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鉄路は固定資産税も免除
詳しくは「地方税法348条」を参考にしてもらうとして、基本的に鉄路には固定資産税はかからない。基本的にと断りを入れたのは、実は固定資産税は直接鉄路にはかからないが、トンネル、立体交差の橋梁、踏切等の付帯施設には課税される。
青函トンネルは地方税である固定資産税が課税される。地方税であるから、その税金は地方自治体に入る。JR北海道旅客鉄道の施設(便宜上)なので、固定資産税を課税する地元はトンネルの出入り口がある福島町になる。 先々代の福島町長とお会いした時に「国に騙されたぁ!」と話してくれたの以下の事情。青函トンネルの固定資産税を計算してみると、北海道の他の市町村では泊原発が立地されている泊村に続く税収で、あまりの黒字で地方交付金(税収が赤字の地方自治体に国が交付する金)がゼロになる北海道で2番目の地方自治体になるはずだった。 はずだった、と言うのは官邸の政治判断で経営が赤字のJR北海道旅客鉄道には青函トンネルの固定資産税を1/6にする決定(当時の町長からの情報)が下されたため「取らぬ狸の皮算用」(これも、当時の町長の感想。その町長とは任期途中で亡くなられた村田町長であり、同席していた企画課長が現在の鳴海町長である)となった。 鉄路の固定資産税が課税の対象から何故外されるのか。 これはA地点からB地点に移動する時に通過する間に存在するC地点(昭和の「ぼんち」の漫才か>わし!)は公益のために我慢しろって感覚(その是非はあるが)。だから、鉄路はA地点とB地点を結ぶ機能であり、C地点は「こらえてくらっせ(C)おしん」ってのが国(明治以来のと言っても良いが)の方針であり、地方、つまりC地点には恩恵が無い税制なのに、負担せよってのは筋が通らない政策(経営方針)だろう。 |