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瓦礫(ガレキ)と書くのだが今回は漢字表記
マスコミも瓦礫(ガレキ)のような表記をする会社が多いが、パソコンによる仮名漢字変換が浸透した現在では瓦礫で十分伝わるだろう。最初に表明しておくが、今回は瓦礫における放射能汚染については述べない。何故なら、イデオロギーも含んだ複雑な話なので、これまた解決策も多岐に渡ると思われる。また、瓦礫焼却灰の取り扱いによって生じる長期間の低線量被曝の健康への影響については裏付ける経験則を誰も持ち合わせていない。 復興のために瓦礫処理(片付け)が必要であると言うが、震災と津波によって生じた瓦礫の処理をどのように行えば「民主的で合理的で経済的」なのかを考察したい。 現在の政府の方針は全国各地の自治体(県単位)での瓦礫の受け入れと焼却である。この方針に先の放射能汚染瓦礫問題が重なるから事態は複雑なのだが、放射能汚染問題が無ければ(無視すれば)現在の政府の方針は正しいかと言うと、大いに間違っているとしか言いようが無い。 まず、政府(この項にについては政府とは民主党内閣と官僚の合体した行政府について使っている)は先の阪神・淡路大震災の経験をそのまま鵜呑みにしたものだ。あの震災では倒壊した家屋の瓦礫の撤去は焼却しか選択肢が無かった。焼却炉の処理能力から一部では野焼きに近い状態も発生し、焼却炉での管理された焼却には瓦礫を他地域に搬送して焼却する必要があった。 今回の東日本大震災では阪神・淡路大震災と状況が違う。土地の冗長度が非常に高いのだ。簡単な言葉で言えば空いている土地が阪神・淡路大震災と比べて格段に広いってことだ。 ちなみに、阪神・淡路大震災で発生した瓦礫の総量は2000万トン、東日本大震災で発生した瓦礫は2300万トン。地域の広さを考えると同じ手法で片付けるのは合理的では無い。東日本大震災に合わせた瓦礫処理手順があるはず。それを前例主義なのか利権主義なのかねじ曲げいるのが今の政府だ。 加えて、瓦礫の山の映像を必要以上に流すマスコミ、後先考えずに瓦礫を強調するCMに声の出演を行っている中村雅俊氏、いったい何が目的なのか読んでいただくと解る。 |
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2012.03.08 Mint
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