市町村ホームページ拝見
市町村のホームページの評価と言うか、案内をしたくて、
「ホームページ拝見」を作ったのだが、これが日経北海道の記者の目に留まり、この記事が十勝毎日新聞の目に止まり3月9日付けの「札幌トレンド」の記事になってしまった。
で、早速抗議のメールが1通、一点豪華主義でこちらがメインって情報が1通舞い込んだ。
「日経にはセンセーショナルに書かれてしまった」と話したのに、これを真似るとは(笑い)。
「足寄・池田・士幌は合格点」って、見出しの付け方ですでに話した内容よりも日経に近い。
市町村りホームページは大半が「絶滅寸前」。札幌の会社役員が独白に実施した「格付け」でこんな結果が出た。十勝管内もそこそこ健闘しているものの、半数以上は最低ランクという厳しい評価になった。同役員は「地域の発憤材料の一つにしてもらいたい」。とこれをインターネット上で公開している。
格付けをしたのは、ソフト会社の情報システム技術部長(46)地方の博物館や資料館巡りが趣味で、その情報を調べるうちに、市町村のホームページの実態に興昧がわき、個人的に調べ姶めたという。
昨年から半年がかりで全道二百十二市町村すべてのホームページを細かく調ベ、環境庁のレッドデータブックにならって、「北海道インターネットレッドデータブック」として「赤」(絶滅寸前)、「黄」(絶滅注意)、「青」(ご立派)に三分類した。
絶滅寸前てのは当たっているが、「格付け」、「最低ランク」の用語は少しニュアンスが違う。「地域の発憤材料」には補足が必要だろう。始まったばかりのインターネットで横並びではなく、独自性を持って頑張れば日本一のページは、そんな手の届かない処には無い。
例えば、標茶町の町議会の広報などは日本で唯一と評価されている。また、地域独自の行事や風景は他に真似ることが出来ず、それすなわち日本一となる。その点に現地の人は気が付いていないのではないだろうか。やれ、カッコ良いページだとか、興味を持たれるページだとか、デザインに何万円もかけて、本当に必要な生の情報、生きている情報、双方向の情報に努力しなければ、国道沿いの看板でしか無く、これでは情報発信しているとは言えない。そのようなページが多すぎる。てな話をしたのだが。
あ、ついでに言うと「自転車で市町村を回りながら、博物館や郷土資料館を訪れるのが趣味」って言ったのだけど、前半はしょるなよなぁ(笑い)。
評価のポイントは
@最新の情報が記載されているか。
A全国向けになっているか。
B市町村だより(広報紙)の内容を載せているか
C若い市町村職員の悪のりみたいなものがあるか
など。
結果は、「青」と「黄」がそれぞれ三十五市町村、あとは「内容も業者に任せっぱなしで、やめた方がいい」(xxさん)というような「赤」だった。
くーー、言ったまま書いてある(笑い)
十勝は、足寄、池田、士幌の三町が「青」、帯広、本別、大樹、新得の四市町が「黄」、あとはすべて「赤」となった。
足寄は、町の関係者がロサンゼルスから発信しているというユニークなもの。町の季節感あふれる写真を多用するなどして、全国、全世界に足寄をアピールしている。士幌は「地道だが、コツコツと町村だよりなどの情報をじっくりためながら出している」(xxさん)という。池田は「ワイン一本に絞って、日本中の人がどこでいつ買えるかなどが細かく分かる」(同)と高得点だ。
帯広は、「きらびやかで量も多いが、擬りすぎの面がありすくにエラー表示が出て目的の情報になかなかたどりつけない。市の中に向かってのものが多い。十勝を代表するまちなのだからもっと外に発信してもらいたい」というのが絶滅注意点灯の理由だ。
この格付けは昨年暮れから公開しているが、これまでに約千九百件のアクセスがあり、自治体関係者らを中心に関心を集めているようだ。xxさんは「十勝は全体的に見ればまあまあの地域。しかし、電子メールの受け付けがないなど、インターネットの特徴である双方向性を生かしていないのが多い。全国には町村の細かな情報まで深している人が多いのだから、いいところのものを参考にホームページを活性化してほしい」と話している。
あ、写真入り(白黒)でした。
日経に記事が出たときは、月曜日だったのだけれど、朝1300のアクセスカウンターが夕方には1600を越え短時間で急に変化した。この担当記者はインターネットのホームページを見ていないのではと思われるのは、どうも渡した日経の記事を参考にしているみたい。
実際に帯広のページを見せていた時にやたらスクリプトエラーが出たのだが、これは、そもそも作り方が悪い訳で、最低ネスケとエクスプローラーでデバックして欲しい。
加えて、「忠類のナウマン温泉」、「幕別のパークゴルフ」、「芽室のゲートボール」と特徴有る地域なのに何故情報発信しないのか、帯広は何時もCRP(コンビジネス・ラジオ・ホーン(単一局による自動車電話で、農水省の農道空港と同じような郵政省の失敗事業(あ、先を読めない事業に訂正)))みたいに飛びつくのが速いが飛び降りるのも速い。市町村のホームページはコツコツ数年継続して情報が蓄積され味が出てくるものなのだから、最初はささいな情報から初めてじっくり取り組めば良いって話もしたのだけれどなぁ。
ちなみに、役場のページでなくて、JAのを張っている町村が有るのだけれど、役場のじゃないのに誤解を招くって抗議が来た。しかも、「腐った情報をアップするくらいなら無いほうがまし」とのご意見には驚いた。僕は腐った情報をアップして真を問えと言いたい。ただ、役職名付きの正式な抗議なので、この町村だけ唯一空欄にしようと考えている(おぬしもわるじゃのぉ、越後屋)
しかし、考えてもらいたい。212市町村の中には、外部に委託している処も多い、それで失敗している処も有れば、成功している(江別なんか大変巧く行ってる)処もある。全てが「やめたほうがよい」では無い。現在集計中だが、いったい年間いくら有ったらそこそこ出来るのか。枝幸町なんか、just-netだから、開設費は只だろう(憶測)。
広報公聴にかける予算はどれくらいだろう。広報と称して札幌や東京で飲み食いする出張費に比べたら、1年間ホームページを維持するのはゼロが一桁違う。なんなら、我が社で年間50万円でホームページを受けても良い(金と情報は出すが、口は出さないって条件で)。
最近、瀬棚町のホームページを見直している。考えてみると日本で最初の女医さんてのは全国3300市町村の中で瀬棚町にしか居なかった訳で、これをホームページにするのは一点豪華主義で良いと思う。他に、生活情報も完備できれば最高なんだけれど。
情報が腐るかどうかは、他の批判ではなく自分で体験しなければ解らない。メディアってのは評論家が少ないのは、体現する媒体だからと思う。インターネット評論家はアマチュア無線評論家と同じくらいマイナーで、ほとんど居るのかどうか解らない。
どんな情報が喜ばれるのか、それは、マーケットに聞け。自分で「腐らない」と思っていたものでも、冷凍食品では誰も見向きもしないかもしれない。マーケットに聞く姿勢が役場に欠如している、もしくは強化しなければならない点だ。まずは、年間50万円で始めてみる市町村は無いか。