「ジェットでGO」はクソゲーなのでは?

飛行機オタクなので集めている
 ファミコンの時代から飛行機関係のゲームは結構興味を持って集めてる。そのどれもこれもがイマイチなのだが、今回「ジェットでGO」を購入したのだが、ま、はっきり言ってクソゲーだと思う。
 今になって「ジェットでGO」かい!って意見も有ると思う。実はその少し前に「パイロットになろう」を購入して、これが結構気に入っている。ストーリーはパイロット学校で腕を磨いて卒業するっものなのだが、アルバイトがすごい。「A国の依頼だよ、レーダサイトを破壊してもらいたい」とか「B国の依頼だよ、領空侵犯する航空機を撃墜してもらいたい」とかの内容なのだ。で、「紅の翼」のような幼稚な空中戦では無くて結構先読み射撃で撃墜するアルゴリズムになっている。これは前にも書いたが坂井三郎さんの「大空のサムライ」でも空中戦技法として紹介されてるのだ。
 このゲームの後に購入したのが厄かもしれない。
 たまたまヤフーオークションでコントローラとソフトのセットで4000円程度だったので購入しようと応札するのだが、なかなか落札できない。ところが、札幌近郊のBook・Offでコントローラ950円、ソフトも950円てのを目にして衝動的に買ってしまった。娘に「ヤフオクで送料込みで4000円なら払う」と宣言していたのだが、僕が見つける前に娘が見つけたのだ、目の前で差益2000円を徴収されてしまた。あくまで僕はこのコントローラとソフトを4000円で購入したのだ。その4000円に立脚した発言と思っていただきたい。
1800円なら文句も言えないと思う。単に飛行機遊びの額なのだから。電池で地面を走る飛行機のおもちゃ程度が「ジェットでGO」なのだから。

理工離れってことかな
 まずこの「ジェットでGO」は協賛がJALなのだ。今はJASと共同運営になってしまったが、ナショナルフラッグキャリアだったJALがこのゲームに何をサジェスチョンしたのだ。文学部の広告代理店折衝専門の人間が係わって「JAL協賛」としてるのだろう。とてもJALのプラスになる内容のゲームでは無いのだ。
 そもそも旅客機はどのように飛ぶかの基本的理解がこのゲームは出来てない。航空機は3舵のコントールで動きを決める。それが、方向舵、昇降舵、エルロンなのだが、これは短期的機体のコントロールの話しなのだ。航空自衛隊のブルーインパルスのアクロバットのような場合はこの3舵コントロールで語れる。
かしかし、民間の旅客機ってのは自衛隊の戦闘機と違い3舵コントロールのみで操縦しているのでは無い。いわゆるマニューバ(機動)で民間航空機が操作されてるって発想は全然違うのだ。飛行機をセスナと軍用機とジャンボと同じに捉えてるのがこのゲームに感じられる。それは、ゲームを作る人間がこの事を理解出来ないってことだと思う。ゲームなんだから大目に見てよってメッセージは伝わってこない。
 文学部の作ったゲームと僕はこの「ジェットでGO」のゲームを呼びたい。細かい所はたくさんある。例えば、エンジンのパワーを落とすと速度が下がる。それが民間航空機の常識なのだが、このゲームでは速度が下がり高度も下がるアルゴリズムになってない。だから、速度と高度を下げるのにスポイラーを立てる機能があるのだが、これを滑走路直前でも使える。これって本当にJALが協賛したのぉ。結局箔付けだったのかなと思う。
もっと言えば、JALに乗る人が減るんじゃないの、こんなソフトの片棒担いで。

時代は「マニア」に集約する者が勝つ
 インタネって世界を解っていない人が多い。そもそも「インタネって何ですか」と聞かれる。インタネは僕が作った造語で「インターネット」の短縮。でもこれを「ネット」と呼ぶのが正しいって世論がある。じゃぁネットで頑張れば良いと思う。基本的にJRの駅で売っている冷凍ミカンのネットと同じに扱われたくない。だから、僕は「インタネ」って言葉を使いたい。
 ある意味、このインタネの威力は解る人には解る、解らない人には解らないってのが現状だろう。その意味でジェットでGOを考えると能力無いなと感じる。マイクロソフトのフライトシミュレーター程では無いにしても、飛行の原理をもう少し勉強して欲しい。
上昇と降下がオートパイロットなのでまったく楽しめない。旅客機の操縦の醍醐味として目的地の手間何処から降下を始めるのが効果的なのか、航空管制に指示された高度をいかに保つか。他の旅客機との間隔をどう保つか。着陸出来ない場合の代替空港に何時向かうか。書き出したらキリが無い。
 先のマイクロソフトのフライトシミュレーターはセスナ程度の基礎操縦に使えるらしい。現にアメリカの操縦学校では飛行機の機動とはどのようなものかを教えるために採用されてるらしい。このソフトは確かに楽しいが旅客機の運行って部分はほとんど無い。逆に「ジェットでGO」にこれを期待したのだが、クソゲーなので落胆は大きい。
自らがPIC(パイロット、イン、コマンド)となって判断を積み重ね、フライトを組み上げていく。それが、飛行機マニアでは無くて、運行マニアを唸らせるソフトとして仕上がって欲しいと思う。
 これだとドラマ「GOOD LUCK!!」の協賛のANAの勝ちだな。「ね、シンカイ君もそう思うでしょう」(黒木瞳の声で)