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大きな争点が無い参議院選挙
衆議院と比べたら定期戦である参議院選挙に大きな争点が無いのは当然かも知れないが、与野党の政策の差が無いことも一つの要因だろう。野党の言いっぱなしが通用しなくなった民主党は慎重にならざるを得ないし、自民党は今までの自民党政治を大きく切り替える訳にも行かない。双方が歩み寄って中道化してきたのが日本の政治の現状かも知れない。実は政権交代ってのはこのようなものかもしれない。革命のようにドラスティックに日本が変わるのでは無く、徐々に変化し数年後に「政権交代でこんなに変わった」と実感できるのかもしれない。 民主党は今まで自民党が出来なかったことをやるのが優先されるが、あまり自民党の後始末みたいな部分に熱心で国民への訴求力と説得力が弱い。 具体的には消費税問題で世間をかき回した菅直人総理の行動を押えられないこと。 この国をどのようにするかは坂本龍馬の船中八策に見られるように、常日頃考えていれば一夜にして明文化できるもの。それを、皆の合意で作ろうとするから民主党からこの国の形が出てこない。だから、対処療法の消費税問題に逃げ込むことになる。 今回の小鳩辞任が仕組まれた政治ショーとの意見が評論家の森永卓郎氏あたりから出ているが、結果として民主党は中道から右よりの勢力が仕切ることになったのは事実だ。 その右より勢力があまりにも右よりで自民党と区別が付かない民主党のイメージを広めている。具体的には前原誠司・国土交通大臣、野田佳彦・財務大臣達の勢力だ。 |
2010.07.08 Mint
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