札幌、新川サイクリングロードから石狩へ

コース概要
 何時ものトレーニングコースを再度繰り返すのも新鮮味が無いので、豊平川サイクリングロードと同程度の長さを持つ誰が管理しているか解らない新川サイクリングロードをトレーニングコースとして利用可能か探ってみる。
 新川は明治の頃、石狩平野の泥炭地帯の水抜きに掘られ、現在の北海道大学まで伸びている。一方の創成川は日本海の小樽(現行の小樽より東側のオタルナイ)から運河で荷物を運ぶための人工の川で札幌市内を豊平川の合流地点まで伸びている。こちらは運搬を目的に掘られた川で今では存在価値を失っている感もあるが、札幌の重要な中小河川となっている。
 今回、新川サイクリングロードを選らんだのはトーレーニングに使えるかって部分と、夏なのだから海を見てみたいって感覚と、新川河口近辺の「オタルナイ開拓記念碑」と「手稲山口バッタ塚」の確認をしたかったから。このどちらも近くまで行っているのだが、確認していない。その碑文には何と書いてあるのだろうか。是非とも見てみたい。 地図

いざ出発
 何時もとは逆に発寒サイクリングロードを下って旧農業試験場を右手に見て札幌新道の新川札幌ジャンクション入り口手前で新川サイクリングロードに合流する。新車のCA700の調子は上々、後輪ギアをトップに入れると前輪のディレーラーがチェーンに触れて音がする。走りながら微調整のノブを回して調整する。
 同じくサイクロメーターを縛り付けているバンドの余った端がリムに触れている。これは時速30km/hを越えると風圧で曲がってきてリムに触れる。本格的に走り始める前にこの点を調整する。いよいよ天狗橋から新川サイクリングロードに入る。
 やはり最終調整が必要なのか走っていて気になる個所がまだある。前回の走行ではハンドルに付いているブレーキレバーの角度が上向き過ぎたので修正した。今回もディレーラーの調整とサドルの調整を行う。
 実は連日JCOMのツールド・フランスを見て寝不足(smile)なのだが、サドルの位置は各選手は僕のポジションより若干低い。それが正解なのか、今回は前回より1cm程サドルを下げてみた。経験では足が伸びるまでサドルの高さを高くしないと足の筋肉が伸び切らず疲労するって感覚があるのだけれど、その部分を足首で調整するくらいの高さがサドルの高さとして最適らしい。

毎度、犬の飼い主は脳天気なのか
 出発が朝7時だったので若干心配してたが、本来何なのか解らない新川堤防の上にある自転車道路かどうか解らない道は犬の散歩の人々に占有と言うか我が物顔に使われていた。まずは、吠えてくる犬。これは引っ張っている飼い主の責任なのだが「すみません、これこれ吠えては駄目」みたいな対応を無視して犬の鼻をかすめる。怪我させたらお前の躾の責任だとガン飛ばす。今年敗退したのだけれど標茶町で救ってくれた宅配便のお兄さんが言っていた「弱虫な犬ほど吠えるんですよね。飼い主が弱虫だから移るんですよ」てアドバイス(?)があったので噛むんだら噛んでみろみたいな挑戦的な態度に出てしまった。飼い主は「すみません、すみません」を連呼しながらフリーに近い紐を手繰っている。まったくもう、犬すら躾出来ないなら飼い主辞めろつーの。
 最悪なのは飼い犬にしか精神を集中できずに、自転車道路にもかかわらず「あ、自転車だ、ビックリシタ」って飼い主。ここは自転車道路で、自分の居間の一部では無いのだよねぇ。しかも、「急に出てくるな」みたいな視線を感じる。居間で飼っている犬を出してくるなって感じ。こちらは一蹴できる小犬が多い。
 ウォーキングしている高齢者が結構前後を見ながら歩いているのと比べると「居間の延長線」の能天気な犬飼が結構多いのには悩まされる。結局、新川サイクリングロードって無法地帯で、とても自転車ロードって認知は受けてない。単なる犬散歩ロードなら、それでも良いが、中途半端なまま誰も管理しない(作りっぱなし)状態なのだろうか。白石サイクリングロードの秩序ある共存に比べて、まだまだ未熟って感じだ。そもそも、土手の下にも道があるのだから、犬とそれに引きずられる人間はそこを歩けつーの。

暑さに萎える新川河口
 今回の目的の新川サイクリングロードは自転車のコースとしては「不可」って感じだ。そもそも位置づけがはっきりしない道路を作ったことが問題だ。ここはサイクリングロードなのか居間の延長なのか、誰も責任を持たない現状では放置状態だろう。
 札幌から海を目指す道は新川沿いなのだが、ま、自転車には難しい中途半端な道路だ。もっとも、自動車道を使えば快適なサイクリングが出来る。危険も多いだろうが後述するように30〜40km/hで走りたいなら豊平川サイクリングロードよりも利用可能な公道だ、リスクは伴うが。
実際に帰路で走ってみると車道は結構使える。
今回は新川の河口とともにバッタ塚を見たかったので最後の国道337号線の合流地点から新川の左岸を進む。ここは未舗装。今回の自転車はC700-28が装備されたタイヤなので、未舗装は辛い。前の自転車はC700-35のタイヤだったのだが、わずか1cmの違いが未舗装道路ではきつい。普通なら小さな石がタイヤの直径より大きいのだ。結局道を選びながら最低速で新川の河口を目指す。
 夏のまっさかり、テントが乱立する新川河口だった。ジェットバイクが結構走っている。ま、海を楽しむなら河口は避けるのだが、札幌の人は解ってないで河口でキャンプするらしい。近くの下水処理場匂いが気にならないだろうか。当日の新川河口の様子は北海道写真館に掲載中
潮の香りを嗅ぐというより下水処理場の匂いがきつい中、今回の訪問目的の場所を探すのだが、見つからない。バッタ塚については小樽側に標識があるのだが、ここにも「パッタ塚橋」って橋がある。でも見つからない。
左岸を戻る途中でタワークレーンが3機も立っている工事現場にであう。看板を見ると「札幌第二斎場(仮称)」。こんな所に斎場を作ろうとしているのだ。でも、正直言って下水処理場と併設するスラッジ廃棄場。こんな所に斎場を作る感覚が良くわからない。
 走行距離が少ないので途中のセイコーマートで買った間食を港でも見ながら食べようと銭函4、5丁目から石狩市へ向かう。

港は誰のもの?
 石狩新港に向かう道は幅5m程の歩道があるのだけれど、この歩道は誰も歩かないのと誰も管理していないので小石が多くて走りづらい。結局歩道を避けて車道を走り埠頭を目指す。二度左折して特にガントリークレーンが見える道を最後に埠頭に出る。がぁ、金網に囲まれて埠頭には入れない。最近のテロ対策なのか、港湾は金網で囲って出入り禁止になるらしい。それって、ないっしょ。港は外国に続く窓で多くの外国船が係留されてる状態を楽しむ散歩が出来ないなんて。
 結局、倉庫の影みたいなところでサンドイッチとジュースで補給して、それなら途中で手稲前田公園に出たほうが良かったと悔やむ(笑い)。
 最後は新川道を力いっぱい漕いでみる。若干の向かい風であったが時速35km/hで30分程巡航する。今までは考えられなかったスピードだ。これであっと言う間に発寒川サイクリングロードに合流し自宅に向かう。
 途中ベンチで休むと体から滝のように汗が流れる。早い速度で走ると体力も使うが前から受ける風も多い。これで汗が乾く。しかし休憩した瞬間に風は無くなり汗が蒸発せずに体温が上がる。今までは考えなかったが高速走行後は徐々にクールダウンしなければならない。やはり、新しい自転車に馴れるには時間がかかりそうだ。
1回100km走ってから遠征を始めようか。
2004.07.25 (C)Mint 本日の走行44km 走行時間2:50 (車:行き0Km 帰り0Km 合計0Km)

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