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今まで無かったのか
少し調べれば解ることだが、日本国には「特定秘密事項」が41万件も存在する。その多くは衛星が撮影した地表写真と言われているが、これが正しいエビデンスは無い。特定秘密事項が今回、安倍政権によって始めて出てきたような論調には不勉強以外の何物も無い。日本が情報を隠して戦前の(その実態を知らない人間が「戦前の」と用語を使う愚かさには文書のレトリックでしか無いので笑うしかない)国家統制に戻ると意見を述べるのは実態をまったく知らない虚言なのだが、その虚言が自らに利益をもたらす層にとって、「世論」が盛り上がるのは利益が得られるので楽しいのだろう。 今まで日本には「特定秘密」がゼロだった訳では無い。 何が「特定秘密」なのかを決める仕組みはかなり昔からあった。それを運営しているのが内閣情報局だ。そこで指定された「特定秘密」は既に41万件ある。つまり、官僚が「好き勝手に」「特定秘密」を指定しているのが今の日本の現状だ。それを放置しておくのが良いとの意見を持つのなら「特定秘密保護法案」に反対すれば良い。 「カウンターインテリジェンス推進会議」って組織がある。ホームページを検索すると内閣情報局が出てくるのだが、ここの「公式情報」は嘘で塗り固められている。実際は何が秘密情報かを決めている機構なのだ。だから、連綿と官僚によって秘密情報は積み重ねられてきた。その中には「官僚に都合の悪い情報」が有るかも知れないし、無いかも知れない。 ただ、一端秘密にされると誰も知ることが出来なくなる。行政府の独断で決められる「情報操作」と言っても過言では無いのが「カウンターインテリジェンス推進会議」だ。 もちろん、先の民主党政権が政治的に「特定機密」を作った事もあったが、基本は官僚主導で秘密指定をしていたのが今までの日本の統治機構だ。 |
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2013.12.06 Mint
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