天才バカボンのパパ、これでいい野田!の野田佳彦総理

歴代の民主党の総理大臣
 良くもこれだけ個性的な総理大臣が繰り返せるものだと感心するのが3代に渡る民主党政権の総理大臣だ。
 鳩山由紀夫総理大臣
 宇宙人とは良く形容したものだと思う。総理大臣としては言葉の重みに対す感覚が弱く、本人に言わせると「前の人と同じ話をしても何ですから」と発言の度に表現を変えて、その中身すら変わってしまう会話術を得意としている。一介の腰巾着ならまだしも総理大臣が相手にそんな配慮をする必要は無い。逆に、総理大臣たるもの相手を気遣うなんて必要無い。自分の考えを正確に伝えて相手の行動を引き出す。このリーダーシップが求められてるのに幇間じゃあるまいし相手に合わせて手を変え品を変えてサービスする必要は無い。
 船長が船員に気を遣って船が何処に向かうのか明確に出来ない。「私には腹案がある」なんてのを国会答弁で述べるに至ってはどんな論理構造をお持ちなのかとあきれてしまう。故に宇宙人ってのは的確な表現かもしれない。ただ、カメレオンと呼んだほうがより的確な感じを受ける。
 菅直人総理大臣
 打たれ強いボクサーのイメージがあるが、実体はファイティングポーズも取れないチキンボクサーだろう。そもそも戦うことを放棄しているのだから総理大臣としてこの国を引っ張っていく気概を持っていない。
 敵前で匍匐前進して集中砲火を浴びると横に転げ回って射弾を回避し、また打たれると更に転げ回って回避する。いかに集中砲火から逃げ回るかに長けた性格をいかんなく発揮していた。もはや転げ回っているだけなので終いには敵陣からだけでは無く味方の陣地からも撃たれる。
 もはや転げ回って回避する余地も無くなった3.11に、東日本大震災と福島第一原発事故の砲弾が開けた窪地に飛び込み集中砲火は頭上を通過していく。
 少しでも形勢が逆転すると腰から手榴弾を取り出して「ベントしろ!ベントしろ!」と叫んで見境無く投げつける。もちろん、敵も味方も無い回りはみんな敵だから四方八方に手榴弾をまき散らす。

3人目はドジョウだそうだが
 正確にはナマズだろう。湖底の泥に潜って目だけは出しておいて状況を伺う。状況を読む力だけで世渡りしてきたので自らは動かない。目玉が周囲をキョロキョロ見回すだけ。行いたい事を持っている訳で無く「立ち会いはガチンコで行くけど、あとは流れでよろしく」って八百長大相撲と何ら変わらない。その流れすら自らの動きで動かすことをせずに淀みのまま放置している。
 結論は意志からから発せられるのでは無く「流れでよろしく」なので事前の根回しも無い。誰にも相談しないのは孤高を保っているように見えるが実は友達が居ないだけ。そして、その流れを作っているのが財務官僚だから傀儡ナマズになっている。
 政治家は意志決定に多くの情報と意見を吸収し、最後は自分の責任で決めるもの。
 「知識→見識→胆識」の流れは情報収集→決断→結果責任と同義語だが泥に潜った湖底のナマズには煩わしい話だ。じっとしているのが最高の行動と思っているから。
 毒にも薬にもならない人畜無害の総理大臣で良い時代では無いだろう。そもそも、経済政策がまったく無い。「税と福祉の一体化」と言うが財布の違うものを一体化することは至難の業だ、高度な深慮遠謀を必要とする。かけ声倒れになるのは税金の財布を膨らませようとの増税を「税と福祉の一体化」に盛り込んでいるから。
 自民党時代の為替レートを見たら良い。当時の110円/ドルによって法人税収入は30兆円もあったのだ。それが78円/ドル時代になって、まったく法人税収入が無い。それに加えて法人税減税とはどこからの発想なのか。
 喫緊の課題は経済対策であり、税と福祉の一本化は長期的政策課題だ。にも関わらず経済対策、特に円安解消政策も皆無で、アメリカに「流れでよろしく」って感じだ。
 流れで流れ着いた先のオチが「これでいいのだ」は天才バカボンの定番。まさに、野田佳彦総理大臣は議論もせず、根回しもせず、唐突に結論に達しで「これでいい野田」とドヤ顔をする。厚顔無恥でナマズが名称としてふさわしいだろう。

これで良いわけ無い野田!
 三代に渡る民主党政権の総理大臣は世相の歴史に残るユニークさはあるが、政治の歴史に残る業績は一つも無く終わるだろう。未来の人はこの時代を間氷期ならぬ間政治期と呼ぶだろう。歴代の民主党総理大臣は民主主義政治の制度構造を担保していない。官僚の敷いたレールを走るだけの政治不在の政府を何時まで続けるのか。少なくとも任期満了まで続けるつもりなのか。これは日本国民にとって最大の不幸だ。
 政権交代があって明らかになったことは誰であっても既存の政治家にはこの国を任せられないって事実。自民党しかり民主党もしかり。政治家になってロン! 面前ウラドラ2枚で上がり。目的は達したからあとは「流れでよろしく」が蔓延している。政治はマージャンでは無い。そもそも民主党席は勝負以前に配牌が悪すぎる。
 テンパイが不可能で全面降りた局面で切り牌をキョロキョロ見ながら安全パイばかり選んで切っている。が、安全パイを切ると手元には危険パイが蓄積していくのだ。終盤の局面で役満に振り込む危険を認識せずに、何時までキョロキョロして安全パイを切り続けるのか。
 役満を振り込んでも「これでいいのだ」と言えるほど箱に点棒は無い。
 経済を見渡す大局観が無く、自分たちの卓しか、それも自分の牌しか見ない政治家に国民は何も托すものは無い。早期の衆議院解散総選挙で国民に決定権を戻せ。出来ないのならマージャンのメンツを変えろ。今の卓にはド近眼の視野狭窄メンバーしか居ない。しかも悪いことにこのメンバーはマージャンのルールを良く知らない。
 とても、これでいい野田とは言えない雀荘の隅の卓である。
 これで良いわけ無い野田!

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