美唄、奈井江、砂川、滝川、新十津川、浦臼
コース概要
暑いぞ!なんて北海道で言ってたら本州の人に怒られるかもしれないが、やはり7、8月はサイクリングに向かないみたい。行っても給水所探しのツーリングになってしまう。
1ヶ月のブランクが有って、C&C(Combine Cycling)の再開です。現在まで手持ちの車のデポ地点情報は鵡川町のひまわり公園と月形町の休憩用駐車スペース、他に虻田町役場なんかも有るが、とりあえず当日の天気次第。
暑いのに加えて、週末となると必ず雨の天気。今年の北海道ツーリングで雨にたたられた人が多いと思うけど、去年は北海道らしからぬ猛暑、今年は雨とどうも天候が普段と違うみたい。
今日も週末の天気予報は雨、かろうじて土曜日は雨足が止まるみたい。
8月頃から北海道のツーリングに影響有るのが日没。6時には戻ってないと夜間走行になる。しかも、国道は夕暮れ時からホームスピードで車の速度が上がるから危なくなる。安全の為に走行時間は6時までとしたほうが良い。
で、後ろが決まりなら、走行も早くはじめなくてはならないので、朝の6時起き。24時間放送の有線テレビの気象情報を参考にしながら少しでも晴れ間ののぞく北方面に方針決定。早速車に自転車を積み込んで出発。
北海道の短い夏休みも大半の小中学校で昨日で終わり、道には始業式に向かう小中校生の自転車がチラホラ。国道 275号を石狩当別、月形と抜けて月形の皆楽公園に車をデポ。と思ったら、ここの駐車場はレストランに併設なのでどうも具合が悪い。
ここから岩見沢に抜ける国道の横の休憩所に車を止める。どうもC&C(Comb-ine Cycling)用の駐車スペースの確保がこれからの課題だろうなぁ。
札幌からここまでは小雨、ここもつい先ほどまで降っていた様子。空をみるとまだ厚い雲が出ていて天気の回復はそれほどでもない。
とりあえず、カッパとジャージ上着をデイバックに詰める。荷物用にフロントキャリアが欲しいのだが、どうもMTB用に適当なのが無いので購入していない。
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美唄(びばい)市
少し待つと道も乾くのだろうが、時間が無いので濡れた路面を走りはじめる。背中のデイバックは泥だらけになるだろうなぁ。道道33号月形美唄(BINAI)線を美唄市へ向かう。
そうそう、朝食がまだなのだが、どうも、美唄市までコンビニも無いようだ。途中の農家の前に無料販売所がある。一袋100円でお持ち帰りってやつ。ここでトマトを仕入れて食べながら走る。ま、トマトジュースを飲んだと思えば良い。
それにしても新鮮なトマトはうまい。結局4つも食べてしまった。北海道ツーリングの野菜補給はこの無人販売所を利用するのが良いと思う。
雨上がりの道を水溜まりを避けながら進む。1ヶ月のブランクもさほど苦にならない、風が無いのも、気温が低いのも幸いしているようだ。
国道12号が目に入ってくる。そろそろ美唄市だ。20年程前に市役所に来たことが有るが確かJRの駅から歩いて行けた距離。さほど探すこともなく市役所到着。
どうも当時の庁舎は建て替えられたようで、なかなかの建物に替わっている。ここの駐車場は狭くてちとC&C(Combine Cycling)では使えないかもしれない。
国道12号に出て北へ向かう。時々北海道ツーリングの自転車に会う。おやくそくのピースの交換(と言っても煙草ではない)。
これから、奈井江(NAIE)、砂川(SUNAGAWA)、滝川(TAKIKAWA)と進んで、ここで石狩川を渡り新十津川(SHINNTOTUKAWA)、浦臼(URAUSU)を回って月形に戻るのが今日のルート。おおむね100kmのコースだがアップダウンはほとんど無い。
奈井江(ないえ)町
美唄市の北には空知中核工業団地が広がる。これが奈井江町まで続いている。ここは工業団地開発に農地を潰し、これが売れずにゴルフ場になっているって工業団地。スキーのCMで有名なアルペンが今年Openさせたゴルフ場の看板が工業団地の看板に混じって散見される。ま、農地手放した人の気持ち考えると複雑ですね。
ほどなく奈井江町到着。国道12号から道路1本西に進んで役場到着。ここは3年前に仕事で来ているが、当時隣接する国保病院の建て替えの話が進んでいたが、今は立派な病院に立て替わっている。ここで記念撮影のために駐車しようブレーキをかけたらバチーンと音がして後ろブレーキのワイヤーが切れた。ブレーキが開いて後ろの蛍ライトのケースも壊れてしまった。
うーん、1ヶ月のブランクは車体にきていたようだ。ま、今日のコースは下り坂も無いので前ブレーキだけでなんとかなるかもしれないとそのまま走り出す。(保安基準違反だなぁ)
滝川まで出れば自転車屋も見つかるだろうから、そこで修理することにする。ところが砂川の町に入るとすぐにツールド北海道のポスターの有る自転車店を発見。どうも同好の氏がたむろして、今日のコースの打ち合わせ中。ナショナルのデイーラーらしい。ここで、ワイヤーの交換修理。
「この自転車には金をかけないほうが良い」なんて貴重なアドバイスをいただく(笑い)。それにしても、安い自転車てのは構造がやわに出来ているみたいで、たかだか、3000km走っただけで、後ろのベアリングはガタガタ、チェーンも何時切れてもおかしくない程緩くなっている。ま、来年は買い替えるつもりだけど。
砂川(すながわ)市
砂川の市役所を出てそろそろ朝食兼昼食の準備。コンビニを探しながらの走行になる。時々正面からツーリングのグループとすれ違うので、これにピースしながらと結構忙しい。
滝川の直前のコンビニ(たしか、セーコーマート。何故か北海道人は7−11に馴染みが無い)で購入。国道が滝川、芦別へ分かれる所の近くの小学校の校庭で早めの昼食。
ここから芦別に抜けるとして、滝川に是非とも車のデポ地点を確保したい。今日はここから戻りの行程だから、これから先に進むには是非ともデポ地点を確保しなければならない。
そんな事を考えながら少々買い過ぎた昼食をたいらげる。ラジオを聞きながら小休止。そうそう、今日は旭川実業の4回戦第四試合だから、15時までに帰らなければ。
滝川(たきかわ)市
滝川の町に入り、デポ地点を探しながらウロウロする。航空博物館を発見。飛行機オタクとしては見ておかなければなるまい。
入り口を入り入場券を購入しようとするとなにやら1000円の文字が。たかだが航空機4、5機の展示で1000円は無いだろうに。と、これは誤解。滝川に有る各種博物館全部を回れる券が1000円、ここ航空博物館は103円とのこと。
中はどう見たって博物館とは呼べないしろもの。スミソニアンを一度でも見たことがあったら、博物館の看板は恥ずかしくて降ろしてしまうだろう。ただ、唯一褒める所が有るとすれば、それは、実際に触ることが出来るってこと。
コクピットに座って操縦竿を動かしたり、計器を見回したりできる。また、翼の材質が一部プラスチックなのも触って確かめられる。ヘリコプターのドアがいかに軽量に作られてるかも体験できる。100円でお釣りが来ることうけあい。
JR駅近くの役場で記念撮影。なんと、地上数10階の高層新庁舎を建設中。このあたりで一番高いビルになるかもしれない。
先ほど昼食を食べながら見上げるとグライダーが飛んでいたので、今日は滝川の軽飛行機滑走路ではグライダー滑空の練習をしてるようだ。デポ地点の偵察しながら、石狩川河川敷きの滑走路に向かう。
なんと、見つけましたよ滝川西公園。広い駐車場、ガラガラに空いている(笑い)。しかも、ここの裏が滝川軽飛行機滑走路。
堤防を進むとどうも昔の滑空場とはだいぶ違う。ウインチと芝生だけの昔のイメージから、立派なアスファルト舗装の滑走路に変わっている。しかもウインチではなく単発の飛行機でグライダーをリフトアップしている。天気は奈井江を過ぎるあたりから回復していて、青空がのぞいている。これだと地上が暖められ上昇気流が出て、格好のグライダー日和かもしれない。
滑走路の端に自転車をとめて、ねっころがえってグライダーの飛ぶ様子を見る。飛行機で3000m程引き上げて、後はサーマルを探してソアリングしている。これが、上手につかまえているようで、グングン高度を上げている。飛行機は次々とグライダーを上空に運ぶのでピーク時は5機がソアリングしている。1時間もボケーとして青空を見上げていた。
新十津川(しんとつかわ)町
さて、次の目的地は石狩川を挟んだ対岸の新十津川町。NHKのドラマ「新十津川物語」で有名な町。土手を進むと砂川滝川自転車道なんて看板が見えてくる。「聞いてないよぉ」。なにも国道を走らなくても自転車専用道が有ったなんて。
これを利用して進むと、どうもおかしい。標識が合っていないようだ。石狩川を越える橋は中空知でも数本しか無く、ここ滝川で渡らなければ深川(FUKAGAWA)まで無い。ところが、石狩大橋が後ろに見える。どんどん遠ざかっていく。
戻ろうかと思った矢先、川の博物館の建物が見えてくる。ついでに寄って行くか。ところが、ここでカヌーの施設も発見。なんと、滝川ってのはアウトドアスポーツに恵まれている所なんだろうか。空にはグライダー川にはカヌー小さいながらも博物館が随所に。
今来た道を戻り石狩川を越えるともう新十津川の役場。ここも春先に仕事で来たなぁ。ここから道は国道 275号。海沿いのオロロンラインを北上するか、ここを通って留萌に抜け途中からオロロンラインに合流するか、ツーリストのメッカのような道。ちなみに、石狩からオロロンラインに入るとアップダウンがきついのと、トンネルが多くて危険なので、 275号経由で石狩、月形、新十津川、碧水、留萌ルートがお勧め。
浦臼(うらうす)町
最後の浦臼は国道添いに役場が有る。ここはウラウスリゾート開発でスキャンダルを起こした町。9月のワイン祭の看板が目につくが、これは大規模リゾート開発のなれのはて。ま、この程度が丁度合ってるんではないでしょうか。たしかサントリーが支援していたはず。ワイン専用ブドウ畑では全国一の規模なはず。もっとも、リゾート開発の図面ではホテルが建ったりする土地だったのだが。
ここから先にドライブインの「鶴沼公園」がある。ここも 275号線のキーポイントで、昔はドライブインと池の公園だけだったのだが、地元のキャンプ知として、しかも温泉を掘り起こしたので保養センターとしてにぎわっている。
最後の10kmを残して、ここで大休止。
なにやら、ラジコンヨットで遊んでいる人が居たので観察させてもらう。弱い風の中で風の息をうまくつかんで結構なセーリングの腕前。本物のヨットと比べると加減速が激しいのでやはり模型の域を出ないが、もう少し大きいと結構迫力が有るかもしれない。
すっかり、晴天になり路面の照り返しで暑くなった道を出発点の月形へ。途中3組ものツーリストをすれ違う。ピースピース。
1995.08.19 本日の走行距離 95km
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