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マネージメントとは何か
日本の多くの企業ではマネージメントをマネージャーに委ねている、で、マネージャーって職責は日本語では「管理職」と位置づけられる。ここがすでに日本の常識、世界の非常識なのだ。世界の多くの企業ではマネージャーは居るが「管理職」は居ない。管理職の責務を担うのはマニュアルである。彼らはマニュアル遵守でマニュアル以上の仕事も以下の仕事もしない。 日本では江戸時代の慣習が残っているのでマニュアル至上主義では無い。一部にQC活動に代表されるようなボトムアップの暗黙のマニュアルが存在する。だから、管理職が管理する対象は製品の品質ではなく人である。それが「管理職」だ。 が、本来の企業のマネージャーは製品の品質を管理する職務で決して「管理職」では無い。その意味で日本にはマネージメントの文化が根付いていない。しいて言えばQCに形を変えてしまいマネージメントは必要なくなったのかもしれない。 海外の企業ではマネージャーが企業の代表者として出てくる場面がある。彼らが一番現場を知っているからだ。製品を一番知っていると言っても良いだろう。 彼らにとってマネージメントとはPDCAである。事業推進の基本のPlan、Do、CHeck、Action。日本語にすると計画、実効、評価、見直し、とでもあんるのだろうか。常に現場で起きていることを評価し新たな対策を高じるのがマネージャーの仕事だ。だから、現場を一番よく知るのがマネージャーだ。 日本のマネージャーは「管理職」なので、現場を知らない、現場に配置されている人を管理している。企業の生命線は生産する商品にあるのだが、何故か日本のマネージャー(管理職)は商品に責任を負わない。だからQCが必要になるのだが。 マネージメントとはPDCAなのだ、だから常に見直して方向転換する。やってみて駄目ならやり方を変えるってのがマネージメントの基本だ。自分の決めたことが誤っていたのなら迅速に見直す。それが世界でのマネージャーに課された責務だ。 日本にはこのマネージメントの仕組みを担う組織論が無い。無くても高度成長時代の右肩上がりでは支障が無かったのでそのまま受け継がれている。 再度言っておくがマネージャーは「管理職」では無い、製品に責任を持つ現場のPDCAを動かす職責を担った者がマネージャーなのだ。 |
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2013.03.12 Mint
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