おれは小池に1票入れる 小泉純一郎元首相

小泉元首相は麻生氏が大嫌い
 小泉内閣の時に参議院で郵政民営化法案否決の時に小泉純一郎首相は臨時閣議を招集し衆議院の解散をはかった。この時に衆議院の解散に反対したのは島村宜伸農水相、麻生太郎総務相、中川昭一経産相、村上誠一郎行政改革担当相の4人。
中川昭一経産相は最終的に解散に合意したが、他の3人はあくまで衆議院解散に否定的だった。小泉純一郎首相はこの3人を個別に別室に呼び衆議院解散を説得した。
この時麻生太郎総務相は「たかだか郵政のことで衆議院の解散でもなかろう」と小泉純一郎首相の逆鱗に触れる発言を繰り返した。結局、最後まで反対した島村宜伸農水相は辞表を提出したが小泉純一郎首相は辞表を受理せず閣議を中断して天皇の認証を得て島村農水相を罷免した。そして自らが農水相を兼務して解散詔書に署名した。
「衆議院の解散は、内閣の助言と承認に基づく天皇の国事行為」とされているので全閣僚が署名し天皇が最後に署名した解散詔書を衆議院議長に渡して解散となる。
この後の選挙で大勝した小泉純一郎首相は麻生太郎氏を外務大臣に登用しているが、小泉純一郎首相の麻生嫌いはこの時の「たかが郵政のことで衆議院解散でもなかろう」が強く残っている。
 しかも、今回の自民党の総裁選挙では改革路線が消え入りそうな状況で、ここ一番の直感の人である小泉純一郎元首相は前日まで「いまは言えない」としていたが12日の各社の朝刊を読むにつけ、ここ一番の発言になったのだろう。しかも、それを「公にして良い」とお墨付きまで与えた。

小泉チルドレンの身の振り方
 衆議院の年内解散総選挙のスケジュールは既定路線になっている。前回の郵政解散で大量当選したいわゆる小泉チルドレンにとって初めて遭遇する議員再選の試練だ。どの小泉チルドレンも追い風があればこその前回当選で、今回の選挙は厳しい状況にある。
 誰が首相で選挙を戦えば良いと考えているのか。暗黙の小泉純一郎元首相のメッセージに麻生太郎氏では衆議院選挙を戦えないと考えるだろう。議員票の多くが小池百合子氏に流れる可能性が出てきた。
 地方票も同様かもしれない。地方が中央との格差拡大に陥ったのは小泉純一郎元首相の政策のためだ。の意見もあるだろうが、やはり自民党を語る小泉純一郎元首相に共感を持つ党員も居るだろう。無条件に麻生太郎氏から微妙に小池百合子票に変わっていくだろう。
 問題は開票が地方票が先に行われて公表され、その後に議員票が投ぜられる。この地方票の結果が麻生氏圧勝ならば雪崩現象で1回目の投票で過半数を獲得して麻生総裁誕生となるだろう。しかし、地方票の出方に小池百合子氏善戦の形跡が出れば議員は迷ってしまう。このまま麻生太郎総理で衆議院選挙を戦うのが良いのか、小池百合子総理で衆議院選挙を戦うのが良いのか。特に小泉チルドレンは後者になるだろう。
で、1回目の投票で過半数に届かず、なおかつ小池百合子氏が2位に付ければ決選投票になる。同じ改革派の石原伸晃氏の票はそのまま小池百合子票となる。与謝野馨票も反麻生の色合いが強いので小池百合子票となるだろう。そして、小池百合子総裁の誕生。
 が、このシナリオには大きな落とし穴がある。決選投票にまで進むと国民には自民党は一枚岩では無い印象が広まる。さらに、直感の人である小泉純一郎元首相が小泉チルドレンを集めて(その参謀は武部勤氏だ)新党を旗揚げして衆議院選挙に挑むことになるかもしれない。
 1回目の投票で決まらなければ、つまり、麻生太郎氏が1回目に過半数を取らなければ、自民党が壊れる日にもなる。

もはや終演の自民党総裁選挙
 テレビは麻生太郎大勝を打ち出して自らの首を絞めてしまった。視聴者が自民党総裁選挙に興味を失ってしまい番組が数(視聴率)を稼げないのだ。
 今回の小泉純一郎元首相の発言は大いに利用したいだろう。そのためには多くの小池百合子関係者がマスコミに登場する。小泉純一郎元首相の命を受けた候補とまで持ち上げてムードを作り数(視聴率)を稼ぎにくるだろう。これはメディア・ジャックそのものだ。
 小泉純一郎元首相は直感の人だと思うのは9月22日の投票まで10日のタイミングに小池百合子支持をぶち上げたことだ。投票の9月22日は月曜日、10日前にぶち上げておけば週末の政治番組を2回通過できる。1回目の週末の政治番組では理路整然と改革路線の継承を広報し浸透させ、2回目では集大成でゴールに向かう勢いを劇場型で演出する。
 はたして自民党党員はどのように動くのか。ただし、麻生が嫌い、小池が嫌い、は決して少なくない。下手をすると2位に石原伸晃氏が滑り込み大逆転が演じられるか。
ま、夢は、寝て見るものなのだが。

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2008.09.12 Mint