羊蹄山一周「細川たかし記念像」

吹き出し公園駐車場
 北海道にも富士山と呼ばれる山が沢山ありますが、代表的なものはエゾ富士と呼ばれる羊蹄山でしょう。この山麓には京極町(KYOUGOKU)、喜茂別町(KIMOBETU)、真狩村(MAKKARI)、ニセコ町(NISEKO)、倶知安町(KUCCYANN)の5町村が有ります。
 前回京極町の噴き出し公園まで足を伸ばしていたので、C&C(Conbine Cycling)で京極町まで車で行きます。既に1時間20分程ここまでかかるのですよね。
 京極町の噴き出し公園の近くには駐車場公園てのがあります。こんなC&Cに便利な施設は無いのですよ。ここに車を停めて各方面に出掛けられるのですから。
居る居る、ボックスカーから自転車を降ろして組み立てている集団が。こっちも前輪を取り付けてブレーキのワイヤーを張ってさっそくご挨拶。
 「羊蹄山一周ですか?」
 「ええ」
 「どっち回りする予定ですか?」
 「ツールド北海道と同じ」
 「じゃ、僕は反対回りだから、どこかでまた会いましょう」
 今年のツールド北海道はここ羊蹄山一周がコース設定されているのですが、これが反時計回り、いわゆるカウンタークロックワイズ。で出発までどちら回りにしようか決めかねてたのですが、レーサーに後ろから抜かれるよりは対行するレーサーとピース交換をしようとあえて逆回り、つまり時計方向回りにしたのでした。

真狩(まっかり)村
 京極から喜茂別への道は前回走破していたのですが、今日は強い追い風に乗って30kmで一気に276号を進みます。実は97号が一番羊蹄山に近い道なのですが、何本かの道を辿って地図を楽しみながら走ることにします。今回は一気に3町村訪問なので、走りに徹するよりは見物に徹してポタリングの要領で走ることに決めていました。なんせ、一周50km程ですから。
 喜茂別の留産(RUSAN)から真狩村へ向かいます。そろそろ追い風の恩恵とはお別れ、それにしても大した向かい風でもないのにスピードが出ない。回りを木に囲まれた真っすぐな一本道で良くあることなのですが、かなりの昇り坂なのに目で確認できないのですね。97号までは昇りなんです。ま、羊蹄山に登る訳ではないですが。
 97号に出てしまえば右に羊蹄山を見ながら緩い下りが続き真狩村まで続きます。真狩村と言えばかの「細川たかし」の出身地。記念碑だとか記念像とかが有るから見物することにしましょう。
 交流プラザには公共駐車場が有ります。これは「要チェック」ですね。次回はここを車のデポ地点にしましょう。それにしてもここ真狩村の施設案内は完備しています。交差点には矢印で方向を表した案内標識があります。ところが、役場への案内が無い(笑い)
 市町村役場訪問の旅を行っているとなんとなく町の役場の有る地帯が解るのですよね。まずは、銀行です。郵便局なんかも目標です。条町名もヒントですね。で、真狩村でそれらしき雰囲気の所で道を尋ねます。
 「役場は何処でしょうか」
 「あ、セブンイレブンの横です」
ありゃ、まさか、セブンイレブンの横に役場がぁ?。で、実際に行ってみると確かに真狩村役場はちゃんとセブンイレブンの横にありました(笑い)。
 記念写真を撮って「細川たかし記念像」あたりで昼食にします。河川公園が整備されていて、そこに羊蹄山を背にマイクを握った細川たかし像がありました。駐車場には「細川たかしグッズ販売テント」なんかがありまして。
 この種の像には「まったく、もう」って感想しか持っていないのですが、この「細川たかし像」はイチオシです。実は記念像の横の手型にタッチすると歌が流れるのですよ。それも、イントロから1番全部。しかも、5曲選べる。加えて、石の台座に組み込まれたスピーカーとCDの組み合わせですから音質ががバツグン。ベンチでおにぎりを食べながら切れ目なく来る見物の人が選ぶ曲を聞いてました。羊蹄山の景色と細川たかしの演歌、このトンデモナイ組み合わせがなんか徐々にブレンドされて独得の雰囲気になってくるのですから不思議です。
 「♪私し馬鹿よねぇ♪♪」なんて、昼間羊蹄山の自然の中で聞いてもいいのか、と思う方も居るでしょうが、いいんです。一度体験をお勧めします。

ニセコ町
 真狩を出て左に、今度は66号、岩内洞爺線をニセコ町に向かいます。途中観光農園で羊蹄の湧水無料の水のみ場で給水。結構この種の施設が多いのですよね。
残念なことにニセコ町に向かう道は羊蹄山を背に走るので景観が楽しめません。当日は風が強く天候も晴れたり曇ったりで羊蹄山にかかる雲が刻刻と変化して楽しめるのですが。
 5号線を横切ってニセコの市街地へ入ります。羊蹄一周のためには、このまま5号線を右に進めばよいのですが、ちょっと寄り道です。「ニセコワイン有ります」の看板の出ている商店「逢坂商店」ありゃ、町長の実家かな。
 ここにはJRの駅がありますから、C&Cに向けて要チェックです。前方に大きな黄色い橋が。これって昔無かったよなぁと近づくと「ニセコ大橋」(なんか、別なネーミング無かったのかなぁ)、これがJRのニセコ駅と尻別川を一気にまたいでニセコ山系を岩内町に向かっているのですね。
坂を下ってJRのニセコ駅へ。ニセコの町はJR地域と国道5号線地域に2分されてまして、たぶんどちらも独自の商圏形成まで至ってないようです。
 駅前の看板を見ると役場は台地の上にあるようです。駅前の坂を登って役場らしき建物を目指すとこれが学校、役場はその右に有りました。記念写真には役場のネームプレートを入れて撮るのですが、これが無い。結局駐車場入り口の門のプレートと一緒に撮影。

倶知安(くっちゃん)町
 次は倶知安町、5号線に戻らなくても有島記念館への道を進むとその先で合流します。結構小さな山坂を越えて倶知安町の直前で南4線を右に曲がると京極町ですが、役場訪問のために市街地に向かいます。後志(SHIRIBESHI)支庁で一番大きな町は小樽市ですが、支庁はここ倶知安にあります。なんで、こんな小さな町にと思うのですが、真ん中に位置してるからでしょうね。
 と、先入観を持っていたのですが、なんと市街地、特に駅前通りは大きな商店街ですね。
パソコン・ショップなんかも有る。羊蹄一帯の商圏はここが中心のようです。JRの駅前に羊蹄の自然水の水のみ場、駅の左には水を使った小公園が。ここに啄木の歌碑が。説明を読むと啄木がここ倶知安を訪れた明治の頃、開拓が始まってまだ15年それでも駅が有りJRが走っていたのですね。この駅で給水。トイレに寄るとこれが、キレイ。ついでに汗で汚れた顔を洗ってきました。
 駅前通りを5号線越えて進むと官庁街。スキーの板を模した雪だるま21世紀の会の看板を入れて記念撮影。
 そういえば、途中にキルヒ(だったかな)少佐記念像がありました。日本にスキー技術を伝えた記念碑ですね。ストックが1本の頃ですが。
 一旦今来た道を戻り南4線経由で出発点の京極駐車場を目指します。と、前からリュックサック隊3名が。実は駐車場を出てすぐに彼らと擦れ違いまして、こっちは羊蹄を回って最後のルート。彼らは歩いてここまで来たのでしょう。
 「やぁ、羊蹄一周してきたよ」
 「やっぱり、自転車は早いですね」
そう言えば、自転車隊とは出会わなかったけど、ニセコで市街地に入っていた時間帯にすれちがったかもしれない。
ただひたすら真っすぐな道を進み、川に添ったあたりから最後の坂を登って下り始めると駐車公園。

 ポタリング風に回ったのでメータ距離は62km。実走行時間で2時間28分。ここはC&Cのコースとしてお勧めですね。
95.06.10 本日の走行 62Km

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