札幌市冬季オリンピックを開催の無理
札幌市の冬季オリンピック開催は無理
 札幌市の冬季オリンピック開催には、いくつかの問題点ある。
1)開催経費が膨大になること。
 札幌市の「試算」はまったく「甘い」と思う。先の「東京オリンピック2022」で「電通任せ」でどれだけ経費が膨れ上がったのかは明確化している
2)環境への影響が懸念される。
あまり知られていないが、冬季オリンピックはジャンプ競技に代表されるよう「夜間競技の照明電力」が大きい。加えて「アイススケートの氷面冷却維持」にも電力が必要だ。
3) 開催地周辺の住民の反対。  オリンピック後のレガシーが不透明であること。
開催経費については、2030年冬季オリンピックの開催経費は、2970億〜3170億円と見積もられている。これは、2018年平昌冬季オリンピックの開催経費の約2倍。開催経費の多くは、既存の施設の改修や新設に費やされる予定だが、それには不透明無い部分も多い。
 環境への影響については、冬季オリンピックでは大量の雪が必要なため、雪不足が懸念される。また、冬季オリンピックの開催期間中は、大量の電力を中心とした多くのエネルギー消費が予想される。
 開催地周辺の住民の反対については、札幌市の冬季オリンピック開催には、開催地周辺も含めて市民の反対が多い。住民からは、開催経費の負担や環境への影響に対する懸念が訴えられている。
オリンピック後のレガシーが不透明であることについて、冬季オリンピックの開催後、開催地にどのようなメリットがあるのかについては、明確では無い。過去の冬季オリンピックでは、開催後、開催地に大きな経済効果をもたらした例もあるが、逆に、開催後、開催地に大きな負債を残した例もある。
 札幌市の冬季オリンピック開催には、これらの問題点があり、札幌市がこれらの問題点を克服し、成功裏に冬季オリンピックを開催することができるかどうかは、今後の課題があまりにも大きい。

札幌の冬季オリンピック開催は無理難題
 札幌市は、2030年冬季オリンピックの開催地として招致活動を行っている。しかし、いくつかの課題がある。
 まず、札幌市は開催地として選ばれるために、国際オリンピック委員会(IOC)が求める条件をすべて満たす必要がある。これらの条件には、オリンピック開催に必要な施設やインフラの整備、そして安全な大会運営体制の構築など。札幌市はこれらの条件を満たすために、すでに多くの準備を進めている、最終的にオリンピックの開催地に選ばれるかどうかは、IOCの判断次第となる。
また、札幌市は開催地として選ばれても、大会運営には多額の費用がかかります。これらの費用は、札幌市や北海道、そして日本政府が負担することになる。札幌市は、オリンピックの開催によって観光客が増え、経済効果が得られると期待していますが、開催にかかる費用と、得られる経済効果が釣り合うかどうかは不透明。
 さらに、札幌市は開催地として選ばれても、大会運営の際に、環境への影響や、地元住民の反対運動などの問題が発生する可能性がある。これらの問題を克服するためには、札幌市や北海道、そして日本政府が、十分な準備と対策を講じる必要がある。  札幌市の冬季オリンピック開催は、多くの課題を克服しなければならない難しい事業です。
オリンピックは成長国の大会
 オリンピックは、成長途上国にとって、国際的な舞台で自国をアピールし、経済成長を促進する絶好の機会。オリンピック開催国は、開催に向けて、新しくインフラを整備したり、観光客を呼び寄せるために宣伝活動を行ったりするなど、多くの投資を行う。これにより、雇用が創出され、経済が活性化します。また、オリンピック開催国は、世界中から注目を集めるため、自国の文化や技術を世界に広めるチャンスにもなります。
 例えば、2008年に北京で開催されたオリンピックは、中国にとって大きな経済効果をもたらした。北京市は、オリンピック開催に向けて、新しく高速鉄道や空港を建設し、宿泊施設や商業施設を整備した。これにより、多くの雇用が創出され、市のGDPは約20%増加した。また、オリンピック開催により、中国の文化や技術が世界に広まり、中国の国際的地位は向上した。
 このように、オリンピックは成長途上国にとって、経済成長と国際的な地位向上の両方の面で大きなメリットをもたらすイベントであり、成長の止まった(もしくは鈍った)国には「投資の費用対効果」は低いと言わざるを得ない。


2023/05/27
Mint