オロロンライン..苫前、羽幌、初山別

コース概要
 宗谷岬を目指すルートの中で春から夏にかけては反時計回り、オホーツク海沿岸を北上し、日本海側を南下する。夏から秋にかけてはこの逆で時計回りが風の具合で好都合と一般的に言われています。
 がしかしBUT、日本海側の札幌に住むわが身としては、日本海側からの北上を目指すしか無いのです。ひさびさの晴天、これは沢山の人(2名以上10名以下(笑い))と出会えるかもしれない。インターネットで美瑛(ビエイ)のリアル画像を見て、むむ、今日は霧が出てる。
内陸で霧が多いのは晴れる証拠。今度は「ひまわり」の画像を見て、個人気象予報。これは、日本海側は晴れる!(キッパリ)。なんせ、今日は初の「海の日」晴れない訳が無い(どこまで論理的なのかなぁ)。
 残念ながらこのコースはピストンコースしか設定できない。100kmとすると初山別に届くかどうかだが、そこは出たところ勝負といこう。
初山別まで行けば、天文台周辺の駐車場があるので、次回の車のデポ地点も確保できるだろう。さらに先に進むにはこのピストン・こーすを一回走っておかなければならない。

いざ出発
 先日の小平(オビラ)町役場裏の交通公園までは3時間。そろそろ、1泊計画じゃないと車を運転している時間のほうが自転車に乗っている時間より長くなってしまうなぁ。途中の北竜のコンビニで食料の買い出し。
 交通公園は車200台は駐車可能な広さがあるが、今日は貸し切り。海水浴シーズンには海岸線のスペースは全て観光協会の有料(最近の相場は1日800円か?)駐車場になるのだけれど、5分も歩いた所にロハの駐車場が有るのに。
 自転車を組み立ててブレーキチェックのために試走。おっと、メーターが動かない。しばらく接点に油さしてないからなぁ。車にはCRC556積んでないしって、ことで接点を軽く鑢で磨いてなんとか動くようにする。
 小平町を出て最初は丘を越える。青少年旅行村のキャンプ場を左手に見ながらトンネルを越えて海岸線に戻る。ここの丘はアマチュア無線で何度も利用させてもらっている所だ。海に向けて標高80m程で積丹方面に開けている。
 小平町鬼鹿(オニシカ)の花田番屋のニシン御殿前を過ぎて鬼鹿市街へ。最近の環境整備でニシン御殿より資料館のほうがニシン御殿風になっている。本当のニシン御殿は単なる大きな倉庫みたいになっているなぁ。
 むむ、鬼鹿にコンビニが出来ている。オロロンラインは最近急激にコンビニが増えて、サイクリストには走り易いコースになってきている。ここで妻の実家の前を通って平坦な海岸線を苫前(トママエ)へ向かう。ここ鬼鹿の海水浴場は港湾整備と平行して北へ北へと移動してるのだけれど、海水浴場と釣り公園を兼ねた整備でこれからマリンレジャーのメッカになるだろう。
 途中、海岸線には釣りを楽しむ人のテントが散見される。おっと、居た居た海岸に自転車を倒して昼寝してるサイクリストが。ボトルホルダーにはポカリの1.5Lのペットボトルが。この天気では結構暑いから水はグングン減る。

苫前(とままえ)町
 苫前の市街に入る直前左手に中学校が有る。ここで小休止+水の補給。僕は基本的に水道からの生水の補給はしないのだけれど、この界隈の水は安心して飲める。苫前の役場で記念写真。ここからさらに北上する。

羽幌(はぼろ)町
 苫前の先は羽幌町。ここの役場の前に公園があり、ここで小休止。嬉しいことに、ここの役場まで来ると、地図に有る2つの離島も塗りつぶすことができる。沖に有る天売、焼尻の島はここ羽幌町に有る。さらに北に浮かぶ利尻、礼文は独立した市町村だが、ここの島は僕のルール(役場をもって訪問市町村とする)によって、訪問地扱いとなる。  ここ羽幌からはこの2島に向かうフェリーが出ている。この発着場で自転車でも乗船可能か調べてみる。それにしても観光客でゴッタガエシテイル。特に中年のオバサンが多い。人混みの中を壁伝いにうろうろしてパンフレットを見つけて1部手に入れる。
 なんと、パンフレットの表紙にURLが。焼尻島が一周12Km,天売島が12Km(全て一方通行)です。自転車の乗船料金が800円。2つの島を回るとして7〜8,000円で回れる。ここをサイクリングで照会した記事は見た事が無いが、さぞかし楽しいコースだろう。今回はオバサンパワーに負けてパスだが、一度レポートしてみたい。
 羽幌川を渡って急に道が狭くなる。ここは結構迷い易いと思う。正確な進路は若干左に曲がる道がオロロンラインで、大きな右に曲がる道を進むと内陸に向かって行き止まりになる。羽幌ー初山別間は結構距離が有るので、ここで道に迷うと当日のキャンプ場入りが予定時間を大きく越えるから注意が必要だろう。

初山別(しょさんべつ)村
 予想とおりの向かい風に苦労しながら初山別を目指す。体力が許せば先の遠別の道の駅まで足を伸ばして次回の車のデポ地点を確保したいのだが、向かい風に予想以上に体力を消耗させられている。
 初山別役場の前で記念写真。ここの海岸線なら何処でも車を留められるが、この先にみさき台公園、初山別天文台が有る所まで走ってデポ地点を調べておこう。
 岬台公園に向かう登り坂をあえぎながら登っていると後ろからサイクリストが。さっき海岸線で寝ていた彼だ。
「何処からですか」
「札幌、でも車で小平まで来て、そこからなんだけどね」
「小平だったらもう60Km以上になりますね」
「何処から?」
「札幌から直接。稚内のライダーハウスまで」
「え、ここまで200Kmはある」
「ええ、朝2時に出て、今3時だから日没に間に合うかなぁ」
「全行程300Kmくらいかなぁ」
「札幌、稚内って340Km有るんですよ。友人が26時間から18時間の間で記録が有るんですけど。僕は24時間切れるかなぁ」
「後100Kmくらいかな」
「そんな所ですね」
「僕は岬台公園で折り返しのつもり。頑張ってね」
「あ、どうも、じゃ、お先に」
 なんと、自転車は普通のスポルティフで、後ろの泥除けがへこんでいる。1日で340Kmも走るなんて、さすが若者には負けるわい。
 坂を登り切った所が岬台公園。初山別天文台に併設されたバンガロー、キャンプ場、カートコース、温泉宿....。正直言ってこの自然を満喫できる施設は贅沢過ぎる。風が抜けるのでキャンプ場は丘の下にしたほうが良いと思うが、隙間無くテントが立っている。下のバンガローも1泊2000円は安い。絶対お進めの施設。
 公園で小休止。そこから公園内を調べてみる。国道の脇には施設とは別に駐車場が有る。ここを次回のデポポイントにしよう。
 この先、遠別の道の駅までは20Km程。ピストンコースだから往復40Km。現在のサイクルメーターの距離は65Km。色々考えると、ここは戻りだな。午前中のような向かい風(帰りは追い風)が吹いていればなんとかなるが、天気の良い日は往々にして午前と午後は反対の風が吹く。
 無理をしないで今来た道を戻る。やっぱり風は逆になっている。小平まで2時間半。たぶん一日中貸し切りであろう交通公園に17時に到着。
1996.07.20 本日の走行 134Km

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