洞爺湖西方..留寿都、洞爺、虻田、豊浦
コース概要
C&C(Combine Cycling)でのコース設定は巡回コースになるようです。折角遠くまで行くのだから、今来た道を引き返すようなコースは極力避けてグルっと回って出発点に戻るコース設定が多くの市町村をまわれるし、走っていても新鮮なのです。
前回の真狩村(MAKKARIMURA)を基点にコースを考えてみると、留寿都村(RUSUTUMURA)、洞爺村(TOUYAMURA)、虻田町(ABUTACYOU)、豊浦町(TOYOURACYOU)を回って真狩村に戻るコースが考えられます。今回はこのコースに挑戦です。
周回コースの場合、どちら回りを選ぶかが結構重要なポイントになります。もっともトラックを走るのじゃないから、特別反時計回りにコダワルこともないのですが。
今回は最初に長い距離の真狩村ー豊浦町を選らんだので、結果的に反時計まわりになったのですが、走ってみてこのコースはこれ以外考えられないと思いました。
まずは、順を追って。
今回も他人とはおもえない名前の中山峠を越えての230号線を利用します。喜茂別から羊蹄山を右に見て真狩村に入ります。かの「細川たかし像」の手前を左に曲がった公園の駐車場が今回のデポ地点です。
ここで自転車を組立て出発。何故か今日はおにぎり持参じゃないので(朝になって海苔が切れていることが発覚)糧食の買いだしです。まえに役場の場所を尋ねた時に「セブンイレブンの横」と教えてもらったセブンイレブンによります。今度は役場ではありません。
普段はおにぎり3個なのですが、なんとなくホタテ五目ご飯てのがあったので、これとサンドイッチ、「午後の紅茶ミルクテイ」を購入です。
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豊浦(とようら)村
道々97号「豊浦京極線」を豊浦に向かいます。これが結構アップダウンの多い道で下ったと思えば上り、もう上りは無いだろうと思うとまた上り。木枯紋次郎のテーマ曲じゃないけど「いくつ峠を越えた」って感じなんです。
貫気別川に添って続く道が川から離れる頃、遠くに海が見えます。最後の峠を越えた瞬間足もとに豊浦の町がその先に海が広がっています。横の広場ではアマチュア無線の6mの移動運用と思われる車が5エレの八木アンテナを立て交信中。
こんな眺望の良い所では早めの昼食をしない手は無い。で、ホタテ五目ご飯を取り出したのですが、実は目の前に広がる海は噴火湾、そうですホタテの養殖で有名な海なんです。なんか、因縁めいてますね。
標高差200m程の峠を一気に豊浦町へ下ります。途中ますぐに進むと豊浦町をバイパスして国道37号に出ることが解り、少し戻って豊浦の町役場へ。なかなかガッチリした庁舎でした。
虻田(あぶた)町
ここから、国道37号をわずか7km走った所に虻田町があります。2箇所のエスケープゾーンの無いトンネルを抜けて虻田町入り。ここは虻田町なのですがJRの室蘭本線の駅名は「洞爺」なんです。海に添って伸びる町をJRが二分している感じです。
町の入り口からレンガ舗装の歩道が続き、なんと給水所もある。なんか、自転車旅行者を意識した町造りを感じて感激。わりと単純なんです。さっそく水筒に補給。顔を水で洗う。なんと、顔が塩でジャリジャリしている。
役場が解りにくい。とうとう、人に聞いてしまった。
町の規模からみてかなり大きな建物を想像していたのですが、なんと分校くらいの大きさ。しかも、横の町議会は集会場みたい。前の看板を見るとなにやら、ここ虻田を開拓した時の歴史が書いてあって、開拓学校が生徒が居なくて廃校になったが、役場が火災で焼失した時に使ったみたいなことが...
もしかしたら「博物館」とも思えるのですが、とにかく虻田町役場って看板の前で
洞爺(とうや)村
写真をとったから、ま、先を急ごうと出発です。
ここから国道をそのまま進むと室蘭へ出ますがここは左に曲がって国道230号を洞爺湖へ向かいます。向かいから結構な数の集団が歩いてきます。道横の臨時看板を見ると、「北海道ツーデイズマーチ」とか。ウオークラリーを実施してるんですね。
最近日曜日は各種イベントがあって走りずらいので土曜日にしているのに、逆に土曜日を開催日にしているイベントも有るのですね。きつい上りなんですがなんせ、切れ目無く人が歩いてくるので押して歩くのも格好悪いのでギアを落としてノソノソと上ります。
洞爺湖はカルデラ湖なんで、回りの山を越えなくては湖面にたどり着かないのですからしょうがない。時々ウオークラリーの人から「もう少しだから頑張って」なんて声を掛けられながら展望台到着。
ウーーン、やはり反時計回りは正解。洞爺湖全体が一望できる。もし、逆のコースだったら、今来た所を振り返るかたちですが、これから進む方向を一望できるのは楽しい。特に、急な斜面を上った先に眺望が開けるのですから絶対このコースは反時計回りでなくてはならんのですよ。と一人で納得。
目の前には洞爺湖がその4つの中島と一緒に、右には石の雨を降らせた有珠山(USUZAN)、左にはこれから進む洞爺村、ここも標高差200mくらいでしょうか。
ウオークラリーの人々が下から上ってきます。坂を下って洞爺湖一周コースに出ます。このコースは昔ツールド北海道でも利用されたコースです。一部230号線を利用して途中から湖岸道路になります。彫刻、モニュメントを見ながら一周でき、数キロ毎に駐車場がありますから、何処からでもスタートできます。これらの施設が皆有珠山噴火の復旧工事の一部なんですね。
230号が左に外れるY字路を湖岸に添って走ります。考えてみると、この洞爺湖一周も反時計回りが正解かもしれません。左側通行ですから、より湖岸に近い所を走れる訳です。今日は残念ながら時計回りです。
おっと、いちごの無人販売所が有る。1パック350円。これは土産に良いと自転車を停めるとなんと、老人夫婦が居るではないですか。
「何処から来たの」
「札幌、これから返るところ」
「え、札幌まで」
C&C(Combine Cycling)を説明するのはめんどうなので、
「うん、あと5時間くらいかな」
「ありゃまあ。じゃ、これももっていきなさい」
と半パック程のおまけを付けてくれました。これを背中のデイバッグに入れて一路洞爺村役場へ。
洞爺村役場は古風なデザインで湖にマッチした建物でした。記念の写真をとって、ついでに先程のいちごを取り出して食べる。なんと、新鮮ないちごの旨いこと。
役場の前はジェットスキー場として整備されていて、フロートを二つ付けた小型の水上機が留めてある。ここの水のみ場で再度給水。顔ジャブジャブ。今度も顔はショッパイ。
三四郎坂、留寿都(るすつ)村
ここから、湖面に別れを告げてカルデラの坂を上り始める。グングン高度が上がる。例によってギアを落としてマラソンのような息使いで昇る。
峠を越えて少し下がると国道230号線と再会。ここを右に曲がって最後の役場、留寿都村へ。
緩いアップダウンが何回か続く。ルスツ高原の橇負山が見えてくる。その後ろには喜茂別町の尻別岳や羊蹄山が見えてくるはずだが、今日は午後から雲が低くなり、橇負山の頂上が雲に首を突っ込んでいる。
あ、パラセールが1機飛んでいる。そうなんです、ルスツ高原はパラやハングのメッカなんです。上昇気流を利用して雲に入ったり出たりしながら飛んでいます。
市街地に入るとその先にはルスツリゾート。ジェットコースターだけでも5種類もある巨大遊園地です。
役場の前で記念撮影。さて、真狩村まであと残すところ8km。
左に折れて、国道230号に別れを告げて緩い坂を下っていくと、今日の風向に合わせたパラの着陸場が右手に。小さな丘から練習ダイブをしているのでしばらく見物。やはりパラと言ってもグライダーですね、斜面を急速に降りてググっと上昇、後はポトンと着地です。ま、3回に1回は顔面着陸してたようですが。
この道を真狩村に向かって走ると、前からレーサが1台。ピースサインを交換して、はて、今日最初で最後のサイクリストだ。こんな楽しいコースを走らないで羊蹄山一周だけで帰る人のなんと多いことか。
そろそろ真狩村と思われる所が先の糧食購入のセブンイレブン。ここに再度寄ってサインドイッチを購入。なんせ、腹へった。
車に戻ってサイクルメーターを見ると83km。なんと、前回の月形町周辺と同じ距離。
車にMTBを積んで、さて、帰りは230号の渋滞を避けるためにニセコ経由に。地図をとりだすと、アチャー、いちごの一部が袋から出て地図にベットリ赤い斑点が。やっぱ、「札幌まで」なんて嘘付いた崇りか。
途中ニセコの5号線の交差点でヒッチハイクの大学生2名に遭遇。残念ながら軽自動車でしかも後ろに自転車を積んでるから乗せられないけど頑張ってねとエールを送る。
結構、昔ヒッチハイクしたことを思い出す。うんやっぱり旅は自分の力でせねば意味が無い。
95.06.24 本日の走行 83Km
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