政治の愚行は世界的な話
良く言われるのが世界の3大愚行って話。実は同じこのHPに「
北海道の5悪と呼ばれる企業」って、ま、暴言かどうかしらんけど書いてるので興味のあるかたは参照ください。
世界では一般的に「三大無駄の長物」ってスローガンがある。
1)万里の長城、2)戦艦大和と続いて目的のものを揶揄するのだが、とりあえず「3)新幹線札幌延伸」をノミネート(笑い)させておく。
決して無駄とは思っていないのだが、その使い方が「戦艦大和」な今のJR北海道の経営陣の発想は「3大歴史的愚行」にノミネートする意味はあるだろう。
東京しか見てないヒラメ(目が上にしか付いてない)野郎の発想には血圧が150を超える(あ、病気治療で降圧剤飲んでるので、この程度ですが、素人(何が素人?)には危険水域の180くらいまで行くんじゃないかなぁ(汗))
はっきり言って今のJR北海道の経営陣には北海道新幹線を「
北海道の地域のために生かす」ってのまったく無いんじゃないか。オメーラ東京からの単身赴任で北海道に来てキャリア獲得の「踏み台」と北海道利用してるだろうがぁ。
そんなの許されないんだぞ!
何で先代の社長や会長が事業の責任を取って(必ずしも詳細は事業とは違う所にあるのだが)自殺したって事実ってを解ってるのかぁ!
今のJR北海道の経営陣は能天気だよなぁ。
「先代は先代、私は私」って発想が問題なんだな。北海道に関する歴史や地理的な状況って基本的知識をまったく勉強してないで、どのツラ下げて「JR北海道の社長でございます」って言ってるんだぁ。馬鹿たれがぁ。
「JR北海道の社長」なら北海道ファーストが「お客様は神様です」って経営者の姿勢だろうがぁ、それを裏切る戦術は部下の部長にやらせればいいんだよ、なんで自分で北海道民に対して喧嘩売るんだぁ、経営者は戦略を考える責務を負っている。その戦略を戦術にするのは部下の役割だ。
「帝国国策要項」が決議(これは歴史的に「御前会議」と呼ぶのは間違いなのだけれど)された時の山本五十六の軍人としての判断。それに従った山口多門が今でも自衛隊の教科書になっているのは、経営者が「方針を明確にする」に従うのは参謀(ま、企業では部長かな)の勤め、経営者の方針を戦略にするのが使命。そして現場(課長かな?)は戦略実現に向かって戦術立案に働くってのが組織なんだけど、JR北海道は出来てるかなぁ!!!(笑い)
現実問題として北海道新幹線(新北斗駅まで)の2018年2月までの約1年間の平均乗車率は24%なのだ。それが札幌まで延伸されたら何%になるんだぁ。せいぜい50%も行けば御の字だろう。都市間バスの採算ラインは乗車率30%と言われている。それ以上乗客があれば儲けになる料金設定が認められている。JRは路線別単価方式で電力会社と同じく総原価方式で利益が出るようになっている。そのため設備投資をレンタル料に置き換えても運賃が高止まりする。その価格でLCCに対抗して乗車率を50%にするのは至難の業だろう。ただ、現経営陣はその頃には居ないって現実を踏まえた、なんとも無責任な計画(未来予測)を立てるものだ。
JR北海道新幹線は通勤路線なんだなぁ
北海道に新知事の鈴木直道氏が誕生したが、私の考え方は三権分立の考え方から自治体の長は役人で良いと思っている。それは札幌市にも言えるので容認なんだが、一方で立法府の機能である地方議会のだらしなさには怒りを超えて辞めろと常日頃思っている。三権分立が近代国家の仲間(アメリカとか、ヨーロッパの国々)の決まりなんだが、日本の地方自治は分立が出来てない歴史が連綿と踏襲されている。
一部のマスコミ(北海道新聞社だが)が「地方議会議員の成り手が無い」と報道しているが、そもそも「機能を果たせない」現制度に問題があって、立法府が地方自治を改革出来ない現状は数年前の小樽市のゴタゴタで明確だろう。
市長(組長)は行政の長であって市の職員を管理する責任を負う。加えて「予算編成権」が市長(組長)にはあるのだ。にも拘わらず選挙では街の将来像を連呼する。それは議会の権限で行政府の代表を選ぶ選挙のマターでは無い。
と、話が逸れた。
新幹線が札幌まで延伸するとバラ色って発想は明治時代とは言わないが昭和時代の発想だろう。そもそも鉄路ってどんな歴史的経緯を持っていたのか、あまり報道されてないので一部の情報感性の高い人しか知らない。
鉄路は産業の屋台骨で、乗客なんてのは意識の外に有るのだ。それを打ち破ったのは東急や西武の本州の私鉄で、原野に鉄路を引いて周辺の土地を宅地造成して販売し鉄路の収益を上げるってビジネスモデルを構築した。
残念ながらJR北海道は札幌市にJRタワーを構築して、結果として旭川の市場を飲み込んだが基本的に市場開拓って経営戦略にはほど遠い「よらば大樹の陰」的な中央集権路線の後追いだ。
そもそも東京から何時間って発想が馬鹿丸出しだろう。
北海道新幹線が担う使命が「東京から4時間の輸送機関」って発想は昭和時代の発想だろう。その延長線上で乗車率24%を挽回できるのか。
そもそも鉄路の有意性は何かって原点を考えてみたい。
「高速大量輸送」だ。
新幹線の札幌延伸で「高速」は入手できそうだ。次の「大量」はどうか。現状は乗車率24%ってガラガラ列車だ。
実は「大量」のためには観光なんて水商売や一元さんの東京からの客って発想は「希望的観測」でしか無い。本州の私鉄の戦略を考えると「日常利用の開拓」だ。そのためには、新駅周辺に住宅地を開発するJR北海道の次期戦略にすべきだろう。
先に「地元を解ってない馬鹿ども」と言ったのは、新幹線札幌延伸の地域の実情を理解していないってことだ。
例えば「倶知安(くっちゃん)駅」
北海道は広いので昔は「支庁」って制度があったのだが、高橋はるみ道知事は機構改革(機構縮小)で後志(しりべつ)支庁を後志振興局にしたがその拠点は倶知安町にある。
昭和30年頃からの発想なんだろうが、道央の札幌市の人口が30万人、同じ後志支庁(当時)の小樽市が人口16万人。じつは後志支庁は「地域の中心地」だからって理由で設置されたが道央圏の経済を小樽市の壁で阻害されて50年以上続いている。
「小樽市の壁」ってのは道央圏の経済圏に隣接する後志が蚊帳の外になっている昭和30年代からの壁だ。これを超えるのが北海道新幹線の札幌延伸なのだ。
先に書いたように鉄路の特性は「高速大量輸送」だ。
北海道新幹線札幌延伸は実は通勤路線の拡大にある。現在の新駅構想で言えば、倶知安駅も小樽駅(駅の場所は現時点では未確定だが)も札幌を中心とした通勤圏であり商圏になるのだ。特に新幹線の小樽駅を観光地の朝里に作れって意見はバカげている。今の小樽市で開発可能は土地があるのは天神浄水場近辺を開発するチャンスじゃないか。そもそも浄水場は朝里ダムに移行しているから、浄水場近辺を再開発しても良い。山際の傾斜地だが望洋台との連携道路があれば宅地造成は半分は進んでいる。
そのうちに新千歳空港とはリニア交通、旭川方面には通勤新幹線。長沼方面に向けて新幹線敷設が大切だろう。
そもそもH5型なんて画一的新幹線車両に替わる地域新幹線車両を考えるのがJR北海道に託されている使命じゃないんかぁ!!。
乗車率24&の現状を作文で逃げるなよぉ!
北海道新幹線はJR東海の経営方針と違うJR北海道の事情を反映したってことを主張しろよ!
今のJR北海道の経営陣は何も解ってない「木を見て森を見ず」の典型だろう。最大の問題は「その頃にはワシは居ないからなぁ」って経営者のスタンスだ。逃げ足が速いのが列車運営者の伝統かぁ!(笑い)
通勤新幹線の状況