フレミングの左手の鳩山コード
ダビンチ・コードよろしく、今回の鳩山由紀夫氏のフレミングの法則を持ち出した中に潜む謎を勝手に推測してみよう。
前回の二重辞任直前の親指ガッツポーズのコードは解いたつもりなのだが。その詳細は「
謎だらけの鳩山由紀夫総理の退陣へのプロセス」にある。
今回のフレミングの法則に出てくるのはトロイカ体制である。鳩山由紀夫氏、菅直人氏の2名で旧民主党を作り、そして自由党と合併して小沢一郎氏を加えて3名で最終的に政権交代にまでたどり着いた。これに輿石東参院議員会長を加えて「トロイカ+1」体制で行こうじゃないかってのが鳩山由紀夫氏のシナリオだ。
マスコミから漏れてくる情報では小沢一郎氏が民主党選挙に立った場合は世論調査の結果と違い小沢一郎氏の当選の可能性が高い。仮に万がいち小沢一郎氏が負けるとなったら小沢一郎氏は党を割ることになる。つまり、民主党が割れないためには小沢一郎氏が当選しなくてはならないって与党故の引力の法則が働く。
この事は菅直人氏は100も承知で、口では強気の発言をしているが内心は小沢一郎氏に潰される自分が現実問題化していたのだ。その意味では鳩山由紀夫氏の話は渡りに船であった。だから、会談の後に車に乗り込む鳩山由紀夫氏に走りより手を握って「どうも、ありがとうございました」とまで行動している。このあたりに菅直人氏の総理大臣としての風格の無さが露呈するのだが、ま、それは今回の話の本流では無い。
鳩山由紀夫氏が整地した滑走路に小沢一郎氏が着陸って構成だが、これは現時点(8/30)ではまだ予断を許さない。
ま、主眼は鳩山コードにあるので、小沢一郎氏が立候補しようがしまいが、現時点での背景を基に鳩山コードを解いてみる。
難解なフレミングの法則
現在の学習要領は「ゆとり教育」路線なのでフレミングの法則をどの時点で教えているか解らないが、40年も昔には中学校で教えていた。実はこれは大学でも教えていて非常に難しい理論を非常に簡単にしたものが中学校でフレミングの左手の法則として教えられていた。先に書いた説明は当時の中学生向けである。
同じフレミングの法則が大学になるとローレンツ力(りょく)の話になる。電磁場中で移動する荷電粒子が受ける力のことがローレンツ力(りょく)だ。荷電粒子なんてのは中学校では出てこない。俄然難しくなる。このあたりの説明はwikiでも見てもらいたい。
で、原点の左手で作ったフレミングの法則を見てみよう。記憶力に自信の無い人は親指にF、人差し指にB、中指にIとフェルトペンでも利用して書いておこう。
これを仮にF君、B君、I君としておこう。
F君とB君はベクトル(進む方向)が90度違う。B君とI君も90度違う。そしてF君とI君も90度違う。これが鳩山コードだ。
つまりトロイカは同じ方向に進まない。通常トロイカと言えばロシアの3頭立て馬橇(そり)のことで、転じてスターリン亡き後に一人に権力を集中させず集団指導体制をとったのがトロイカ体制だ。この3頭の馬が橇(そり)を進めていく。
しかし、鳩山由紀夫氏は「フレミングの法則」と言った。
もう一度左手を見てみよう。左手の法則はモータの原理なのだから、左手の手のひらはF君の方向に動く。F君は親指である。3ヶ月前に鳩山由紀夫氏が謎のガッツポーズをした時に立てたのは左手の親指である。一般的に親指を立てる行為は「全てが巧く行っている」って合図だが、今回はそれにB君とI君が加わった。しかし、主役はF君である。
そして今度はフレミングの法則だから左手は親指の方向に動く。
F君は誰か。
それは今回のキングメーカーである鳩山由紀夫氏本人である。
民主党に一番勢力を持っているのは小沢一郎氏では無くて自分なのだとアピールする鳩山コードがフレミングの左手の法則に込められていたのだ。
さてさて、現時点では民主党の代表選挙が有るのか無いのか解らないが、鳩山コードに秘められたものを、今後、B君とI君が思い知る場面が来るのかもしれない。
やっぱ、宇宙人は宇宙人だったのだ。