札幌 いかさまサイクリングロード

コース概要
 今年の北海道の天気はどうなってるんだろう。気温が30度を越えないし、週末になると雨ばかり降るし。前回出かけたのは8月3日。この後の8月6日に気温が30度を越えて、次に30度を記録したのは30日になってから。
 週末の土曜日は対象の地域がほとんど雨でサイクリングに出かけられなくなって1ヶ月になる。9月に入って天候は回復しそうだが、9月7日はオホーツク側は降水確率10%。
一般的に天気は西から東に移っていくので現在訪問中のオホーツク方面は札幌の天気が移っていく。降水確率は10%なのだが、前日の金曜に札幌地方で雨が降った。となると降水確率10%もかなり信用できない。
 てなことで、身体が鈍ってしまうので札幌トレーニングに出かけた。
ただそれだけなら前に書いた「札幌トレーニング」にリンクを貼っておけば良いのだけれど、サイテーのサイクリングロードと出会ったのでレポートしておく。
輪行概要
 自宅から実車なので、この項無し。

何時ものトレーニングのつもりだったのだが
 最初に標高300m弱の小林峠を越えて豊平川サイクリングロードに合流して、気分次第で何周かして(今は一周20kmにまで伸びている)南9条を利用して帰ってくるのが定番のコース。長さは30kmから無限大まで設定できるのだが、普通は一周して40km程で終わらせている。
 かねてから札幌市の「札幌のサイクリングロード」には豊平川サイクリングロードから北海道開拓の村まで伸びる下野幌(しものっぽろ)サイクリングロードが有るのだが何回捜しても見つからない。そんなに広報するのなら、どれくらいのものか一回徹底的に捜してみることにする。(関西弁で言う「なんぼのもんじゃい」って気持ちで)。
綺麗なパンフレットは札幌市のホームページにある。滝野・上野幌自転車道路などとたいそうな名前が付いているが、滝野から豊平川までは歩道である。

捜しまわったサイクリングロード
 何時も雁来(かりき)インターチェンジの近くで豊平川を渡るのだが、この橋は「豊水大橋」。資料によると雁来大橋の先に例のサイクリングロードが有るらしい。ここは国道275号線で輪行のために車で良く走るのだが、ここにサイクリングロードが有るなんて雰囲気は無い。
 最近ここに近代的な建物が出来たのでそれが何か探ってみる。実は白石区塵焼却炉と白石区発電所だったのだ。ゴミ発電ってここでやっているんだ。
 で、国道275号線を行ったり来たりしてサイクリングロードを捜すのだが解らない。雁来大橋から周りを見ると遠くに開発記念塔が見える。距離にして5、6km程だろうか。その方向に向かいながら捜すしか無いかと思い国道275号線を江別市方面に向かう。
 なんと、偶然道の右側を走っていたので解ったのだけれど、雁来大橋から1km程江別方面に進んだ所で右に別れる道があってここが「道々、下野幌サイクリングロード」だと看板が出ている。しかし、道路の歩道なのだ。しかも地方に行くと幅3m程の広い歩道が山ほどあるのに、ここは1mも無い。車のゴミ捨て場のようにガラスの破片が散乱している。雨に流された小石が層をなしていてレーサーではパンク必須だろう。
 これがサイクリングロード? 思わず声に出てしまう。まったく手入れされてないのは札幌−支笏湖線と同じだ。これが札幌市がパンフレットまで作って広報するサイクリングロードの実態なのだ。
さらに先に進むと厚別7号線に右折する。厚別川を越え野津幌川を越えて通称3番道路に出る。このあたりは住宅開発が進んだので道は再整備されて何時の間にかサイクリングロードは消えている。

サイクリングロード地図から抹消すべき
 とんでも無い。ここはサイクリングロード跡地なのだ。とても休日に走ってみるかなんて気持ちにさせるコースでは無い。道路に付属する歩道をサイクリングロードと呼んでいるだけなのだ。これをサイクリングロードと呼ぶのなら 全道にこれより広い歩道を持った道路があり、サイクリングロードと呼んでも良い道が沢山ある。なんで、この途中で消えている道が「サイクリングロード」なのだ。その実態を業者にパンフレットを発注している役人は知っているのか。
 実は気になるのは、ここは「道々」って頭に付いていること。たしか、札幌−支笏湖線も「道々」って冠が付いたサイクリングロードだったはず。役所らしい「所轄が違う」ってことなのか。所轄が違うから札幌市役所は調べもせずにパンフレット作っているのか。
とにかく、税金で作るパンフレットから抹消すべきだ。こんなものいらない。

最後に違法駐車のサーファー野郎にキレる
 市内を戻る途中に気が付いたのだが自転車で車道を走ると違法駐車の車を避けるために道の中央に出なくてはいけない。これがかなり危険なのだ。出来れば歩道に逃げたいのだが、縁石に切れ目が無かったりする。
道路が2車線だから平気で違法駐車するのだが、こちらとしては左車線から右車線に移らなければならないので首を曲げて後ろの車の様子を探り、場合によっては一時停止を余儀なくされる。ここで事故になっても違法駐車の車の持ち主に責任は無いのだろうか。そんな気持ちにさせられる。
 歩道を走っているとサーフボードの店の前に歩道に乗り上げている車が数台とまっている。避けようとすると後部ドアを空けてボードを車道にまで出て引き出している馬鹿がいる。
「おい、歩道を私物化するなよ」
「あ、すみません、すぐ済みますから」
別に、歩道でサーフボードを引き出すのは勝手だが、そのためにこちらは自転車を駐めて待たなければならないなんて事は無い。
「回りに迷惑かからないか確認してからやったらどうなんだ。なんで、あんたのサーフボードで俺が止められなきゃならないんだ」
「え?」
「まわりに迷惑にならないか確認してからやるべきだろう。自分の都合で他人に迷惑かけてるって意識が無いのか」
ここまで言われないと解らないか普通。
「すみません。今度から気をつけます」
横から助手席の女の子が出てきてあやまる。あたりまえの事が何故出来ないのだ最近の若者は。
「車を歩道に駐めるのも自由。道路を塞ぐのも自由。ただ、他人に迷惑をかけなければだ。法律で決まっているからなんて関係ない。ただ、他人に迷惑をかけるのは駄目だ。単純なことだろう」
「はい、すみません」
まったく、もう。親の顔が見たい。
そうそう、「札幌市のサイクリングロード」のパンフレット作っている役人の顔も見たいな。結局「自己チュウ」なのだ。違法駐車もまさにこれ。「他人に迷惑かけない」ってのが人間が集団で生活する最低限のお互いのルールじゃないのか。それすら守れないのなら集団で生活できないのだから、無人島で一人で暮らせば良いのだ。そこには市役所は無いだろうが。
 とにかく怒っている。行かなければ解らなかったのにと悔やまれる最低の(と、言うか既に存在していないのだが)サイクリングコースだった。
2002.09.07 (C)Mint 本日の走行 66.0km 所要時間 3:50:00


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