郵政民営化法案否決>いよいよ衆議院選挙突入

反対議員は選挙で党公認しない
 ま、一度言ったら後に引く勇気を持たない変人の小泉純一郎首相だから、参議院の郵政民営化法案否決によって自らの言動に自らが縛られるようにして衆議院解散に向かって走らざるを得ない。ま、首相官邸から缶ビールとウーロン茶の缶を片手に出てきた森前首相が「変人を超えてるなぁ」と言ったのはぎりぎりの土曜日の夜。
 おなじようにタイトルの「党公認しない」も自らの言動で自らが縛られる例だろう。小泉純一郎首相の取り巻きは言われたことをするイエスマンで固めたので郵政民営化反対の自民党議員は新党(暫定新党)結成を計らなくては選挙を戦えないだろう。それに加えて「選挙区で対立候補を出す」ってのは自民党をブッツブスって公約の最終仕上げって面もあるけれど、自らが自民党に残る気持ちは小泉純一郎首相には有るようで、これが何か納得できないのだが、ま、言い出したら聞かない変人だから何をやるのも自分の中ではOKなんだろう。
 で、イエスマンの取り巻きは迂闊に対立候補を立てて全面戦争になっては民主党の思う壺なので、公明党支持に回ってお茶を濁すだろう。彼らのやりそうな姑息な手法ってのはこの程度だ。が、郵政民営化賛成の公明党なんて党員すら支持しないだろう。結局、票は割れて自民党の惨敗となるだろう。
 複数人が当選できる中選挙区制ならいざしらず、現在の衆議院の選挙制度は小選挙区制。派閥で二人の候補を調整しあった時代とは大きく情勢が変化している。対立候補を立てて当選させないなんて手法が通用する選挙制度ではないのだ。にもかかわらず取り巻きのイエスマンが言われたとおりに候補を選定したら、ま、9.11は自民党にとって遅れてきたテロ被害ってことになるだろう。

郵政民営化へ反対の筋道
 これは民主党が本当に政権を奪取できるかどうかの瀬戸際の話題なのだが、実際に民主党内にも郵政民営化に賛成の議員も多い。実は、その筆頭は岡田代表だったりする。小沢一郎氏は郵政民営化法案が自民党のアキレス腱になると読んで最初から「民主党は郵政民営化に反対でなければならない」と理論は後から着いてくる小沢流の方針を鮮明にしていた。岡田代表に直談判したって話も聞こえてくる。その政局読みで小沢一郎氏は結果として正解だったのだが、後から付いてくる理論武装が後手に回っている。
 いまだに『国の財政赤字の元凶は郵政からの財政投融資が官僚支配の外郭団体に垂れ流されるため』と考えている知識人が多い。それは基本的に感情論なのだ。過去の経緯はそうであったが、郵政公社化によって、財政投融資の蛇口は閉まったのだ。その効果が現れないうちに郵政民営化を走るから様々な情報不足と実証不足が生じて物事が見えなくなっているのだ。まるで、キャンディズの「微笑返し」の中の「お引越しのお祝い返しも済まないうちに、また、ですねぇ」となったのが今の郵政民営化法案の実態だ。
 民主党は郵政民営化に反対なら反対の説明責任を果たさなくてはならない。旧社会党の土井孝子氏のように「駄目な物は駄目」では政権政党にはなれない。
郵政民営化10年計画を策定して、国民に説明し、今は反対、将来情勢に鑑みて是々非々で郵政民営化に対処するとはっきりと明言すべきだ。民主党内部の郵政民営化賛成者は多い。しかし、先に述べたような筋道無き、なりふりかまわぬ小泉手法による郵政民営化には反対だろう。
 国民も同じ思いだ。だから、説得力有る側が政権を運営するって民主主義の原点に立って選挙に挑まなければ「民主党は郵便職員の側に立って、反対のための反対なのだ」って罵詈雑言を浴びかねない。

靖国神社8月15日参拝は有るか
 俄然現実味を帯びた小泉純一郎首相の終戦記念日靖国神社参拝。これは選挙対策としてもかなり強力な切り札になる。常日頃「内政干渉」と言ってきた小泉純一郎首相にとって、白黒つける選挙にしたいのだから靖国神社参拝も、ついでに国民のOKをもらおうと安易に考えるのは当然。実は、そのことで国民のナショナリズムを擽り、エセ文化人の民主党を叩いておくって選択肢が選挙対策としてある。
 「なにも選挙を控えて事を荒立てることは無い」って自民党の守旧派も牽制できる。中二階もばたばた切っておける。なににも比べて、小泉純一郎は日本の総理大臣として外国の誹謗中傷に屈しないもだとアピールできる。
 これに対して、旧社会党のような対応をとったのでは民主党は墓穴を掘ることになる。国会でああだこうだ言う前に、「靖国神社参拝禁止法案」を出せない軟弱さが露呈するからだ。政治家として立法の世界で正攻法で攻めるって実績が乏しい現状では負け犬の遠吠え的な対応は対選挙対策として微塵も見せてはいけない。
 だから、小泉純一郎首相が8月15日に靖国神社参拝をしたら、「一国の首相として進退を掛けての行動に、公党として非難するべき筋の話ではない」と鷹揚に構えることが出来るかどうか。それが、政権政党ってものだって気が付くかどうか。
 たぶん、小泉純一郎首相は靖国神社参拝で選挙対策の博打を打って来る気がする。

最後に決めるのは国民
 マスコミにとって選挙は視聴率を上げる格好のイベント。日本テレビだって、9.11に向けて24時間テレビなんかやってる場合でないと思っているだろう。さて、今回の選挙は何のための選挙なのか。国民にはわかりづらい。なんせ、自民党と自民党の戦いで衆議院解散総選挙なのだから。でも、先に書いたようにこれは新手の「国盗り物語」なのだ。
 すっかり鳴りを潜めたが小泉純一郎首相が総理大臣に就任した頃に「首相公選制」もしくは「大統領制」の導入が検討の俎上に乗った。日本の議員内閣制度では誕生しなかったはずの小泉内閣が誕生してしまったのだ。それは派閥の長がネゴする時代が終わり議院内閣制といえども変人が総裁の座を射止めることが可能になった時代ってことだ。それだけ派閥の長の権力が衰退したってことと、逆に派閥の長では政治は動かせないってことの証明にもなった。
 そして、大統領制のように、はたまた地方自治のように国民が立法府を選ぶとともに行政府のトップも国民が選ぶ制度が熟してきたってことだろう。
 国民が選ぶ政府は国会で議論する必要があるが、基本的に行政の形を政治主導で再構築しようって考え方は民主党の多くと、小泉純一郎首相にしか無い。多くの国会議員は行政を従えて君臨すれども統治せず状態なのだ。ここに一番切り込んでいるのが民主党であり小泉純一郎なのだって両者は奇遇な関係にある。
 本当の改革の担い手は誰なのか。それは、完了に支配されない政治家ってことだ。残念ながら小選挙区制なのだ入れたい人間に投票できないが、せめて、本物を見抜く目だけは多くの情報に接して養っておきたい。
#また、横路しか選択肢が無いのかぁぁぁ。

button 郵政民営化、国盗り物語に発展する大河ドラマ
button 郵政民営化、各人各様の決断、衆議院解散総選挙

Back
2005.08.08 Mint