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ウクライナ侵攻の戦術を間違った
マスコミでは語る「専門家」が居ないが「戦術」を間違った一番大きな要因は「短期間でカタが付く」とロジスティックス(兵站)計画を策定し、見事に誤ったってことだろう。 首都のキエフを陥落させるまでに1週間程度と考えてロジスティックス(兵站)を計画していたので、最前線では燃料も食料も兵器も供給(ロジスティックッス(兵站)が不足してしまった。 現在、無誘導ロケット弾を発射してるのは「それしか兵器が無い」状態の証左だ。そもそも戦術が戦車中心の第二次世界大戦(私は日本の立場を書くときには「大東亜戦争」と書くが)の古い時代の戦争なんだなぁ。 第二次世界大戦でロシアは世界で一番多くの戦死者を出した。 民間人も含めると2100万人にもなる。日本が310万人、ドイツが510万人なのに比べて桁が違う。 実は日露戦争の時も昭和20年の8月15日の「終戦の勅諭」の後も同じなんだが、当時のソ連は最前線に昔の「農奴」の延長線上で「戦争で貢献すれば服役者への恩赦」として最前線に「人海戦略」で兵士を送り込んだ。 今回のウクライナ侵攻の詳細は不明だが、一部のマスコミ情報では「訓練」と称して若手の未経験の若者を最前線に送り込んだらしい(情報の真偽は確認できないが)。 戦車を中心にした「地上部隊」での侵攻作戦にはロジスティック(兵站)が必要だ。戦車の燃費は悪いし(笑い)、砲弾の搭載は一回の戦闘で搭載できるのは10発程度で、燃費はリッター500mくらいか?h頻繁に補給が必要だ。 何よりも兵士への食料供給だ。 戦車は後方支援のロジスティックス(兵站)が必須な兵器なんだなぁ。 人間(兵士)は「食べられない」と生きていけない。 無誘導ロケットは「食べなくても撃てる」 最前線の兵士に「食料」を追加しようにも道路には燃料切れの戦車で埋っていて前進が出来ない。で、最前線は「飢えていく」。 これは「砂漠のキツネ」と呼ばれたロンメル将軍と同じだ、燃料切れで戦車戦が遂行できなくなったのだから。 私はコンピュータ関係で仕事をしていたので、結構、卸業のシステム設計に携わったのだけれど「在庫管理システム」なんかには常にロジスティックス(兵站)機能を加味していた。 例えば各支店の倉庫の「在庫数」をプリントアウトしてロジスティクス(兵站)管理者に在庫補充を判断させる機能を発想を変えて「ここの倉庫では何日在庫が持つかぁ」ってのを画面で表示する在庫管理システムを作った(ま、今では常識だけど)。 だから、ロジスティックス(兵站)にはナーバスになる。 今のロシアの「苦戦」には沢山の要因があるが、ミサイルしか打てないし、中国に兵器の提供を求めたり、そもそも、最前線に必要な物資を送れないってロジスティック(兵站)による敗北が見えている。 実は、プーチン氏が日本の「ミッドウエェイとガダルカナルの失敗」を学んでいれば解りそうなことなんだけど。 旧日本軍は「ミッドウェイ」で「情報戦」に敗れ「ガダルカナル」ではロジスティックス(兵站)で敗れた「戦訓」があるんだなぁ。 基本は「個別逐次対応」が旧日本軍の最大の失敗なのだが、ここは、プーチン氏も「全力投球(ただし、戦車戦だが)」はしているようだ。だけど、戦術面でプーチン氏は歴史から学ぶ学力が無いのかなぁ。 ちなみに日本が追加支援で送る「双眼鏡」はビクセンだろうなぁ。これは「戦略物資指定」されてて、共産圏への輸出が禁止されてるから。私は「照準器」を「双眼鏡」と言ってるのではないかと疑っている。我が家のBB弾のライフルにはビクセンの照準器が付いている。これはBB弾のライフル(アーマライトM16のレプリカ)の倍の値段の照準器で私が購入した頃にビクセンが北朝鮮に輸出して輸出違反を問われたもの。 ビクセンの照準器があれば800mの有効射程距離を保てる。 ただ、ウクライナの小銃はAK-47(カラシニコフ)が主流かなぁ? 戦車に「Z」とかロシアが白ペンキで書くのは、双方同じ兵器を使っているから誤認を避けるためだろう。 NATO弾の5.56mmを使える銃器が装備されてないからなぁ。 もっともウクライナは戦車対抗にはアメリカの対戦車砲の「ジャベリン」が提供されている。時代は「戦車による地上戦」の時代では無いのだろうなぁ。 ウクライナの守護天使「聖ジャベリン」のリアル 対戦車ミサイルでの戦いかたとは?
2022/03/17
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