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全国統計から読む
![]() これは厚労省が全国の都道府県から報告を受けたオープン・データから視覚化したグラフ。デジタル化とか言ってるけど、補正が無いのでデータとして正確性に欠ける面があるのだけれど、これが一番信頼できる「公表」だろう。 まず「感染者数」とマスコミが表示するのは問題がある。正確に「PCR検査の陽性者数」と表記すれば、PCR検査の実態に目が向くはずだが「感染者ありき」でPCR検査数には目が向かない悪い誘導を招いている。 これは、用語用法による「風評被害」の一例で、例えば「核のゴミ」って表記も問題があって「原発の廃棄物」と書かなければいけないのだが、当事者の電力会社に配慮しているのか、国民の責任みたいに「核のゴミ」と表記する。それが、風評被害の核弾頭になっている(核弾頭は違うか(笑い)) 上記のグラフは北海道、東京都、大阪府、福岡県のここ1ヶ月のPCR検査数の状況だ。あきらかに、北海道はここ1ヶ月で急激に増えている。他の都道府県では一定数で落ち着いている。 このデータが何を意味するか。 1)PCR検査に回す濃厚接触者の選別が少ない。 本来の日本の新型コロナ対策は「クラスター方式」で、PCR陽性者が見つかったら、その濃厚接触者を洗い出し、検査し、感染が広まるのを防ぐ方式だ。 これが「感染症法」の法の趣旨だ。しかし、札幌市は濃厚接触者を選別する要員が不足しているのでクラスターを見逃していた。そして、その人員不足を長く放置していた。 PCR検査数が増えたから「感染者(マスコミ用語)」が増えているのだ、PCR検査1000件当たりの陽性者数は5月の頃と同程度だ(これは、後にアップする)。 2)知事権限に頼り過ぎた札幌市 営業自粛とか指導権限は都道府県知事にある。その意味で人口が170万人で全国のの都道府県で20位の岡山県に匹敵し、なおかつ、人口密集度が高い札幌市が積極的方策を北海道任せにしていた。 3)北海道の統計の読み違い 北海道は全国の都道府県の統計を見ながら「全国並みだな」と判断していたのだろう。実際、人口10万人当たりのOCR検査数は全国平均に近いものだった。札幌市のみのPCR検査統計は日報はあるが「見える化」された公表はなされていない。(ま、北海道が独自で作ればよいのだが、これは本来、札幌市の業務だ) 4)後手後手で市民を危険にさらした 先に書いたように「濃厚接触者の選別」が人員不足でザルになっているのは、最近の「接触者不明」が増えている原因にもなっている。これを「本人が話したがらないから、しょうがない」で済ませて来たのだ。結果、無症状のPCR陽性者が「市中感染」を広める結果となった。 とまぁ、統計資料(ファクト)から読める(仮説)は以上のようなものだ。 あと、加えておくと述べ数で3000名程度のPCR陽性者だが、ススキノ関連がこの中に1000名居る。全体の1/3だ。この事態を把握して何も手を打たなかった。 それは北海道に任せっぱなしの札幌市。役人の手法だ。 政治家にはあるまじき業務怠慢だ。 政令指定都市なんだから、もっと政治家っぽい市長を選ばんと駄目だな。 データの出典は以下のHPを参考にした。 https://toyokeizai.net/sp/visual/tko/covid19/ https://uub.jp/pdr/q/covidkensa.html |