積丹半島........古平町、積丹町

コース概要
 北海道をグルーっと一周するとして、全て海岸線を利用しようとしても1箇所通行不能な所が有る。
 ここ20年の海岸線の開通状況を見てみると、えりも岬から広尾町、帯広市への通称「黄金道路」の開通、先週レポートの、浜益村から増毛町への雄冬トンネルの開通と続きましたが、最後の海岸線がまだ残っています。
 ここを通過出来ないと「海岸線経由、北海道一周」が出来ないのですが、ここが96年8月6日に通行可能になる予定です。
そうです、積丹半島一周道路の開通です。
 それまでの積丹半島一周と言えば、当丸峠を利用したものでしたが、今度は神威岬、積丹岬を経由できます。
 チョット距離が有るので、一気に一周するのでなく、前進基地を構えようと、積丹半島の北側をサベイしてきました。
 積丹半島の北側は古平町と積丹町になります。海岸に面した町だけれど、どこかに車のデポ地点を確保できるかもしれない。当丸峠は標高差が大きいのでツールド北海道でもよく使われる山岳コース。ここにチャレンジするためにも車のデポ地点発見は重要なミッションとなる。

古平(ふるびら)町
 今回はC&C(Combine Cycling)(輪行)の車を小樽の西、塩谷のわが家の原野にとめます。先頃話題のオウムの土地リストの中の北海道小樽の近くです。こんな事が有るから最近ここでキャンプ出来ないのですよね。
 それにしても、寒い。風も結構ある。朝7時では気温も上がらないので車の中で一眠りでもするか。地図を再度チェック。
 実は、この直前まで当丸峠経由で一気に一周しようと考えていたのですが、この風と気温では計画変更です。
 まずは、積丹半島一周の基地として仁木町の「サンスポーツランドにき」をチェックしておきます。ここは大きな駐車場もあり、C&C(Combine Cycling)の駐車場として最適です。
 国道5号線を仁木町(ニキ)に向かう予定だったのですが、どうも積丹関連のトンネル、今年の2月に豊浜トンネル崩落事故から極力トンネルを避けようとこの5号線のバイパスである通称「フルーツ街道」に変更しました。
 このフルーツ街道は海岸線を走る5号線と比べると登り下りが多く、自転車では、できれば避けたいコースなのですが、長いトンネルも無く通行の安全性は高い訳です。
防寒のウインドブレーカーとグローブをして出発です。
余市を過ぎ積丹半島に入るあたりから日が照ってきて暖かくなりました。キロロへ向かう道を逆に進んで国道5号線へ。ほどなく仁木町役場到着。記念写真。
途中チェックしておいたセブンイレブンで朝食の買い出しです。ソーセージとおにぎりセットと飲物は新小ペットボトルに入った「レモンの雫」。このレモンの雫は去年、缶入りを飲んでエラク気に入ったのですが、今度は500mlでペットボトルで発売されてます。ツーリングの飲物として是非とも試してみてください。
 余市をバイパスしようと国道5号線を離れ、余市川河畔を古平(フルビラ)方面へ。途中ニッカウイスキーの工場と博物館が有って、ここで試飲もできるのだけれど、朝の9時ではまだ開いていなかった。(ひょっとして、冬季休館中なのかな)。
 余市川を渡った所で河畔におりて朝食。この風景が明治の時代に竹鶴政孝さんがここ余市でスコッチを作るキッカケになたのです。
 奥さんのリタさんと出会ったスコットランド・ハイランドに似ているそうです。
 出来るなら、スコットランドの同じ場所を訪問して、そこでニッカのオールモルトなんかを飲んでみたいものです。
 最近、フラスコ買って、ツーリング中に出会った景色の中でスコッチでも飲めたらいいな、って考えてまして。もっとも、車でのC&C(Combine Cycling)(輪行)では無理かなぁ。
 さっき、ゲートの外から見たウイスキーの貯蔵倉庫。竹鶴政孝さんの伝記に書いてあったように、一つ一つの貯蔵庫の回りは堀が掘って有って、ここに余市川の水が引いてある。これは万が一火災になった時にも他の貯蔵庫に火が移らない設計なのだそうだ。
 朝食を済ませて余市の町を離れ古平町へ、ここは峠越えとなる。とりあえず積丹町までのルートの中では唯一の峠。今日もピストンコースなので、帰りのこの峠越えはキツイかもしれない。
 峠を下ると特徴あるローソク岩が海にせりだしている。どうしてこんな地形が出来るのだろう。もしかしたら、積丹半島ってのは、数年で一気に隆起したのではないかと思う。そうでなければ、あんな塔のようなものが残らないだろう。
 問題の豊浜トンネルへ。Nifの会議室で読んだとうり、迂回路は交互通行で「最長8分待ち」なんて看板が出ている。しかも昼間は警備員が常駐しているようだ。「自転車だったら、行ってもいいよ。右側通行してね」。このあたり会議室で読んだとおり。会議室のアドバイスに従い、これを無視して左側を走る(笑い)。
 旧道の豊浜トンネルは大きく3本のトンネルで出来ていて、どのトンネルも幅員は1車線。しかも、「歩行禁止」。これって、なんか変。歩いてはいけないトンネルが地域の生活道路なんだろうか。(もっとも、実際に歩く地元の人は居ないだろうが、これから夏の観光シーズンに入ったら...)。
 トンネルの古平側が崩落事故の有った所。テレビで見たよりも、古平側の入り口に近い。しかも、崩落した壁面は新しく、色が他と変わっているのだが、どうも、中途で引っかかるようにあの巨大な岩盤が有ったようで、岩盤の上半分はそもそも崖から外れていたように見える。
 つまり、トンネルの上に迫り出したひさしの上に乗った状態の岩盤がひさしとともに落ちたって感じ。やはり現地で見ないとテレビだけでは解らないですね。
トンネルの古平側のプレハブの中に祭壇が有ったので合掌。

積丹(しゃこたん)町
 さらに進むと観光パンフレットにも有る「えびす岩、大黒岩」の前にキャンプ道具一式を積んだ自転車に出会う。
「何処からですか」
「札幌から、昨日何処まで走れるか力試しして、一泊した」
年の頃は、僕より少し上か。それにしても、昨日は寒かっただろうに。無精ヒゲが生えたこのオジサンと互いの写真をとりあって別れる。
古平の当丸峠へ左折のT字路を越えて突き当たりの左が古平の役場。なんと、 漁業最盛期の頃のデザインなのだろうか、洋風である。
ここを右に曲がって海岸線を進むと、積丹の宝島が見えてくる。
積丹町は「美国(ビクニ)」のほうが、通りが良いかもしれない。寿司のメッ カとしてテレビなんかで紹介されている。
 おっと、役場が無い。数日前町長が急死したので、それなりの役場の雰囲気を想像していたのだが、それが無い。どうも、福祉コミュニティ。センターと抱き合わせで建設中なのかもしれない。正直言って、役場が福祉施設と抱き合わせで新築されるのは好きじゃないなぁ。一部の市町村では補助金の関係から「役場」の看板があげれない役場も有るのだが。
港をポタリングして楽しむ。
 スキューバの講習会とか釣りとか楽しみは多いようだ。斬新なデザインの施設があったので、のぞいてみたら、種苗育成施設とか。結構育てる漁業をしているんだ。
漁村と呼ぶには、もちっと活気が有る。結構色々やっている。
積丹半島は、探せば色々有りそうですね。
「要チェックやでぇ、彦一」
帰りは追い風に乗って一気に積丹半島を抜け塩谷まで。
 どうも、再度レポートすることができそうです。積丹半島一周は今年出来るかもしれない。
96.05.03 (C)Mint

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