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政局の場こそが小沢一郎氏の出番
先に東京地検特捜部の狙いが解らないと書いたが、同様に小沢一郎氏の政治信条も良く解らない。選挙担当とは専門職で解りやすいが、政治家は国家を論じてこそ政治家の本領を発揮できるのであって選挙は手段でしか無い。その手段担当に甘んじるのは政治家の姿勢としては不可解だ。唯一考えられるのは政治資金(その大半が選挙対策だが)である政党助成金の配分権を選挙担当として仕切りたいってことだろうか。それは、政治とは何も関係ない事なのだが。国家を論ずる姿勢が政治家の魅力のはずなのだが、それが無い小沢一郎氏に何故人が付いていくのか、それは金でしか無いのか。非常に不可解な小沢一郎氏の「力」である。 政治が乱れて政局になれば小沢一郎氏の出番になるのだが、本人が政局の震源地では対応の方策が無いだろう。現に民主党の支持率が下がっているのは反小沢の雰囲気が国民の間に浸透してきた訳で、この政局を治めるには自らの幹事長辞任しか無いだろう。 意外と東京地検の目的はこの辺にあったのかもしれない。民主党内部でも小沢支配を快く思っていない議員は多い。しかし、表だって行動するには数の論理で負けてしまう。小沢一郎氏に逆らって冷や飯を食わされている民主党議員も多い。それを目にするにつけ、表だって反小沢の先鋒に立つの出来ない。しかし、東京地検の捜査対象になったことで世論が反小沢を後押ししてくれるかもしれない。この思惑が達成できれば東京地検のシナリオは完結するのではないだろうか。 |
2010.01.15 Mint
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