学生時代の「バイト」は「就活」に役立つ
接客バイトは参考になる
 回転寿司等の迷惑行為の動画問題動画がマスコミ(特にTV)で流れているが、私の感覚では「接客業の想定内問題」と思う。
 昔、大学生の頃に、北見の「エァーライフル射撃場」で接客業務(受付)を行っていたのだけれど、市内のビルなので「酔っぱらって来る客」が結構居た。
多くの場合「ご飲酒の後は利用出来ません」で済むだけれど飲酒後は射撃(その客はスポーツ・ライフルを「射的」と言っていた)が出来ないのだがゴネテ来る客が居る。
その手法は基本的に同じで「金を払えば使わせるのが商売だろうがぁ」って論法。 千円札(当時のエアーライフル場は20発で500円だった)を投げつけてくる。
ムカっとした私は学生運動のノリで「なにしやがるんだぁ」とカウンターから飛び出したけれど、状況を見ていた店長が「まぁまぁ、お客様、明日の朝になれば酔いも覚めますから、再度、ご来店ください」と言って納得させていた。
 で、私には「サービス業って「肌感覚」なんだな。ま、若いと解らないのも良いことだ」と話してくれた。
 「私は不向きでしょうか」と聞いたら「ま、軍曹の仕事と「隊長の仕事の役割分担がある、気にするな」と言われた。

迷惑客は業務範囲内で防ぐべき
 「業務妨害」は回転寿司ではどう立証できるのだろうか。
 その後、スナックのママに誘われてバーテンダー(この時にはカクテルの作り方を知らなくて、猛勉強した)もバイトしたけど酔った客が吐いた便所の掃除も「通常業務」だった。
 回転寿司業界を含めてサービス業の「通常業務範囲」って何かなぁ。
 私は北見工業大学で「北見市」って地方の都市(誤解を恐れずに言うと私には当時出身の小樽市と同規模だった(文化は違うけど)そこで「夜の街」の「通常業務」を体験できたのは幸運かなぁ。
当時の山下通り(札幌のススキノの感じ)の従業員はみんな「友達感覚」だった。 彼女が出来て知り合いの店で飲んだら、呼び出されて「客か従業員かどっちかにしろ、遊びで飲みに行くのは辞めろ」と怒られた。それだけ「特殊な集団」なんだった。おのずと「掟」が存在したのだが「掟破り」は私だった。
「業界の掟」が存在する
 接客業の「業務範囲」の話を先に書いたが、業務範囲に多くの「向き不向き」があると思う。
 特に「接客業」ではその度合いが顕著だ。
 逆に「向き不向き」の度合いが少ないのは公務員を筆頭に低いのかもしれない。池井戸潤氏が「銀行の内情」を書いているが「評価結果」は人事異動のみに限られる「統治制度」だ。一般のサラリーマンは「給与制度」による統治だろう。
 最近のサラリーマンの給与は「年齢給(生活給)+能力給」に加えて「賞与」となるんだろうが、これは一見正しいように見えるが「能力給」は「役職」によって求められる能力が違うので、プログラムを組むのが早い「能力」が「課長」って役職に昇進すると通じないので問題がある。
で、私はコンピューターのSE職で入社したのだが、業務分析とかで営業の手助けで「提案書」を新入社員の頃から書いていた(当時は「手書き」なので営業に「清書」してもらったりした)
営業補助は「接客」業に近いが、学生時代の体験が生きていたと思う。
飲食業の鉄則は「客は理不尽な存在」となる。
 客は「酒や料理に金を払っているのではない、そんなものはスーパーで買って家で飲み食いすれば良い。店舗に来る客はサービスに金を払っているのだ」とは先のスナックのママのアドバイスだった。
 「提案書」も同じだと思う。書類を「郵送」すれば良いのだけれど、それを「プレゼンテーション」で披露するのは「客は提案書を求めているのでは無く、付帯する「情報」が知りたい」のだ。
 これも「水商売」を経験したから解るのだった。


2023/02/13
Mint