロードに出て上流に向かって自転車を進める。最近気になってるのは、自転車道路で犬の散歩をする輩である(輩って表現は過激かなぁ)。ペットブームらしいが、ペットを飼う資格が無い(人間社会で動物を飼うには、それなりのルール遵守が必要)人間が増えてきた。つい先日も、小樽の海浜公園で海を見ていると、犬が突っかかって来た。首輪の無い野良犬かと思ったら、25歳前後の女が「これ、やめなさい」なんて遠くから声をかける。
「僕は犬が嫌いなんだよ。まして、こやって吠えるのなら叩き殺したいんだけど、それでいいですか」と飼い主らしい人に怒鳴る。正直言って、寿司屋で騒ぐ子供もそうなんだけど「管理責任負えない」奴って居ますよねぇ。特に犬の場合は僕は「叩き殺す」って神経になってきてるのですよ。で、この時、飼い主は100m10秒を切るのでぇはと思える速度で走りよって「xxちゃん駄目よ」なんて犬を抱え、こちらを睨む。
「生き物を飼う資格ねぇんじゃねぇの」と、これは口に出さない(笑い)。
犬畜生にも「話せば解る」って馬鹿が多い。僕は「管理責任」って土俵で話したい。話せば解るのでもどうでも良い。ただし、お前の飼っている犬が人に吠えた時に、こちらの精神的負担を解っているのか、反撃として殺してやる、その手段は持参したい。が、それを解って躾出来ないのなら、人間失格じゃないか。って、あたりを、一回犬に噛まれて裁判ざたにしたいと思っている。犬を殴るのに躊躇していたが、どうも、1匹くらい殺さないとこの話しは前に進まないようだ。
しっかし、犬畜生が管理出来ずに「かわいいい」って人間、どこか問題ありません?。
 てなことを考えながら、飼い犬の散歩の人間にガン飛ばしながら小林峠。
ここは手稲山登りと並ぶ、いわゆる「山岳コース」。
絶対、降りて押しはしないってことで、今年の体力測定みたいなものです。結果、峠を実走で越えました。がしかし、右の膝が痛い。登りにかかった頃から感じたのだけれど、関節の外がわ、つまり右側が痛い。たしか昔もあったと思うのだけれど、結構、致命傷になる不具合。
 とりあえず、峠を越えたのだけれど、もしかして足の不安が今年もあるかなってシーズン始めのポタリングではあった。
(「言いたい放題」の部分が多いんじゃないの)
2001.05.01 本日の走行 38km

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