北空知>雨竜、北竜、沼田、秩父別、深川、妹背牛

コース概要
 台風が接近しているので、午後から雨の天気予報を聞きながら、そろそろシーズンの終わりが近くなった北海道を北へ向かいます。
 前回車をデポした滝川西公園に再度車を止めて、北へ 275号を雨竜(URYUUU)、北竜(HOKURYUU)、沼田(NUMATA)、秩父別(CHIPPUBETU)、深川(FUKAGAWA)、妹背牛(MOSEUSHI)と一気に6市町村を回ります。
 さっそく自転車を積んで、C&C(Combine Cycling)の出発です。 275号を滝川へ向かいます。今日は天気が崩れるとのことで、各地の雨の状況を聞けるように、2mのアマチュア無線機を車に積み込みました。7時半、札幌駅の前を通過しながら札幌地方の「おはようコール」に周波数を合わせます。ほとんど145.08MHzで毎日やっています。今日で1800回くらいになるのかな。
 やってる、やってる。隙間を見て「ブレーク」で、参加させてもらいます。滝川までは1時間40分。情報を交換しながら、車を走らせます。やはり車のアンテナでは限界があるのか、新十津川近辺から札幌の局が取りにくくなって、滝川ではまったく聞こえなくなりました。で、滝川西公園に到着。
 カッパも含めて今日は夏に比べると重装備、長袖のジャージ、カッパ上下、台風予報を聞くためのラジオこれらをデイバックに詰めて背中に背負って出発です。

雨竜(うりゅう)町
 今来た道を若干戻って、石狩川を越えてすぐ右折。ここからは一本道 275を北上、何回も車で走っている道ですが、あらためて自転車で走ってみるとその真っ直ぐなことに飽きてしまいそう。若干の向かい風を押しながら程無く雨竜到着。国道添いの役場で記念写真。向かいの郷土資料館に寄ってみたかったのだけど、また来る機会もあろうとパス。さらに北上を続けます。
 このあたりは、北海道の稲作地帯。午後からの雨に備えて早めに刈り入れをするために、それぞれの水田で小型コンバインが動いています。一家総出で鎌を持ってって光景はさすがに無いですが、それでもコンバインの運転はご主人、その横で乾燥場へ運ぶ小型トラックは奥さんの組み合わせが一般的なようです。

 最近はどこの農家も自宅の倉庫に乾燥機を設置しているようで、窓から太い排気パイプが外に延びています。横を通ると、ブハ、ブハ、なんと粉っぽい熱気なんだ。
 早めの昼食を途中のコンビニで購入。予想どおり品数が少なく。おにぎりは無い。しょうがないのでジンギスカン弁当なんかを購入。ウインナーソーセージと「レモンの冷水」なんてジュースを購入。「お弁当は暖めますか?」、「いいや」てのが後で後悔のもと。
 若干の緩い丘を越えると北竜町へ。ここの丘はNTTのマイクロの中継塔が立っていて見晴らしが良い。実は、妻の実家がここから留萌へ出てオロロンラインを進んだ小平町(OBIRACYOU)、この丘までが丁度中間点なので、何回かここで弁当を広げたことがある。そういえば、結納を持っていくときもここで休んだな、ってもう15年も前の話。
 ここで、早めの昼食って、まだ10時だけれど。
 なんと、ジンギスカン弁当の肉が冷たく固まっていて一苦労。さっき暖めてもらえば良かった。

北竜(ほくりゅう)町
 北竜はヒマワリの里、加えて道の駅、竜のゲートを越えると温泉有り、ペンション有り、レストラン有りで、ここ数年で施設整備が行われた。どうもB&G財団系の補助事業のようだ。ここのふれあいトイレ(って、誰のネーミングなんだ)を使わせてもらう。
 国道そいの合同庁舎前で記念撮影。どうも、今日は効率が良い。20kmも走らないで次の市町村に出る。
 ここからすぐ先で国道233号との十字路がある。ここが碧水(HEKISUI)。角にコンビニが有る。左に曲がると留萌そしてオロロンラインへの道、右に曲がると妹背牛を経て深川市、そして275号のまま直進すると沼田町。道沿いの看板を見ると沼田は「ほたるの里」、ほたる博物館なんかの施設が有るらしい。
 ここから、初めて走る道になる。両わきは黄金に稔った水田。各地からコンバインの音が聞こえる。
 標識によるとほたる博物館は市街地と反対の方向にあるようだ。市街地へ右折する角に「ほたるの里12km」の看板が。地図を調べるとなんとここからかなり山の中に進まないと「ほたる博物館」は無い。うーーん、今日のコースはあまり見る物が無いので、出来れば行きたいのだが、ここで往復24kmは時間が無い。たぶん、雨はもうそこまで来ているだろう。

沼田(ぬまた)町
 275に添って真っ直ぐ沼田町を目指す。
 沼田町市街で役場の前でひと休み。できれば、ここに新たな車のデポ地点を探したいのだけれど、どうもみつからない。ここには昭和29年に建立された開拓の碑が、あの2001年宇宙の旅のモノリスのようにそびえている。高さ8mはあろうか。ここの先に田島公園があるそうなので、ここに車をデポできないか調べに走る。残念ながら狭い駐車場しか無く、管理事務所が近くにあるようで、利用は無理。ここにも黒いモノリス有ったなぁ。
 ここの水のみ場と言うよりキャンプ用炊事場で水の補給。先ほど購入した「レモンの冷水」と水筒の中でチャンポンにする。今年は本当水に苦労したけれど、このレモンを入れるってのは一つの解決策かもしれない。

秩父別(ちっぷべつ)町
 ここから秩父別までは、またや、気の遠くなる直線道路。所々に古タイヤが置いて有るのは、霜対策。気温が0度近くに下がって霜注意報が出されると、徹夜でこのゴムタイヤを焼いて煙を出し、この煙で畑の霜を防ぐ。このため、農村地帯を夜走るときは視界が妨げれ交通安全上好ましくないのだが、1年の収穫がフイになるのだから、農家は必死。ま、夜だからって制限速度の倍も出して走るドライバーが多いのも問題だけど。
 さて、気温が2、3度で何故「霜注意報」が出るか。実は気温てのは地表から150cm程上の空気の温度なので、地面はそれより低いのです。静岡のお茶畑では上空の空気を扇風機のおおきなので吹き降ろして霜対策をしてるけど、北海道の畑は広いから、今の所この古タイヤ燃やしが一番効果があるようです。
 JRの留萌本線添いに秩父別到着。ここの役場は国道添いで、バス停留所が目印。開基100年記念の大きな岩も目印。ここは「鐘の鳴る故郷」なんかよう解らないが、そだそうです。

深川(ふかがわ)市
 ここから妹背牛に向かうほうが近いのだけれど、北上して深川市を目指します。石狩川を越えようとするとなにやら、秩父別の町並みに高い塔が。今日はただひたすら走る行程だったので、少し見学することにする。
 なんと、物産館と公設駐車場がある。しかも、この塔は螺旋階段を登って上まで行ける。開基100年事業で建てたものらしい。
 早速、螺旋階段を登る、が、回りがガラス張りなので、足元が徐々に高くなるのが見える。ぎゃ、とてもじゃないが上まで登れない。恐ろしい。なにやら、塔全体が揺れている錯覚におちいる。結局半分くらいでギブアップ。
 しかし、なんという施設なのだ。意味無しホーイチ。
 ここからは国道233号を深川に向かう。JRの留萌本線と函館本線の合流駅。これがまた、あっと言う間に着いてしまった。が、市役所が解らない。12号に出た所で右折したのが間違いで左折しなければならなかった。ここで10km程のロス。
 市役所前の水車の池の脇で小休止。
 ここも車をデポできる地点は見つからない。公共駐車場が30分80円だから、ま、5時間留めても800円。最悪の時はここを利用しよう。

妹背牛(もせうし)町
 最後の目的地妹背牛に向かう。おっと、途中妹背牛墓地は大駐車場がある。チェックチェック。で、妹背牛で役場を探すと、なんと、巨大な役場、体育館、温泉がセットになっている。
 たしか妹背牛って人口規模5000名程度。それにしては、役場が大きい。しかも横の温泉ペペル(だったかな)との共有駐車場は開放されている(しめしめ)。
 それにしてもこの巨大な役場は研究の価値がありそうだ。
 ここから、雨竜で275号と合流する道もあるのだが、同じ道を戻りたくないのであえて、国道12号へ戻る。途中石狩川を越えるあたりで自転車道を発見。もしかして、先日見つけた砂川滝川自転車道と接続してるのかもしれない。この石狩川添いの自転車道を滝川に向かう。
 が、しかし、アスファルトの上で休んでいるトンボが自転車が近づくと飛び上がり一部は身体に当たってきもちわるい。気にしなければ良いのだが、ときどき前輪のスポークに巻き込まれるトンボも居る。
 結局、河川沿いの土手を越えて、12号に戻った。雨がちらついてきた。そろそろ降り始めるな。滝川の公園までは10Km程か。とにかく平らな道だったので脚力に十分余裕がある。30kmで国道を進む。カッパを着れば暑くてムレてしまうので、それなら多少濡れてもこのまま進んだ方が早く着く。
 滝川の町中で右折して西公園へ。なんとか、本降り前に到着。風が無ければ100kmランもできる楽々コース。
 走行距離95km。雨が無ければ、グライダー場まで往復して100kmにしたのに。
 これで、6市町村を回れたのだから、効率が良い。
95.09.22 本日の走行 95Km

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