新篠津、岩見沢、北、月形
コース概要
去年からすっかりごぶさたの石狩当別から足を伸ばすことにします。当別までは去年ルート開拓していますから、ここまではC&C(Combine Cycling)です。
札幌の隣町ですが、それでも35km有ります。ここの公園の駐車場にでも車を停めてと思ったのですが、この公園には駐車場が無いみたい。北海道は何所でも空き地がありますから停めておいても良いのですがイタズラされてもと思い当別の町中を駐車場探しです。
幸に運動公園の駐車場に車を停めて早速MTBの組立てです。モンキースパナで前輪をセットするだけですが。
今日のC&C(Combine Cycling)には秘密兵器を持参してまして、会社のザウルスを持ち出してきたのです。自転車で走りながらふとメモしようと思っても、メモ帳を取り出してペンを取り出しててのは面倒ですが、ザウルスならペン入力で簡単なメモが残せるし、地図なんかもあらかじめメモしておけば、いちいちデイバックから取り出さなくてもすみます。これを、ウエストバックに納めて出発です。
道々719号「岩見沢石狩線」を新篠津村へ向かいます。
北海道の開拓は一辺200mの区画を川から初めて碁盤の目のように配置し、開墾が始まりました。ここ石狩当別から岩見沢へ向かうルートはこれを斜めに進むことになります。曲がり角の多いルートで一ヶ所でも間違うと道々を外すことになるので時々見える路線名の看板を確認しながら進みます。
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新篠津(しんしのつ)村
追い風も手伝って30km/Hで飛ばします。回りはすべて稲作の水田が広がる道を右に左に曲がって開墾のために掘られた新篠津運河を越えて新篠津村市街地まで20分。
役場の前庭は来年の開村100年に向けて噴水を中心にした公園整備がなされています。ここにスターワーズのダースベーダーみたいなモニュメントが有って、ボタンを押すことにより開村の歴史が音声で流れます。先日の真狩村の「細川たかし像」ではないけれど、音の出る記念碑てのは面白い。早速ザウルスを出してメモです。
ここから石狩川を遡った所に、あの「新十津川物語」にも出てきた月形監獄が有ります。北海道開拓のために囚人を利用しようと明治政府が北海道開拓の早い時期に設置したものです。この監獄からの脱走者の監視のために東京から派遣された監視員が監獄の下流の監視所の周りに鍬を入れたのが新篠津開墾の最初なのです。
やがて、村としての独立を求めて、1896年2月20日ついに新篠津村として開村したのです。当時最初の入植者だった監視員は石狩川を渡る時に船から落ち43歳の若さで亡くなったそうです。
うん、こうやって村の歴史を聞くとますます、親近感が湧きますね。この役場前庭で早めの昼食をとってひと休み。なんか、村なんだけど豊かだなあって感じますね。
岩見沢市
ここを出発して石狩川を越えて岩見沢市へ。地図では国道12号にぶつかって12号を左に折れて岩見沢市街地と予定していたのですが、JR函館本線を越える陸橋から左に岩見沢市街地の道案内が。これに添って進むとやがて岩見沢駅前。
どうも、追い風に乗って走っていると風が少ないためか汗が乾かなくて水ばかり飲んでしまうので、水筒が空。市内の公園で補給して市役所に向かいます。岩見沢市役所は昔仕事で来た時も分かりずらい所に有るって意識が有ったのですが、本当に分かりずらかった(笑い)。
普通なら空知支庁の横にでも有るはずが、全然別な所に建ってました。なにやら「岩見沢支庁」の看板が意味ありですが。
ここから国道12号を進む手もあるのですが、ひとまず。岩見沢支庁(笑い)の駐車場がデポポイントに使えるのを確認して、ここから北村に向かいます。
北(きた)村
北海道の7不思議でもないが、北海道には余市(あのスペースシャトルの毛利さんの出身地です)と書く町、北と書く村がありまして。北だけでは語呂が悪いので通常は北村と読んでます。村長も北村長であって北村村長ではありません。
道々月形岩見沢線の、まっすぐな道を今度は向かい風を受けながら進むと北村。ここには温泉があって、その駐車場は車でギッシリ。最近北海道では温泉で村起こしがブームで、札幌から車で1時間以内なら札幌からの客をあてこんでも十分ペイできるようです。南幌町なんか温泉だけで50名からの雇用が生まれたってんだから馬鹿にできません。
北村役場の周りも公園になっていて、開墾の記念碑、前村長の銅像なんかが有ります。しかし、新篠津程の活気は無いようです。この村を出るまでに会ったのはクラブ活動が終わった帰りの女子中学生2名のみ。
月形(つきがた)町
さて、石狩川を越えて月形入りだなと橋の前迄来てびっくり。まったくエスケープゾーンが無い1km程の橋なんですね。しかもやたら狭い。
向かい風で疲れた足を少し休ませて一気に走り抜けるしかないでしょう。と、後ろから来たトラックが停まっている。橋の先を見ると向こうからバスが。あまりにも狭いので、すれ違いができず。一方から大型車が入ると他の一方は待ちになるのです。
つう事は、向かいから大型車が入ったらすかさず走り始めれば後ろから抜かれることは無い、さすが自転車とトラッックがすれ違えない程狭くはない。しばらく、タイミングを計ってなんとか越えることができました。とにかく、北海道では橋とトンネルは超注意が必要です。
石狩川の遊水池を利用した皆楽公園が月形の目印です。これは、国道275号からは見えないのですが、サイクリングコース、貸しボート、バンガロー、キャンプ場と何でもありの広さ2km四方くらいの公園です。
ここの駐車場もデポポイントでできそうです。これも早速ザウルスにメモ。月形の役場の横は監獄博物館。うん、さすがと言おうか、なんともはや。ここの入り口の石畳が永年(およそ100年ですね)の使用で擦り減っているのが監獄博物館の迫力ですね。料金200円が惜しい訳じゃなかたけど、雰囲気だけってことでパス。
ここからは出発地点の石狩当別まで国道275号ひた走り。途中猛犬ラッシーに吠えられたりしながら、単調な道を当別へ。右を走るJR学園都市線の窓からピースされたりしたけど、とにかく単調。
「ここはさっき走ったんじゃない?」なんて思う程同じ景色が続く。
当別の公園に戻ってサイクルメーターは83km。平均で20kmを超えているってことは、そうとう平らなコースだったわけです。
95.06.17 本日の走行 83Km
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