巨大開発の跡....早来、厚真、鵡川

コース概要
 C&C(Combine Cycling)で行くツーリングもNifでのツツさんの報告を読んで、今回は襟裳岬方面に足を伸ばしてみます。3回程中継すれば襟裳岬に行けるのですが、来年でもCYCLEのメンバーが北海道に来た時の為にとっておきましょう。とりあえず車のデポ地点の調査と未踏の市町村めぐりです。
 千歳空港の駐車場に車をデポして、ここからスタートしようと思ったのですが、なんか広い北海道でわざわざ有料の駐車場に留めるのがのがばからしくなり、千歳市内の青葉公園に車をデポします。この青葉公園は球技場、競技用トラックと広い敷地に分散してそれぞれの施設毎に駐車場が有り今回は甲子園に向けての地区大会が終わった球技場が空いていたので、ここにします。
 千歳の水は地下水を水道に引いているので、わが家からのボトルの水を空けて入れ直しします。今日は天気も良く、そこそこ風もあるので、結構水の消費には気をつかいます。前回、夕張で水不足で押しに入った経緯がありますので。
早来(はやきた)町
 千歳市内を国道36号で新千歳空港に向かいます。この新千歳空港直前を左に曲がって道々 258号早来(HAYAKITA)千歳線を最初の目的地早来に向かいます。この地帯は養鶏団地で匂いがキツイキツイ。千歳空港から走り始めて襟裳岬に向かう時はここのルートは避けましょう。
 途中の小学校で小休止して、道々10号を経由して 234号で早来の市街地にでます。この 234号は先日由仁、追分間でもお世話になった道で、今回は追分の駅前共用駐車場にデポも考えていたのですが、千歳早来間を走りたくて急遽変更しました。
 早来の役場は小さな丘の中腹にレンガ模様の美しい建物です。ここから1km程追分方面に進むと、かの自転車選手の参議院議員(この時は選挙前だったが)、橋本聖子の記念館があります。また、一帯は公園として整備されててキャンプ場もあります。
 丘を下りながら追分方面に向かうと、橋本牧場の大きな看板が。パークゴルフ、ジンギスカン、釣り堀とここで遊んでキャンプ場で宿泊って手がありますね。

厚真(あつま)町
 ここを右に曲がって厚真町に。北海道らしい風景が続いています。時々千歳空港に向かう旅客機が頭上を通過していきます。今日は南風なので滑走路は19を使っているなと飛行機オタクな僕は思ってしまいます。
 厚真(ATHUMA)は昔はAZUMAで通っていて、最近ATHUMAに統一したのですが、道路標識は、一部昔のままです。飛行機で千歳空港に向かうとき海上から右手に見える火力発電所、あれは厚真と苫小牧の境界線の厚真側に建っています。ここは石炭火力発電所で、この石炭を港に揚げるコールセンターは苫小牧側に建っています。
 昔はJRの引き込み線があって、夕張の石炭を貨車で運んできていたのですが、最近は全面外国炭で運営されています。
 厚真の役場で記念写真をとって、襟裳岬方面の鵡川に向かいます。じつは、ここにタンポポ公園があって、Nifでのツツさんのレポートではなかなかの設備とのこと。であれば、公共駐車場もあるだろうと踏んでの偵察です。
 厚真鵡川間は緩い丘陵を越えるとすぐ。このあたりどんどん市町村数が稼げるのが良いですね(笑い)。

鵡川(むかわ)町
 鵡川に入ると国道 235号に合流して鵡川橋を渡ります。ここは2本橋がありますが、一方は昔の橋で昔はこの大型車すれ違い不可の橋が難所で遠く苫小牧あたりから渋滞していました。今は、歩道橋が付いた安全な橋になっています。
 で、川を越えて河川敷きに降りるとまだ全然整備されてない感じなんですね。車は勝手に留まっていいみたいですけど。
 なにやら、ツツさんのレポートとは大違い。対岸を見るとサッカーの大会でもやっているのかやたらにぎわっている一帯がある。まさか、あそこがと思い今来た橋をわたり直して行ってみるとこれがタンポポ公園なんですね。
 看板を見てみると、鵡川の右岸も左岸もタンポポ公園用地なのですが、とりあえず右岸が完成。今後左岸も造成されるようです。しっかし、これだけ広い公園、全町民が来ても余るのではないかと不謹慎な感想をもったのでした。
 軽い昼食を早来の役場の前でとっていたので、食料の調達でもして、途中で食べながらと思い 235号を走っていると苫小牧まで37kmの看板。あれ、ちょっと待って、せいぜい20km程と思っていたのに。
 ここで、地図を出して確認です。なんと、国道 235号は勇払原野、今の苫小牧工業団地を大きく迂回して走っているのですね。なぁんだ。僕は勇払原野をまっすぐに苫小牧に向かうつもりだから、だいぶ短いはず。実は、これが間違いだったんですね。
 飛行機からも見える厚真の石炭火力発電所を目標に勇払に向かいます。どうも様子がおかしいのは車が急激に減ってきました。地図ではこの先勇払から苫小牧港を巻くようにしてショートカットができるはずなんですが。
 コールセンターを越えたあたりに金網のゲートが。なに、一般車両通行禁止!!
 そっかぁ、トヨタの専用岸壁になっているんだ。それにしても通行禁止とは。ここから苫小牧工業団地を横切って元の 235号へ戻ります。ところが、広大な勇払原野を地上げして作った苫小牧東部工業団地、以後略称で苫東(ありゃ、辞書に無い)は、北海道の万里の長城、戦艦大和と呼ばれるように。まるっきり企業誘致できてないのです。で、そのような工業団地てのは無目的に何本も道路があって、しかも案内標識が無い。工業団地の土地なので、一般の地図には詳しい路線図が無い。
 しかも、一部をゴルフ場にするとかで新しい道を付けている。
 てなことがあって、工業団地を脱出するまで何回か道に迷いました。
国道36号にたどり着いた時には苫小牧まで行く元気は残っていませんでした。まっすぐ千歳に向かいます。結局、市町村訪問C&C(Combine Cycling)もコース選びを間違うとひたすら走るのみって楽しみの無いサイクリングになってしまいますね。それにしても、あの巨大な空き地苫東は偉いさんを一回歩かせて実感させたほうが良いと思うのだが。冬なら遭難しますよ。いや、本当に。
95.07.22 本日の走行 117Km

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