火星6万年ぶりの地球接近

火星の公転起動は宇宙のゆらぎ?
今年の北海道の夏の天気は冷夏で青空が広がることが少なく、最高気温が30度を越えた日は札幌では無かったはず。そんな不順な天気も最近やっと回復し星空を見上げることが可能は日が続いた。
 昨日は地上望遠鏡を持ち出して南東の空に登りはじめた火星を観測した。倍率は80倍が限界なので、点では無くて面の火星を観測できた。極冠が見えると言えば見えるきもするが、ま、大きさは10m先に落ちている1円玉程度だろうか。オレンジの円が見えるだけだった。それでも火星大接近を堪能できた。
 6万年ぶりの大接近とのことだが、今度同じような大接近は240年ほどあと。え? 6万年後じゃないの。ってことで火星大接近に全然関係ないのだが氷河期の話。

前に書いた氷河期の話
重複するのでこのコーナーで読んでもらいたいのだが、概要をまとめておく。
「神神の指紋」を書いたグラハム・ハンコックの説なのだが、南極に大気から集められた水分が氷として蓄積されてるが、これがコマのように回転する地球の回転モーメントの重心を狂わせて地殻がマントルの上を滑る。これが地球の極と赤道と地表の位置とりを変えて南国が極に、極が南国になるって説だ。これにはかなり説得力があるってのが前の書き込みだ。
今年の2月から全ページのアクセス解析を行ってるのだが、アクセスのキーワードに 「氷河期」を使って閲覧する人が月間100ビジットほどコンスタントに居る。複合キーワードには「周期」、「原因」、「環境」などが多い。それほど関心が高いのが「氷河期」なのだろう。
 実は氷河期が有ったことは地上の痕跡で解っている。がしかし、何故、氷河期が始まったのかの説明には諸説あって決定打は無い。トンデモ説もたくさんある。この極氷モーメント調整説もトンデモ説に近いのだが、かのアインシュタインも「有り得る」(認めた訳では無い)と言っている。たしかに大気を持ち水が有り、この水が大気を通して地表を巡回し一部は南極で氷となって貯えられる。その増加量と氷山となって流出する量の収支バランスはどうなっているのだろう。インタネで検索してもその研究結果が見当たらなかった。永遠に安定ならば南極で形成される氷の量と氷山として流れ出す氷の量はバランスしてなければならない。

公転周期のゆらぎ説を唱えたい
 僕の専売特許では無くてインタネにも結構情報があるのだが、地殻の移動(表面滑 り)では無くて地軸の移動にその原因を求める説がある。地球の自転は面は現在太陽 との公転面から23度半程傾いている。このため中緯度(北緯、南緯23度半以上)地方では季節がある。夏は暑く冬は寒い。これは太陽からのエネルギーを受ける量が変化するからだ。具体的には太陽の角度が高ければ地表に太陽のエネルギーが届き、低ければ大気による減衰と垂直表面積の減少で受け取るエネルギーが減少する。
 この地軸の傾きが増えたら。例えば60度くらいになると北緯60以上では夏は白夜、冬は暗黒である。草花は育つが樹木は育たないだろう。しかも冬の積雪は一気に春に溶け出すので川による地形の侵食は強く進むだろう。
この地軸の傾きをコントロールするのが南極の氷の重さってのは解る。独楽は回転の 重心が変わると首を振る。これは別な安定に遷移する動きだ。独楽は地球の重力で倒 れるが宇宙に浮かぶ地球は倒れない、新しいモーメントに合わせて公転面と自転面の ズレを発生させるだろう。それが氷河期の原因なのかもしれない。
 加えて話は戻るが、各惑星の公転起動は他の惑星の重力の影響を受けている。火星には「水のような液体で出来た地形」がある。これは観測衛星からの写真で確認できる。ならば何故火星は大気を失い今の姿になったのか。考えてみると地球は太陽系では丸い公転起動を維持していた期間が火星より長いのではないか。
 公転軌道に氷河期の原因を求める説はある。複雑な太陽系の引力バランスで地球の半分、重量では1/4の火星が我々の知らない過去に彗星か他の惑星の引力で公転軌道を変えたのではないか。簡単な話太陽からの公転軌道が夏は水が溶ける程近く、冬は星全体が凍る程遠ければ生命は育たない。それが、火星に高等生物が発生することを阻害したのではないか。
 そんな思いで望遠鏡を覗くと、地球の氷河期と火星の絶滅期になにか宇宙的な共通項はないかと考えてしまう。たぶん宇宙的偶然で火星は公転軌道を変え地球は丸いまま残った。そんなイベントが過去数十億年前にあったのではないだろうか。
太陽系で隣の惑星との交流って絶対有ると思う。太陽系は地球以外に生物は居ないのかなぁ。地球的生命体では無いが木星の衛星のイオやユウロパには地球の深海火山口に見られる貝の一種の生命は居るのではないだろうか。
氷河期の原因も未知な人類の知恵なのだ、火星が6万年前に見た地球と少しだけ変わったのが凄く変わったのか、望遠鏡の先の火星を見ながら「また、240年後に合おうな」と思ってしまった。
 その頃には向こう(火星)から人類が望遠鏡で大接近した地球を見てるかもしれない。


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2003.08.31 Mint