地球温暖化の元凶はCO2論は21世紀の暴論

調べれば調べるほど不可解
 インタネを検索すると多くの意見を調べることができる。
(1)地球温暖化は観測記録として正しいようだ。
ま、藤原正彦氏が「国家の品格」で「論は駄目!」と言ってる。最初の出だしの立ち位置が違うと全てが間違いになるってのは解るが、事実と推論がてんこ盛りになっているのが今の「地球温暖化の元凶を探せ」の実態だろう。まず、事実は事実として受け止めておこう。
(2)大気中のCO2濃度の増減と気温の増減が相関してる。
これも実際の観測記録が示している事実である。
(3)大気中のCO2濃度がこれ以上上昇すると地球は高温化して人間の住環境か破壊される。
このあたりから少し疑問を持たざるを得なくなる。今までの(1)(2)は観測結果で事実であるが(3)は未来予測なので確実性が観測記録に比べると数段下がる。ここに一歩を踏み出すと先の藤原正彦氏の言う論の出だしの間違いで以後の考察は全然価値を持たないことになる。
 そして、インタネで調べれば調べるほど(1)と(2)を根拠に展開される地球温暖化の今後に180度も極端に違う論が展開されている。厄介な事に一方の「CO2を減らさないと大変なことになる論」は条約として国際社会の取り決めとして京都議定書になって一人歩きを始めているのだ。国際条約の京都メカニズムとして国レベル+民間レベルでの資本の流れを誘発してる。もはや止まらない事態になっている。

「温暖化って悪いことですか」
 村上ファンドの村上氏の「お金儲けって悪いことですか」になぞらえて考えると最も根本になる「温暖化」って悪いことなのかあたりから考えてみる必要があるだろう。
 温暖化の影響として海水面が上昇し太平洋のツバルが沈んでしまうってのがある。でもね、地球の歴史から見れば波の浸食作用によって消えた島は沢山あるのであって、海水面上昇が悲劇を招くのなら、現在の文明で最適な方法を考えれば良い。例えば小松左京氏の小説「日本沈没」あたりで国際機関が取った方法(各国への移民)も考えられる。そもそも、グリーンランドの氷が全部融けて海水面を上昇させるには1000年かかると言われている。その間に考えれば良いことでは無いか。
 北極の白クマが絶滅してしまう。これも変な話で北海道に住む僕としてはサミットが開かれる洞爺湖の外来種ウチダザリガニの繁殖のほうが気になる話で生態系の変化なのか破壊なのか。種は環境に適合して変化したものだけが生き残るっての正論で、何も北極の氷が融け白クマが困らないように人類はCO2の排出を抑制しようってのは説得力無い気がするのだが。
 灼熱と干ばつで多くの人が死ぬ。これには笑ってしまった。世界の中で暑さで死ぬ人よりも寒さで死ぬ人のほうが二桁くらい多い。貧困や飢餓から栄養失調で亡くなる人も気温が高ければ生存可能だろう。また、気候が暖かければ一部地域に干ばつが襲うかもしれないが、地球全体として食糧供給力は増すのだから現在より多くの人口を支えることができる。その配分方法については地球の自然系の問題では無くて人類の社会系の問題なのだから「そんなの、かんけぇ無い」。
 地球が灼熱地獄になる。かなぁ。海洋の熱吸収力って中途半端では無くて、その海洋が5億年前には全凍結したことがある。氷河期でも地球の一部では植物が育っていたが過去地球は全凍結は経験してるが灼熱地獄は経験していない。どのようなメカニズムなんのか、今後の火星の歴史を調べることにより解明されるのだろうが、温暖化の悪循環で灼熱地獄になるよりも寒冷化のほうが可能性が高いのではないだろうか。ただ、地球創世記の頃は大気は100気圧の水蒸気と100気圧のCO2だった過去があるが、多くの炭素は気体として存在した時期を経て地殻や海洋に閉じ込められている。これを数百年で甦らせることは人類には出来ないだろう。

事実の読み方は多様
(1)を検証してみよう。地球の平均気温は上下しながら100年で0.5度ほど上昇している。これは地球が西暦1400年頃から小氷河期に入り西暦1800年頃から回復に向かっている。その温度上昇のペースが100年で0.5度程度なのだ。これが自然現象なのか人類の化石燃料燃焼によるものなのか確実な研究成果は無い。ただ、京都議定書で西暦1900年からの気温上昇が100年で0.6度との観測が正しいとすれば(あくまで前提を設けるが)人類が関与したのは100年で0.1度と出てくる。ま、これが誤差範囲なのか厳密に言えるのかは今後の研究結果に待たざるを得ない。
(2)については真っ向から解釈が対立している。原因が何で結果が何かって根本の問題だ。気温が高い時期に半年ほど遅れて空気中のCO2が増えていると読み取るか、CO2が増えて気温が上昇したと読むかだ。実際には時系列に見ると前者のようだ。大洋のCO2吸収力が気温上昇とともに弱まるので、海洋表面から大気中にCO2が出てくる。特に海洋面積の広い南半球での観測で顕著に出ている。とすると、原因と結果が逆で、地球温暖化の元凶がCO2って説は成り立たなくなる。ま、どちらが正しいかは今後の研究に待たざるを得ない。
 現在捕らえられている観測結果だけでもその解釈は180度違う。本当はどっちなのかは正直「解らない」が正しい選択に思える。しかし、既に日本は途上国のCO2排出権を買うって政策を打ち出してる。それも京都メカニズムに準じた国際公約だ。
何も解らない現状で、CO2の排出権を買うってビジネスが全うなものなのか政治家は良く考えて欲しい。
 金融が作り出した架空取引に日本が率先して乗せられているのでは無いだろう。そもそも京都議定書自体がエネルギー・シンジケート(特に原発シンジケート)の仕掛けた国際的商法では無いのだろうか。世界征服を狙うスラッシュ(昭和40年代のテレビドラマ「ナポレオン・ソロ」参照)みたいな組織が世界には存在するのでは無いかと不安に思ってしまう。
 ま、どちらにしてもエネルギーの浪費は避けるべきで、その意味でも我々個人が出来ることはCO2ビジネスに巻き込まれて火傷をしないことと、浪費を避けることだろう。

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