北海道発の全国区企業
北海道発の全国区企業
 回転寿司は「全国区」と「地方区」に展開の方向が選択されますが、北海道には「はなまる」っ回転寿司のチェーンがあります。
この「はなまる」は我が家の近くにもありますが、とにかく「美味い」です。
一度サービスの評判が悪くて閉鎖直前になったのですが、南19条の店長が応援して「社員教育」徹底して持ち直しました。
その直後、我が家の近くの「はなまる」は「ノロウイルス発生」で営業停止をくらいましたが、社員教育の成果なのか、店の駐車場に車を入れると「申し訳ありません、営業出来ないのですが、再開時にお使いください」と500円の割引券を配っていました。
「はなまる」は地域発(確か根室市)の北海道展開ですよね。

石黒ホーマー(現在のDCMホーマック)も釧路市ですよね、繁殖力(笑い)が強いですね。
十勝の食品スーパであるDAIICHIも一時「アークスに吸収してくれぇ」と嘆いていたのに、今では札幌進出に成功していますね「7&11」との提携が良かったのかな?。
北海道には「元気企業」が多いですね。

 北海道で絶対的優位を保っているコンビニの「セコマ」が何故成功したのかは面白いです。
 当時の社長が「米屋と酒屋は変わらざるを得ない」とフランチャイズを始めたのです。前身は今でも北海道神宮の大鳥居の近くにある「鮭」の卸売事業だったのです。
私は今の南9条にあるセコマのコンピュータセンターを見学したことがあるのですが、40年も前に「自前でシステム」を作っていました。何故、見学出来たかと言うと、当時勤めていた計算センターを辞めて、フリーになっていた時にこの計算センターがとん挫した北海道血液センターのシステムの応援に駆り出されたのです。
で、このシステム構築が頓挫した時に「大脱走」したメンバーの多くが「セコマのシステムセンター」に引っこ抜かれたのです。で、私にも「来ないか?」って引っこ抜きを仕掛けられたのです。
 実は札幌市の南9条には破綻した「北海道拓殖銀行」の計算センターもあって、ここで後日「行員番号」を得て働いていた時期もあったんですね。私は車で南9条通りを走ると、色々な思い出が浮かびます(苦笑)。
「セコマ」の情報化はまだ1200bpsの速度しか無かった電話回線を使ってモデムで店舗ごとの売り上げを把握して物流システムを構築したことでしょうね。1985年頃の電信電話公社が民営化された頃に「手軽なオンライン」を構築したのです。それまでは電信電話公社の「専用回線」を契約して(高価でした)しかオンライン接続が出来なかったのですが、電話回線を利用して廉価なネットワークを構築したんですね。

 今は行ってませんが7&11ではPOS情報入力では「どんな客層が、何を買ったか、その時間は」ってマーケティングもあるのですが「売れたって情報は店内在庫が減った」って情報でもあるんですが、実は「どんな客層(グループか単独か?)、が、何時に、何を買ったか」を情報収集するんです。
 しかも、これを「店舗の在庫は何日後に切れる」って数値にして扱うんです。
高級チョコレートが1枚売れたら、1枚補充じゃないんです。「何日後に切れるから、補充する」って仕組みなんです。
外資系のコンビニは「売れたら補充」だったのですが、そこが違いました。
実は「在庫管理は日残数で管理しろ」ってのは私のアイデアだったのだけれど「脱走組」にヒントを与えてしまいました(苦笑)

それと「弁当」ですね。
 店内調理を積極的に取り入れました。
外資系のコンビニは「弁当」をフランチャイズ店が本部から仕入れて「売れない(賞味期限切れ」になると廃棄しますが「フランチャイズ料」は天引きされるんです。つまり、500円の弁当が有効期限を過ぎて廃棄された場合、その500円に含まれる「フランチャイズ料金」は徴収されるんです(率は公表できませんが、30%に近いです)押し付けられて店頭に並んだ「弁当」が売れないと店舗がフランチャイズ料金を負担(売り上げがゼロなのに負担するので赤字)になる仕組みなんです(これは、今でも多くの外資系のコンビニは悩んでいるのですが)。
「セコマ」は「ホットシェフ」って仕組みで「弁当」事業を展開しています。「自分で作ったもは自分で売れ」って仕組みです。
「フランチャイズ料金」の仕組みが大手と違うんです。
それが北海道で「セコマ」が成功した理由でしょうね。

 私の母方の祖父は名寄市で呉服店を営んでたのですが、毎夏に母の里帰りに小学生の時代に1週間ほど同行するのですが、小学校3年生の頃に「孫には商売の極意って伝わるかなlぁ。商売も最近のサラリーマンも同じだ。「流れに従い、流れに任せず。解るか?」と言われた。当時の小学生の私には解らなかったけど「記憶」はしていました。
回転寿司の「はなまる」は「流れに従い、流れに任せず」の経営方針なんだろうなぁ。そもそも「セコマ」も「流れに従い、流れに任せず」なんだろうなぁ。
あの時に「セコマ」の計算センターに行ったら自分の人生はどうなったんだろうと考える時もあるけど、昔のゲームでFF5だったかなぁ「人の人生って様々だけど、ある一瞬に「やるか、やらないか」の積み重ねが今なんだなぁ」って言葉には納得です。
 コンピュータ屋だったので「人生はバイナリの積み重ねって人生観」を持っています。

2022/02/21
Mint