国際宇宙ステーション(ISS)の航跡を見よう

OhmyNews(2009年4月30日閉鎖)掲載の記事です
国際宇宙ステーション(ISS)の航跡を見よう
天空を横切る人工の星のドラマ
2006年8月24日にプラハにおける国際天文学連合総会で冥王星が惑星系から外れ矮惑星系と呼ばれるグループに「移籍」する議決があった。マスコミも小さくではあったが報道したので知っている人も多いだろう。
ウォルトディズニーは犬のキャラクターであるプルートを早速、白雪姫と七人の小人の一員するとアメリカ人らしいジョークで答えた。
この冥王星「移籍」のニュースに接し、小学生の頃に何も分からないまま「水金地火木土天海冥」と覚えた記憶がよみがえる。同時に最近「空を見上げてないなぁ」と感じた人は多いのではないか。
「天体観測」ほど大げさでは無く、最近夜空の星を見上げたことがありますか?
都会ではネオンに隠れてまったく星が見えないと感じている人も多いだろう。実は繁華街や地下街(当たり前か)では星を見るのは難しい。しかし、少しでも夜空が開けている所では晴天であれば1等星は必ず見える。
またぁ、その一等星が何処にあるか分からないから、見つけられないよ。
そんな意見もあるだろう。そこで、以下のURLを参考にして欲しい。
宇宙航空研究開発機構が提供する国際宇宙ステーションの軌道情報提供のホームページだ。ページの左側に地図とともに何月何日何時何分に国際宇宙ステーションが観察可能か情報提供してる。
国際宇宙ステーションが地上から観測される様子とは、流れ星より数段遅い速度で明るい星が天空を横切っていく壮大なドラマである。
仕事を持っていれば必ずその時間に観測できるはずも無く、その日が晴天とは限らない。だから、自分の都合と天候に左右され、簡単に天空を横切っていく国際宇宙ステーションを観測できるとは限らない。
でも、一度(たぶん、一度で観測できる人は相当ラッキーだと思う)は挑戦してもらいたい。天空を横切る人類の作った星を体感することで、古来、人間は星を見て文明を作って来たのだと不思議な感動に包まれる。そして、その星を人類が作って飛ばしてる。しかも、あの星には人が乗っている。
昨今の科学離れ、工学離れが叫ばれて久しいが、まずは文明の原点、星を見る子供達を増やしていく必要を感じる。
インターネットの一つの使い道として、お気に入りに上記のURLを登録し、観察の機会を作ってはいかがだろうか。何度も見えないことを繰り返した後に目にする時心の中に科学する芽が開くだろう。

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2006.09.15 Mint