このサイクリングは１１月３日に行った。１１月１〜３と連休だったのだが、気温が驚くほど高い。北海道札幌で１１月と言えば自家用車のタイヤを冬用のスタッドレスに何時代えるか悩み始める頃だ。峠では降雪により「夏タイヤ禁止」の状態が何時起きても不思議では無い。その１１月に気温が２０度を超える日が続いたのだ。
　例年なら自転車も冬ごもり準備完了で車庫の奥にしまわれるのだが、今年はまだ出したまま。ならば、今年最初で最後になるだろうが、サイクリングに出かけてみようってことで２日の天気予報が３日も同じように気温が高いと言っているので、決行を決める。

　札幌近郊と言うか市内で山岳コースとして結構利用されているのがこの小林峠だろう。他にトンネルが新しくなった小別沢トンネル、旭山公園、そして最高峰は手稲山観光道路だろう。小林峠は標高２８０ｍ程で手軽な山岳コース、手稲山はロープウェイ駅まで５２５ｍの標高がある。
　シーズンの終わりなので足も出来ていて小林峠まで一気に昇る。ここでサイクロメータで気温を計ると１５℃もある。本当に今日は１１月３日なの？
　小林峠を時速４０Km/hに押さえて下ると国道230号線を越えて真駒内（まこまない）のアイスアリーナ、その横の鮭博物館に出る。ここから豊平川サイクリングロードの左岸に出て南９条まで下る。
　ここから「構想」の地域に入る。南９条橋を利用して右岸に渡り菊水に向かう途中まで一般道を進む。年間100m程のペースで徐々に接続に向かっているのだが、豊平川サイクリングロードと白石サイクリングロードが自転車専用道路として接続されるにはまだ１０年程かかるのではないだろうか。
　前回より少し増えた白石サイクリングロードのアンダーパスをくぐってサイクル橋を越えて北広島市へ向かう。

　春には桜のトンネルが出来る白石サイクリングロードだが、紅葉のトンネルも楽しめるのを目にした。春の桜に気を取られて気が付かなかったのだが実は白樺の並木でもあるようだ。その白樺の紅葉、黄色くなった木々が秋を彩っている。
　ここのサイクリングロードは昔の国鉄（現在のＪＲ北海道）の千歳線の跡地を利用したものだが、線路跡を利用したサイクリングロードとしては北海道で１、２の成功例ではないだろうか。市街地に存在するので生活道路の機能もはたしている。純粋なサイクリングロードとしては若干疑問もあるが、広い公園が少ない札幌で細く長い公園として単に自転車向けだけでは無く生活道路であり公園である整備がなされてる。
　さらに先に進む。この白石サイクリングロードは起点から10km先まで延びている。国道274号線と交差する地点が終点になる。ここから前回来たときには「調査」の看板があった。今回はサイクル橋の建設予定があるようだ。ＪＲの千歳線を横切る道路の整備計画があるようだ（あ、構想かな？）。その道を横断するサイクル橋の建設に着手始めたようだ。
　来年には完成するのだろうか。確実に年100m（全線完成は２２世紀か？）づつ延びているようだ。

　なんか気候が変だ。札幌で１１月３日にサイクリングが出来るなんて。って問題は置いといて、とにかく白石サイクリングロードは「作りっぱなし」では無い整備されたサイクリングロードになっている。何故、これが出来るのか。単に住宅地に有るからだけだろうか。
　北海道には「公的資金」（いわゆる税金）で整備されたサイクリングロードは結構存在する。前に書いたが「砂川サイクリングロード」なんか草刈りをしないので走っていて足が血だらけになる。猿払村から浜頓別へのサイクリングロードも実態は「使えない」って感じだ。今年行ったオホーツクサイクリングロードも給水に困る程の施設だ。
　ぶっちゃけ、こうゆうことだろう。サイクリングって言えば北海道では財務省（旧大蔵省）の予算が認められる。いかに工事するかで維持には関心が払われてない。ところが、ここ白石サイクリングロードは町内会を始めとして維持の仕組みが出来ている。だから、他の地域から来てもサイクリングが楽しい。
　で、肝心の延長計画だが道路の拡張に合わせてサイクリング用の橋を架ける計画の看板が出ている。ここから先に進む構想が計画になっているようだ。思えば１０年ほど前だろうか、白石サイクリングロードで合ったサイクリスト。６２歳と言っていたが皆、ここを楽しんでいる。春の桜しか意識が無かったが、秋の紅葉も楽しめる公園になっている。
2003.11.03 (C)Mint 本日の走行70km 走行時間5:30 (車：無し)