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沖ノ鳥島問題があった
日本で一番南の島である沖ノ鳥島は東京都小笠原村に属しているが、海岸法の改定により現在は国土交通省直轄の海岸地域として日本の領土の一部をなしてる。満潮時の北小島と東小島が海面から顔を出してるので国際的に島として認められている。
もっともこの二つの島は海水の浸食から守るために消波ブロックで周りを固め、チタン製の網で覆われている。この二つの岩礁を浸食で失うと半径200マイルの排他的経済水域(EEZ)を失うことになるため、護岸工事には300億円以上の税金が投入された。日本の領土保全作業である。 国際的な海洋法では島を「第121条第1項 島とは、自然に形成された陸地であって、水に囲まれ、満潮時においても水面上にあるもの」と定義している。つまり、人工物を積み上げては島と認められない。また、一説には「沖ノ鳥島は島では無くて岩。だから、領土では無い」との説がある(中国あたりがよりどころにしているが)。国際海洋法では「第121条第3項 人間の居住又は独自の経済的生活を維持することのできない岩は、排他的経済水域(EEZ)又は大陸棚を有しない」となっている。 幸いなことに海面下ではあるが広い珊瑚礁を有してるので、人間の居住に適する人工物を作って居住することはできる、が、沖ノ鳥島は現在は無人島である。 沖の鳥島の情報はここ 排他的経済圏(EEZ)を確立するために、現在まで人口構築物として天文観測所と灯台を設置している。また、東京都の石原慎太郎知事は海洋温度差発電の施設を設置し稼働させる考えを持っている。 最近中国が近辺で海洋調査を行っているように、世界で認められる「島」ではあるけれど排他的経済水域(EEZ)は存在しないって主張に対して明確に説得力有る説明がなされたのは、1999年4月16日の第145回国会衆議院建設委員会の場での国会答弁(国内向け)だけである。国際的には日本の領土と認められているが排他的経済水域(EEZ)を有するかどうかは確立されていないのが現状だ。 |
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