C&Cで行く「喜茂別」、「京極」

「輪行」が可能になった
 C&C(Combine Cycling)は来週の予定として、今週は環境設定をすることにします。
まずはC&C(Combine Cycling)のためのキャリア探し。ルーフキャリアを探しにDIY店へ行ったのですが、シーズンじゃないと置いていないとのこと、ちなみに、自動車ディーラでは自転車一台買えるような値段でした。
 1、980円のスキーキャリアを車検10年目の軽自動車ミニカ・エコノに付けている身としてはとても贅沢は出来ないのですよ。
 もっとも、僕には車に対する哲学が有りまして、「A地点からB地点に行ければ良い」ってやつです。ですから、無駄なものは一切付けないし、洗車なんかやったこともない。今年は、前輪は冬用のスタッドレスのままで履き潰ししようと思っている、といった哲学です(単なるケチ?)。
 で、軽自動車のバンタイプなので、ひょっとしたらこのMTBなら後部座席を倒して、前輪を外せば積めるかな。
 早速モンキースパナで前輪を外して(いちおう、シマノなんですが、超廉価版でクイックリリースレバーなんてのも付いてないのです)前ブレーキのワイヤ外してこれを後部座席を倒したミニカ・エコノに入れてみると、ピッタリ納まるのですよ。
 なんで、今日までそんな簡単な事に気がつかなかったか不思議なくらいです。
 もっとも、排気ガス地獄、トンネル地獄に合うまではサイクリングは自宅から自転車で走り出さなければならないて哲学持ってましたからねぇ。
 で、出来るとなったら、早速走りたくなるのはサイクリストのさが。家族に「中山峠名物の揚げ芋みやげに買ってくるから」と言い残し一路「望羊中山」に向けてミニカ・エコノを走らせるのであった。

早速デポ地点の道の駅「望羊中山」へ
 昨日100km走って、足はパンパンなのだけど、なんとなく今日行っておかないとなんて、脅迫観念(本当、マンジリともせず待っていた休日が雨ってときのヤリキレナサは昼間からビールあおる程激しい(笑い))に押し切られてしまったのです。
 それにしても、昨日の今日ですからねぇ。
 望洋中山からは昨日より若干かすみがかかった羊蹄山が眺望できます。ここからあの山麓に向かう訳です。車を昨日見つけておいたデポ地点に止めて自転車を引っ張り出し前輪を取り付けてスタートです。なんと、ウン万円のキャリアが380円のモンキスパナで納まったのですからねぇ。
 最初は836mの峠からの一気ダウンヒル。途中で、背広にカメラ片手に木に登っている変なオジサンを発見。その理由は2km程行って解りました。なんと、覆面パトカーに捕まった車が居る。この230号線は歴史が有る道で、だから細くて(苦笑)とても交通違反車を駐車するスペースが無いので、取締は無しと思っていたのですが、やってるんですね。
 知らなかった、これは「要チェックやでぇ。彦一(いみふめ)」
 なんと、それから3km程でまた覆面が今度はバイクを取り締まっている。なんと、危険な230号線(色々な意味で)。
 峠を下ると喜茂別の市街地、結構野菜の販売所なんかがにぎわっています。それにしても、ここで「産地直送」と看板わざわざ出さなくてもとも思うのですが。そろそろ、グリーンアスパラの季節、1kg1400円はちと産地としても高いのではないだろうか。
 羊蹄山が近づくのに加えて喜茂別の裏手の尻別岳1107mも迫力ありますねぇ。沢にはまだ雪が残り白い筋を山頂に向けて伸ばしています。
こうゆう、雄大な山の麓で育つと四季の移り変わりなんかに敏感になるのだろうなぁ。

京極「羊蹄吹き出し公園」
 この尻別岳の麓から右に曲がり喜茂別の役場を探したのですが、どうも見つからない、このまま京極まで走ることにします。今日の目的は京極の羊蹄の自然水の「噴き出し公園」です。ここで、日本名水100に選ばれた水をたらふく飲むことにしましょう(もちろん只です)。
 京極の役場の前で記念写真を撮って噴き出し公園へ。見えてきました。少し台地を登ったところに噴き出し口駐車場。ここって、新たなデポ地点で使えるかもしれない。
 面倒なのでMTBのままで、噴き出し口へ。いるいる、ポリタンク持参でせっせと水を集める人たちが。ここは、木の樋が横に伸びていて、その随所から水が溢れているのです。ポリタンクの口では小さいので、ペットボトルを切って自作した如雨露を使う人とか、4Lのペットボトルに汲む人とか...
 老人夫婦が駐車場近くの売店で18Lのポリタンクを買ってきて、水を持って帰るのでしょうか。一杯になったら重くて持てない。しょうがないので半分捨てていましたが、なんか昔の「舌切りスズメ」の話を思い出してしまった。10Lのポリタンクも売っているのにぃ。
 自転車からボトルを外して、この樋の列に加わり天然水を汲んで飲んでみました。なんと、あの札幌の公園の水のみ場のカルキ臭いのとは全然違います。さすが、日本の100名水。前に赤井川村のカルデラ公園で飲んだあの味ですね。いやいや、あそこはいちおう水道だから、それ以上でしょうか。
 次の計画はこの羊蹄山一周だなとプランをたてながら、ボトルにタップリ噴き出し水を入れて、先ほど見逃した喜茂別役場を探しながら戻りです。
一本違ったようで、こじんまりとした役場発見。ここでも記念写真パチリ。

中山峠の麓の碑
さぁてと、また836mの峠登りだ。幸い風は追い風、なんとかなるさ。
途中、道から少し離れた所に「母校を偲ぶ」って割と新しい石碑があったので途中小休止です。
 なんでも、明治の時代にここに小学校が開校され、その後中学校も併設されたのですが、昭和30年後半頃から中学校は喜茂別中学に統合、小学校も生徒の減少とともに閉鎖。いまでは跡地しか残っていない。その跡地に平成4年に有志が立てた碑なんですね。
北海道は各地でこのような墓標とも言える記念碑を目にしますが、やりきれないですね。こんなに自然に恵まれて豊かであるはずの地域が工業優先社会の荒波にもまれて過疎地となってしまったのですから。今、そこを訪ねても語ってくれる人は、居ない。
この碑が平成4年に建てられてから、この建立に係わった人は再度訪れることがあったのだろうか。誰も訪れない石碑が一人で空を仰ぎ立っている。そんな感じでした。黒御影石は何処か2001年宇宙の旅のモノリスにも似た雰囲気がありました。(要チェックやでぇ、彦一(いみふめ))
 気をとりなおして、中山峠を登り始めます。あと10kmからまったくスピードが出ません。連日の峠登りで足は硬くなってきました。で、押しを混ぜてなんとか車をデポした地点まで戻ります。昨日と合わせてサイクルメーターは170km。
 時計を見ると17時を過ぎています。急に、連日のサイクリングに後ろめたいものを感じて峠の茶屋で中山峠名物の揚げ芋3本購入。もう、店を閉める所で、1本250円が100円とのこと、なんと千円札で700円もお釣りがきた。
 230号を札幌に向かう、あと1時間もすれば自宅だ、と、なんと交通渋滞に巻き込まれてしまったのですよ。さすがそこまで考えていなかった。
 C&C(Combine Cycling)の最大の敵は交通渋滞かもしれない。なんせ、MTBで走るより遅いのだから。
結局、昨日自転車でかかった2時間30分をついやして、自宅到着。
ついに、「札幌近郊市町村完全制覇」。北海道212市町村の内12箇所を訪問したことになります。あと200箇所だぁ(苦笑)。
95.05.28 本日の走行 70Km

Top Back
All Right Reserved By Mint