オホーツク..流氷都市、紋別市

コース概要
 先週のサロマ湖街道の撤退は悪口を書きすぎたかなぁ。上湧別町、湧別町の方々には申し訳ないです。とまぁ反省から始まるのだが、やはりサイクリングする者にとって大きく言えば「環境問題」は需要である。今回のコースも「環境問題」を含んでいたのだが、それは本文で。
 湧別町から国道238号線がオホーツク海を右に見ながら稚内市まで続いている。途中に宗谷岬もある。北海道を反時計回りに回る人にとってここ国道238号線は数日のお付き合いとなるだろう。網走市から稚内市まで実延長320.8kmの国道である。駿足の人でも2日、観光を兼ねて進むと4日の行程になるだろうか。
sign  ここ湧別から250km程先に稚内市が有る。ここ湧別町でこの標識を目にしたサイクリストは多いのではないだろうか。この標識を見ながら稚内市、そして日本最北端宗谷岬が射程に入ったなと思うサイクリストが多数居たのではないだろうか。おもわずデジカメで撮影してしまった。
 コースとしては行って帰るのピストンコースである。オホーツクラインと呼ばれているのだが、昔の経験(大学時代だから30年も前か!)では単純な景観との記憶がある。
稚内へ216km、旭川に151km、網走へ118km。この分岐点が有るのが紋別市なのだ。しかもこれからの新たな拠点になると思うのは先の北見峠手前から左折して浮島トンネルを越えて出てくるのがここ紋別市なのだ。そんな新たな拠点の開発を目指して紋別市を訪問する。
 右にオホーツク海が広がる海岸線を北上するコースとなる(はずだった)。 map
輪行概要
 先週確認した湧別町の中学校の「訪問者専用駐車場」まではたぶん300km程だろう。北見峠を無料供用の高速道路を利用するとして往復600km。車の運転だけで10時間以上になる。
今年に入ってから訪問地が札幌からかなり遠隔地なので、片道300kmは射程圏内と思わざるを得ない。春先に斜里町まで出かけた時は往復で800kmも走ったのだから往復600kmは楽勝と言わなければならないだろう。往路は国道274号線を利用して神居古潭から国道12号線、国道旭川から国道39号線、上川から国道333号線遠軽から242号線と進む。復路は少し距離が短いと思い旭川から国道12号線を利用した。結果として国道12号線のほうが10km程、そして時間にして20分ほど長い事が解った。
 それにしても北海道の道路事情は未発達で、アメリカあたりでは300kmと言えばフリーウェイ(つまり無料)を飛ばせば3時間を切るのだが。
 結局役場の裏の公園で「産業祭」の準備をしている駐車スペースに車を駐める。準備が始まっているが今日が産業祭では無いようで、借用させてもらうことにする。学校の駐車場に駐めて文句を言われたときに大義が無いのがなんとも心細かったのだった(苦笑)。

オホーツクは単純なピストンコースになる
 先の道路標識が実質的なスタート地点。ここから一路紋別市を目指す。出鼻をくじかれたのは酪農家の牧場が所々に有る事。先週と同じように強烈な臭いが風に乗って襲ってくる。
 先週から調べているのだが今の北海道の農業では酪農と畑作の連携は切れいてるらしい。酪農家の牛の糞尿を混ぜて畑作農家が堆肥を作るって流れは畑作農家が化学肥料を散布することでまったく切れたようだ。引き取り手の無い牛の糞尿を酪農家は産業廃棄物として処理しなくてはいけない。結局、農地に山積みにして風雪に委せるままになってしまう。大雨が降れば河川に流れ出す。それを防止するために役所は「雨囲いがある施設で保管するように」と通達を出しているらしい。
 保管して、それからどうするのか、役所は方針を持たない。まったく、単に酪農家の責任では無いのだ。農業を考える農政の問題なのだ。酪農と畑作を「縦割り行政」で考えたつけが回ってきているのだ。そのリンケージを切っているのが畑作農家への「化学肥料推奨」って農協や農業改良普及所の方針なのだ。農業が工業生産になっている、そのために自然環境に敏感な人々の治める税金が使われてるのだ、まったく、農政無能の典型だろう。
 とまぁ、この地帯を抜けると平坦な道が続く。右手にオホーツク海が見えるはずなんだが、単純な道が続く。確かにこの辺りは昔の記憶でも単調な道路だったのだが、地図を見るとサロマ湖に続く砂州による湖が結構あるのだ。だが、それはここの国道からは見えない。
 先週の遠軽町から上湧別町、湧別町の後でツールド北海道のクリテリュウムのコースで昼休みに選手の練習を力いっぱい追ったりした足の疲れが今週は抜けなかった。木曜日くらいまで太股に張りがあったのだが、走り出してみるとさほどの違和感は残っていない。それにしても8月はほとんど走れず、9月に入ってから急の連ちゃんで足の疲労はなかなかとれない。
 途中、向かい側からサイドバックを下げたランドナーが走ってきた。おお、この時期にも北海道を旅するサイクリストが居るのだ。手を上げて挨拶すると手慣れたようすで敬礼してくれた、もしかして警察、自衛隊関係の人なんだろうか。

オホーツク紋別空港到着
 海を見たいと思いながら走っていると逆に道の左側に夜間照明施設とか金網で囲まれた地域が見えかくれする。また、新たな高規格道路の工事かいなぁと思いながら進むと、そうだ、ここにオホーツク紋別空港が有るのだった。北海道には各地に空港がある。太平洋戦争の頃に作られた鹿児島から南に広がる空港には負けるが、それでも1都道府県とは言え、広い北海道は空港が多いと思う。
その内容は南から「函館空港」、「八雲自衛隊空港」、「千歳空港」、「丘珠空港」、「帯広空港」、「中標津空港」、「旭川空港」、「女満別空港」、そして「オホーツク紋別空港」、「稚内空港」だ。そのほとんどの空港を訪れている。実際に利用したのは千歳、丘珠、帯広、中標津、女満別(旧)だ。
 ここの空港を訪れると残りは「稚内空港」と「中標津空港」だけになる。考えてみると旅客機で利用する空港を自転車で訪れている訳で、ここ「オホーツク紋別空港」訪問は北海道に有る空港を残り2つ(中標津、稚内)に絞ったことになる。
 国道を左折するとオホーツク紋別空港。うーん、寂しい(笑い)。ま、地方空港と言えばそれまでなのだが、ここを起点として紋別は東京(中央政権)とつながっているって意識が有るらしい。なんせ「札幌より東京に近いのだ」と豪語する役場の職員が居るのだから。
 僕に言わせれば有事の為に地方空港の維持は必要ってことだ。それを否定はしない。そのための国事としての地方空港なのだって事を解っている人はどれほどいるだろう。ここの空港に誰かが攻めてきて占拠したらどうするのだろう。空港を巡って思ったのだが、ここは攻め易いと思う。地対空ミサイルの基地を築けばここを制圧するのは簡単だろう。
そんな「仮想敵国」に有利な施設にもなるが、逆に国防の見地からも必要な施設なのだ。その施設を維持する意味を国民に広報すべきだろう。税金を払っている人間に説明責任をはたしてもらいたい。オホーツク紋別空港はオホーツクの制空権を得るために必要な空港なのだ。「有事」には守るも攻めるも制空権であり、空港を中心とした防衛なのだ。空港は最前線なのだ。
その自覚が空港を持つ自治体の意識にあるのか、このあたりは「外交と国防は国の事案」ってことを地方自治体はもっとアピールすべきだろう。市民の航空機利用に補助金を出している場合では無いと思う。
 ここから国道の幅が広がる。歩道も幅3m程に整備され、舗装状態も良い。まるでサイクリングロードだ。このような整備の良い歩道を歩く歩行者は周囲には居ない。居たとしても幅3mの半分はサイクリングロードにしてはどうなのだろう。
 このような「高規格歩道」を繋いで新たなサイクリングロードとする計画は開発局には無いのか。結局この「高規格歩道」は紋別市内まで途切れること無く伸びているのだった。

誰も来ない水道記念碑で歴史を思う
 紋別市に入ったあたりで右手にオホーツク海が開けてくる。遠くの堤防あたりに見えているのが先週上湧別町のふるさと館JRYで入手した割引券のオホーツクタワーであろうか。道路標識が示す先を考えると周辺が道の駅「オホーツク紋別」らしい。
市街地に入らずに国道をそのまま進む。途中左折すると滝上町のT字路交差点に出る。ここから滝上町までは35km程だろうか。そろそろ次回のデポ地点を見つけておかなければ。紋別市街地へ下るのはその後にしよう。記憶を辿っても昔このバイパス道路は無かったと思う。昔は市街地の狭い道を通って紋別市を抜けたはずだ。市街地を通るよりもアップダウンが有る。30年前はこの先の渚滑川を越える橋から未舗装道路が続いていた。稚内に向かう時の唯一の未舗装地帯だったのだ。
 ふと道の左側に「この先200m,水道記念碑」の看板が目にはいる。ここに2、3台の車を駐めるスペースが有るかもしれない。左折して坂を登る。水道記念なら給水も出来るかもしれない。結局狭いながらも車を駐める事は可能な場所を見つけて今日の目的は達した。時間も午だったのでここの東屋で大休憩、昼食を食べながらこれからの作戦を組み立てる。
 山の上に展望台が見える。地図ではオホーツク展望台となっている。今居る場所から標高差200mを少し越える程度だろうか。今日の天気だとかなり眺望が開けているだろう。ここまで30km程走ってまだ足には余裕がある。午飯を食べたらあそこに登ってみるのも良いかもしれない。
water  坂を登り始めるとあっさりと行き止まり。そこには確かに水道記念碑が立てられている。昔懐かしい「水道栓」をモチーフにした記念碑だった。大学を出て最初に就職した会社がコンピュータの委託計算センターで、北海道内の市町村の水道業務を担当していた。昔から浄水場や水道関係の施設には興味が有って、機会があれば見学させてもらっている。
桂沢湖からの共同浄水場なんかは名刺を出して、美唄市の水道業務を担当してる旨を告げて特別に見学させてもらったことがある。北から「浜頓別町、士別市、網走市、美唄市、富良野市、岩見沢市、由仁町、札幌市(の一部給水地域)、石狩町(現石狩市)、恵庭市、千歳市、白老町」が担当だった。ま、若い担当者一人(私のことですが)で全部切り盛りしていた訳で良くやってたなぁと感心する。結婚式には市町村の水道課からの祝電が多くて親戚が驚いていた。
water1  ここの碑文を読むと、上水道の整備は早くから行われていて、昭和の初期には上水道が完成していたらしい。今でこそ人口180万人弱の道都札幌だが昭和30年代前半にはまだ井戸水を使っている地域が多く、普及率100%になるのは昭和39年までかかる。実は同じように電灯が普及したのも昭和35年頃までかかったのだ。その意味で道路ばかりがインフラ整備と言われるが、上水道こそが基本的インフラだと思う。
 公衆衛生の概念が無い時代にはコレラで人口が1/3になったり、石鹸の普及で平均寿命が10年伸びたりとインフラは生命に直結していた時代がつい300年程前に有ったのだから。
 さて、先の展望台にはここからは登れないようだ。再度国道に戻って出来れば渚滑川の河口あたりまで足を伸ばしておこうと思う。河口は海岸線なので砂浜に車を駐める地点が見つかるかもしれない。

山岳コースを一気に登る
 再度国道に合流して500mも走ると右手に開発局の駐車スペースが見つかる。大山パーキングと呼ぶらしい。しかも、ここの左側は大山スキー場になってる、そして駐車場の先からさっき仰ぎ見た展望台に伸びる道が始まっている。看板を見ると頂上まで4kmとある。目測で標高嵯200m程なので、登ることにする。いつものトレーニングコースの小林峠と同じくらいの標高なのだから。
 実はサイクロメータの高度表示を補正していないので高気圧の為なのか湧別町出発からずっと「海面下−40m」を走っていた。ここでもスタート時点で補正が出来ないのでサイクロメータの指示は「−30m」。時間を気にしながら山岳コースに挑戦する。標識では斜度は8%を前後する。
tower  帰りの体力も考えて時々歩きも入れて4kmの登りを30分ほどで頂上に立つ。サイクロメータでは予想より高く300m程登ったことになる。ここまで来れば眺望が開けると思ったのだが、商売が巧いなぁ、周辺の木は切らないで眺望はタワーの上からのみって感じになっている。
 入場料200円を払ってエレベータで展望台、正確には「オホーツク・スカイタワー」の展望室に登る。予想を越える眺望が開ける。あまり上手に撮れてないがこのパノラマ写真を見て欲しい。これほどオホーツクの町を実感できる眺望は無いと思う。展望室には季節季節の遠景が写真に納められて展示されているのが、国後島のルルイ岳が見えた写真がある。単純に距離だけを言えば100kmを大きく越えている。ここの標高が300m程(パンフレットでは364.9m)なので理論的には見えるだろうが、ここで写真を目にすると驚きを感じる。年に数回有るか無いかだと言う。
 展望台で初老の夫婦と会話したのだが、「北は宗谷岬が見える」てのは誤解だろう。200km先まで見える例は現実的では無い。最近は大気が汚れてるのか50km程が眺望の限界になっている。現に、今日ここから見えるのは能取湖までで知床半島は見えない。
一般的に言われているのは最近は80km先までしか見えなくて、気候条件によっては120km先まで見えることが有るとのこと。つい100年程前には100km先は日常的に見えていたらしい。
 入場料にコメントしておくと、200円は妥当だろう。ここまで登ってくる人は観光客では無いだろう(本当は、観光コースに組み入れてもらいたいのだが)。地元の人が遠くから親戚が来たときに「景色の良い所があるよ」と連れてくる場所と思われる。だとしたら、一人200円くらいは連れてこられた親戚には「払ってもらって、ありがたい」って金額としてバランス良いと思う。5人で1000円。これが一つの基準だと思う。

紋別市はオホーツクの拠点
yakuba  一気に山を下って市街地を目指す。お約束の役場の前に到着したのは13:30を越えていただろうか。ここは昔の国道がある。そうそう、昔はこの市街地を抜けて走ったんだよねぇ。役場の横の公園の水のみ場でやっと顔を洗う事ができた。
 紋別の市街地を走りながら海岸の「オホーツク・タワー」を目指す。途中で海岸を利用した公園に出会う。先のオホーツク・スカイタワーで入手した「もんべつガイドブック」を見るとオホーツク健康プール(ステア)、道の駅オホーツク紋別、北海道立オホーツク流氷化学センター(ギザ)(化学は科学の誤植なんだが、パンフレットに直し無し)、オホーツクとっかりセンター、ガリンコ号ステーション、氷海展望塔オホーツクタワー、海洋交流館、とまぁ、箱もの行政の博物館のような地帯なのだ。海岸線は流氷公園として整備されている。
 とりあえず海岸に出てサイクロメータの標高を補正する。やはり、40m程低く表示されていた。海面から1mに設定を調整する。
garinko  初代のガリンコ号が陸揚げされ展示されている。写真の左側が船首になる。
どうも夏場の紋別市は迫力が無い。かといって流氷が訪れると活気が出るのかと考えると、ここ流氷公園なんかは雪で埋まるか寒くて散策する場合じゃないだろう。人工海水浴場もそもそも温水プールが併設されてるのに必要なのだろうか。
 一番あきれたのはホワイトビーチと称して白い砂を敷き詰めたビーチバレーコースが有るのだがこの白い砂は合成樹脂のようで湿り気が妙に肌にまとわりつき爽やかさが無い。こんなもの敷き詰めても誰も利用していないだろう。
 クリオネプロムナードと称される防波堤を歩いてオホーツクタワーに向かうが途中で興味が萎えてしまった。一つには流氷の下を見る施設に夏に行っても意味が無いだろうってこと、もうひとつは、そもそも秋の連休にも係わらず誰も訪れる人が居ないって状況。
tower 入場料1200円が1000円に割り引きされる券は先日上湧別のふるさと館JRYで入手しているのだが、ここの施設乱立を目にすると、とても1000円払う気にならない。「一元の観光客料金を北海道人の僕が払ってどうする」って感じだ。
途中からタワーを撮影して駐車場に戻った。
 でも、紋別市役所って「したたか」なんだろうなぁと思う。これだけの施設は冬の北海道を知らない東京人のイメージでは受け入れられる。紋別市で海水浴するって発想は地元には無いだろう。そもそもオホーツク海で泳ぐのは「冒険者」だけなのだ。
 海岸散策ってのも東京の発想だ、冬に流氷を渡った風に立ち向かったら「散策」ってのが「命がけ」なのが解ると思う。そのような地域特性を考えずに税金を使う中央官僚を巧く騙したのだろう。そして一生懸命「観光立脚」なんて叫ぶ。結局、観光のソフトウェアが無いにもかかわらず、立地有利ってだけで国の税金を引っ張ってくる公共事業なんだろう。
 それに比べて「オホーツク・スカイタワー」は媚びず、孤高を保っていると感じるのは身びいきだろうか。
 さて、デポ地点への帰路となる。さっき走った道なので一気に走り過ぎる。でも、地図を見ると海岸には砂州が発達してコムケ原生花園、コムケ湖、シブノツナイ湖と広がるのだが国道238号線からは目にすることが出来ない。サロマ湖が先週レポートした様子で紋別までもこんな状態で北海道を自転車で旅する人々の紀行記に「網走に向かうサイクリングロードが良かった」と書かれているのが多いのは単調な路線を南下して出会ったからではないかと思う。流氷が訪れるここオホーツク沿岸は貴重な風景を提供するのだろう。だが、夏場の対応がまったく出来てない。だから自転車で走る人達には魅力無い通過場所になっているのだろう。
 僕はオホーツク展望台(オホーツク・スカイタワー)は買いだと思う。入場料200円も手ごろだが、それ以上に展望台に掲示されている写真はオホーツクを眺望できる紋別市ってメッセージが有る。だが、「蟹の鋏」や「ホタテ!もろじゃん」を「芸術」なんて言ってる元紋別は「さぶい」。
 正直ホスピタリティを感じないのだ。ここオホーツク沿岸に出会ってから常に思うのは「忘れ去れた地帯」化していること。その地帯で自律の動きが公共事業関連団体によって潰されてきたのかなぁ。外から紋別市を見るとき、最大の資源はオホーツク展望台だと思う。それに気が付くかどうかは、それは紋別市民の選択だ。
 僕は部外者なのだ、だが、紋別市の資源は水道記念碑であり、オホーツク展望台だと思う。それらを大切にする町になって欲しいと思う。流氷公園一帯を選ぶのか、展望台方面を選ぶのか、それは紋別市市民の「自己責任」だと思う。
 デポ地点に戻り、車のラジオでコンサドーレの試合を聴くとまたも惨敗。北海道は何処に行くのだろう。紋別市は何処に行くのだろう。
 石川琢木の「歌う事なき人々の声の荒さよ」ってのがしみる。そろそろ北海道は「生きるために必死」って時代を歴史にとどめて、自律のメッセージを発しなければならないのだ。鈴木宗男現象は昔は「善」だったのだ、時代は変化していて、今は「悪」なのだ。で、ならどうするって問に堀知事は答えていない。そこが最大の問題だ。行政が支配していた北海道を民に移管するのは当然だが、今までの官の責任を総括しないで流れるのには僕は反対だ、間違いを勉強することだ。その時にオホーツク・タワーが入場料1200円の馬鹿げた価格設定に気が付くのだ。
2002.09.21 (C)Mint 本日の走行 76.0km 走行時間 5:00

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