オロフレ峠への道..苫小牧、白老、登別
コース概要
しばらくピストンコースが続きます。去年は道央近辺を周遊コースで回れたのですが、新たな拠点を開発しなくては周遊コースが設定できません。
のびのびになっていた、苫小牧から南に新たなコースを開拓すべく、登別まで足を延ばしてみました。登別に拠点を確保すると、東洋一の景観オロフレ峠、歴史と港の町、室蘭ポタリングとヴァリエーションが広がります。
いざ出発
輪行で千歳市の青葉公園へ。そろそろ中学校の野球部の地区予選が始まるシーズンなので、朝6時半と言うのに、場内整理のボランティアが駐車場近辺に居ます。無視するように(笑い)、車をとめて自転車を組み立てます。
今日のコースはピストンコースの往復160km。途中、見学等の時間は余裕が無く、ただひたすら走りに徹する予定。
途中の恵庭のコンビニで買い込んだのはチーズと魚肉ソーセージ、チョコレート、アップルパイ。今日は細かく補給しながら走る予定です。
前回の静内で失敗したのは、一時ハンガーノックになって痛めた足が最後まで回復しなかった事。加えて、今週の水曜日頃まで右足の土踏まずが痛くて後遺症も激しかった。
考えてみると、足の負担が限界を超えてしまうと回復不可能になるので、その前にこまめに補給するのが良いのかもしれない。特に100kmを越えると途中の補給計画が全体を走り終えた後まで影響をする。そこで、今日は、昼食って考えをやめて、1時間毎に小休止を挟む連続走行に挑戦することにした。
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苫小牧(とまこまい)市
国道36号線を右に新千歳空港を見ながら緩い下り坂を追い風に助けられて進む。去年、鵡川経由で苫小牧を回る予定を断念した交差点を過ぎてウトナイ湖で小休止。白鳥、カモが水辺まで寄っても逃げない。たぶん、餌を与えているのだろう。このウトナイ湖は国道36号からすぐなので、休憩場所として記憶しておくと良いだろう。
ここから、苫小牧市を抜けて白老町へ。苫小牧の役場の前で記念写真。それにしても苫小牧ってのは煙突が多く、その煙突から真っ白い蒸気が空高く上がっている。また、町の中に臭いが充満している。たまたま、36号線の白老側出口近くに下水処理場があるためか、常になんかの臭いを感じながら走るって感じになる。
ここから、右手からの道とのT字路が増えてくる。先を急ぐので信号は十分注
意しながらノンストップで進む(笑い)。左に太平洋を見ながら長い直線道路
を進む。幸い追い風だが、これは帰りには向かい風ってことで、出来ればもう
少し風が弱い方が助かる。
白老(しらおい)町
白老の町は海側にバイパス道路が完成して、国道36号線は直接市街地を通らなくなったのだが、今回は旧道を市街地経由で通過することにする。なんせ、記念写真の役場はこの旧道沿いにある。
市街地に入って驚くのは、昔の国道を両脇駐車スペースとして改修し、歩道も「屋根のない博物館」構想の下、再整備して各種モニュメントを設置している。白老の歴史、自然を商店街の随所で案内している。残念なのは、それを目当てに郊外から集まる程、近辺に人口が無い点。それでも、温泉別荘あたりからの人手が期待できるかもしれない。
市街地の西の端に白老町役場、建物は変わってないようだ。ここの駐車場は出入り自由のようだ。ここに車をとめての輪行が可能かもしれない。
市街地を抜けると大昭和製紙の工場。紙を作る工場の臭いはキツイのだけれど今日は海側からの風で、全て国道の反対側へ流れているようで、助かる。
JRの線路と海岸線に挟まれた道を進む。ここのJR線は北海道で一番長い直線になる。国道では美唄近辺が直線で一番長いが、JRではこの白老沿岸になる。ちなみに踏切で両方を見てみるが、遠に霞むまで線路が真っ直ぐにのびている。
虎丈浜(こじょうはま)のあたりは温泉が出たので民宿風、ホテル風の温泉が沢山出来ている。ここにポリタンクへの温泉販売機なんかもある。また、太平洋の荒波が打ち寄せる海岸は護岸にはじける波の音、白く泡立つ波頭を見ながらのんびりと過ごすのに最適。残念ながら今日は先を急ぐのでそこそこに切り上げて、なおも国道36号線を進む。
苫小牧を出てから初めての緩い坂を上って、トンネルをくぐると登別。坂の下りはじめからマリンニクスのお城が見えてくる。ここにJRの登別駅、右に曲がると登別温泉、登別時代村、クマ牧場、そしてオロフレ峠へとつながる。
登別の実質的中心はここなのだけれど、役場はここから12km先の室蘭側に有る。ここから峠をもう一つ越えることになる。この坂を登っていると、左手下に路線バスが走ってる。どうも、ここも旧道があって、この旧道は峠越えしなくてもトンネル経由で抜けていうような。しまった、もう少し調べるんだった。
登別(のぼりべつ)市
登別の役場に着いて記念写真。ここの駐車場は閉鎖されているようだ。土曜日曜に解放しても罰は当たらないと思うのだが、どうも、駐車場が閉められている役場って印象悪いなぁ。
で、近辺を探すと球技場の駐車場が使えそうだ。ま、これで、拠点確保は出来た訳だ。
いくら、ピストンコースと言っても少しは別な道を通りたいのと、球技場で国道の方向を見失ったまま、坂道を登る。この近辺で登り坂ってことは、カルルス温泉の方向に向かっているのだから、間違っても反対方向には出ないと思われるから。
途中、専門学校の校舎が急に現れたりして、新登別大橋へ。おっと、ここの橋の袂に「駐車公園」がある。しめしめ、ここを拠点にすれば、もっと楽にオロフレ峠を越えることが出来る。
新登別大橋は、驚くほど深い(高い)渓谷を跨いでいる橋で、直下から、そう100m以上高いのではないだろうか。ここから見る渓谷、そして、先に広がる日本海。これは絶景。やっぱ、道を間違えて良かった(笑い)。
橋を越えると登別温泉へ向かう道とのT字路。なんのことは無い、さきほどマリンニクスで右に曲がる道が、この道。
砂金取りが出来る建物とか、「わかさいも」の工場を見ながら一気に坂を下って国道36号線へ。
ここから、千歳まで70km。今度は向かい風の道を休みながら進む。
途中、苫小牧の手前で荷物満載のランドナーとすれ違う。どうも装備が新品だなぁ。やがて追い風に乗ったレーサーともすれ違う。
結構、自転車シーズンが始まっているんだ。まだ、ウインドブレーカーは離せないけど。
千歳の青葉公園に戻ったら17時過ぎ、さすが野球部の面々も会場整理係りも居なくて、我が家の車がポツンと一台だけ駐車場にとまっている。
1996.05.25 本日の走行 168Km
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