モリ、カケ蕎麦は稲荷(稲田)とのセットメニュ

トランプ大統領の要請
 安倍総理大臣が2017年2月中旬にフロリダのトランプ大統領の別荘で会談した時トランプ大統領から「あの役立たずの女性防衛大臣とはアメリカはやれないぞ」と言われている。2月3日に事前協議で来日したマティス国防長官が稲田防衛相の国際情勢と戦時戦略への無知無能ぶりをトランプ大統領に報告していたからだ。
 あの頃は北朝鮮情勢を鑑みてアメリカは武力行使すらありえる状況だったが、稲田防衛大臣の煮え切らない対応に、アメリカは不信感を持ってしまった。そして日本を一緒に戦う国と感じられなかったのだろう。それが、その後のトランプ政権の対北朝鮮外交の選択肢を狭めてしまった。
 帰国後、安倍首相は稲田防衛大臣を替えるのは難しかっただろうが、国際情勢緊迫の時に防衛大臣を補佐するポストを臨時に作るってことでトランプ大統領の意向に応える事は可能だっただろう。しかし、日本に帰って見れば国内的には安定政権で、特に外交や軍事をいじると野党がうるさいからと放置してしまった。
 ここが安倍晋三総理大臣の「おぼっちゃま感覚」である。アメリカは本気で北朝鮮に対峙しようとしている真意を読み取れていない。アメリカは自国に核弾頭を搭載したICBMを打ち込むことが可能な国の存在は「アメリカ・ファースト」の教義に反する。まして、地勢的には最前線の日本が無関心なのが気に入らない、と言うか不思議でならない。その最たる例が稲田防衛大臣の存在だ。何の戦略も戦術も考えられない人間を外交カードの中でも最も強力な「軍事力」のトップに据えておく安倍晋三総理大臣には不信感すら持っているだろう。
 で、帰国後の安倍晋三総理を待っていたのはアキレス腱の稲田防衛大臣の無能さの露呈である。
 「トランプ大統領は正しかった」と心の中で思っても容易に内閣人事を変更する方法が無かった。実は、ここでトランプ大統領の進言にしたがって稲田防衛大臣を代えておけば今回の騒動は起きなかったのだが後の祭り。
 ま、色々あるけれど司法試験を通った弁護士に自衛隊を統率できるとは思えない。何故なら、多くの憲法学者が「自衛隊は違憲」と言っている法曹界を代表して自衛隊を統率するには論理矛盾を受け入れなくてはならないだろう。その意味で、自衛隊幹部に「司法試験も通ってない知識でぇ!」とか罵声を浴びせている稲田大臣は高度な政治力があるのでは無くて、人間的にリーダの資格に欠けているてことだろうなぁ。

北朝鮮情勢で最重要大臣
 「自衛隊は違憲である」と稲田防衛大臣が思っているかどうかは判らないが、幹部に対して「憲法論議をふっかける」対応はいかがなものだろうか。つまり、自衛隊を否定して自衛隊の最高ポジションに着いたのだ。
 そして、今回明らかになたのは防衛省の大臣としての資質では無くて「仕事やれてるのかぁ」って問題だ。部下から報告されても「上の空」ってのはリーダとしての責務の放棄だ。
 ネットを検索すると様々な稲田防衛大臣の言動が公開されているが「司法試験も通ってないあなたちには解らない」って発言は、防衛大臣にも拘わらず自衛隊は「違憲」と考えている弁護士感覚が下地にあるってことだろう。そんな奴に防衛大臣を任せた安倍総理大臣の責任は重いが、支持率に有頂天になった「おぼっちゃま」が陥りやすい事もいなめない。
 しかし、先に書いたようにアメリカは外交カードの中で軍事力はオールマイティなカードだと思っているので、とてもじゃないが稲田防衛大臣って日本の体制には組できない。アメリカが北朝鮮をピンポイン爆撃した時に国連の場でアメリカの正当性を述べて後方支援に全面的に協力する体制が日本に無いのではと疑ったのだ。
 日本が「憲法で禁じられている」と言って在日米軍の兵站(ロジスティック)を拒否すればアメリカは戦争継続が出来ない。ベトナム戦争当時に沖縄からB52が出撃(直接では無く、以遠権の行使)しても日本政府は黙認していた。緊急事態に備えて核兵器を在日米軍基地が持ち込んでも黙認していた。
 そのアメリカと北朝鮮の戦争を担保しないのが弁護士出身の稲田防衛大臣だ。森本敏氏が防衛大臣政策参与を退職したのは、「司法試験にも合格していない人間に何が判るか」って奢りから煙たいポストを解散させたって報道もある。
 日本の国防が開戦前夜にあるにも関わらず法制度に準じる弁護士でしか無い(かねてから弁護士は攻められると反応するが、企画立案は不得手な社会経験しか無い人種と思っているが)。
 超法規的な事態には責任を持てない防衛大臣って感じだ。それで日本国民の安全を守れるのだろうか。

立て直しの内閣改造はリスキー
 安倍晋三首相はなんとか8/3に内閣改造を行ってリスタートを国民にアピールするようだが、問題山積状態だ。別に「モリカケ蕎麦」問題では無い。逆に、野党の能力不足で現在の安倍内閣の欠陥がうやむやにされている。あえて具体的な閣僚の名前を上げると先の稲田防衛大臣と岸田外務大臣である。
 ロシアのプーチン大統領が日本に来て安倍首相に山口で接待されたが、北方領土問題については一歩も進展していない。何故なら安倍総理のお友達がプーチン氏から「北方領土を返したら米軍基地を認めるのか?」との問いに「当然です」と馬鹿な返答をしたかだだ。それをコントロールできなかった岸田外務大臣は稲田防衛大臣と同等の職務を全うできない無能な大臣だ。
 それが「次期総裁選の候補者」だから内閣改造では内閣を離れるとか言っても説得力無いだろう。
 実は民主党、今の民進党に支持が集まらないのは政権担当能力がある人材が居ない事だが、同じく安倍政権も弱点も政権担当能力のある人材が居ない事だ。
 なんせ「政治の素人」が多すぎる。具体的には二回生議員である。こいつら何も解ってない烏合の衆だ。これが119人も居る。
 安倍政権は「数の論理」で勝っていても「質の論理」では敵失でかろうじて勝っているだけだ。実際には「国会議員がゴール」って役に立たない昔で言えば「陣笠議員」の政党になってしまったのだが、それを立て直す度量が上部に無い。なんせ「お友達内閣」なのだから。
 その状態で内閣を改造しても、人材不足を露呈するだけだろう。
国務大臣のポストを埋める人材が自民党には不足しているって現状で内閣改造って民間からの登用しか斬新さは描けないと思うなぁ。

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2017/07/24
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